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shokatukeiji asou ryuutarou
ピチピチの若さの20代で、呼び名も麻生ではなく龍太郎。でもやはり周りの同世代同僚よりは落ち着きがある…というか老けた性格の印象。彼が様々な事件を通して刑事として成長していくストーリーですが、腐女子が気になるのはチョコチョコ出てくる交際中の先輩刑事、及川純の存在。彼は大学の剣道部の先輩でもあり、彼の引退試合の夜に愛が芽生え、付き合い始めたらしいよ。キャ!(萌)
20〜25歳まで付き合ってるってかなり先輩に青春を捧げている麻生龍太郎。でも「本当に俺はゲイなんだろうか。これでいいんだろうか」と毎日心で泣きたくなるほど悩んでいます。純の方は潔くゲイを認めていて麻生の葛藤もわかるから辛い切ない。彼には本当の愛があるからね。今作から約20年後の設定のリンク作「聖なる黒夜」を読めばわかりますが。
龍太郎の後の恋人・山内練によると「及川さんはあんたに女になって欲しかったんじゃなくて、あんたの女になりたかったんだよ」って…何それ萌える。強面の捜査4課で剣道世界一だった男が精神の根っこは女だなんて。でも同族の勘というか同じ人を愛してしまったからその意見は的を得てるんだろうな。
及川さん、さりげなく部屋の合鍵を龍にあげようとしたり、一緒に暮らそうと誘ってますが、その度にはぐらかされています。でもプライド高い人だから絶対に自分からしつこくは言えないの。そこも萌ええ。意地っ張りなのはやはり受け気質だ。
龍太郎は純に対しても元妻に対しても練に対しても、愛する人への態度が常に煮え切らないというか、優柔不断というか、事件に対するのと同じく石橋叩きすぎるのよ。あれはもう性格だから仕方ないのか。主役だから心情とかモノローグ部分が多いのにあんなに不可解な人物は珍しいです。そのミステリアスさが、彼の魅力の一つで色々な男を惹きつけてしまうのかもしれません。
追記…「フォー・ディア・ライフ」からのハナちゃんシリーズ5冊も購入しました。あまりBL要素はないけど山内練はじめ、聖黒シリーズのキャラが続々出てくるのでファンはニヤニヤできます。
『聖なる黒夜』の麻生龍太郎がまだ新人刑事と呼べる時代のお話でした。
本作では龍太郎と付き合っているのは大学の先輩で、警察としても先輩で恋人の及川。
非番の前夜に及川の部屋に泊まる…という関係が続いているようです。
だけど決して順調な関係ではなくて、龍太郎は及川が運命の相手だと思いながらも違和感を感じていて、それを及川も感じとっている様子なんですね。
微妙な関係の2人だから、曖昧な気持ちを少しの間だけでも忘れたくて、深酒になってしまう…そんな習慣はベテラン刑事になっても、探偵になっても続きます。
及川はマンションを購入することになり、龍太郎にさり気なく一緒に住もうと言うのですが…ラストで龍太郎は本庁に移動になりますが、寮を出ることはありませんでした。
龍太郎と及川の関係の終わりの始まりだったんだと思います。
いやぁ、なんとも切ない。
2人について書きましたが、龍太郎の刑事としての話がメインです。
恋愛の記述は少しなんですよ。
もう少しあれば、もっと萌えられたと思います。
しかし非BL、ミステリー小説の中の貴重な萌えでした。