好きで、ごめんね

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表題作毎日、ふたり日和

紺内琢磨,高校生
今井まい,高校生

その他の収録作品

  • その後も、ふたり日和(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

体格差大な幼なじみ
2m級ほのぼの男子×小さな男前美少年

「まもの」が棲む、とある不思議な街。
そこに暮らす、高校生のたくまとまいは幼なじみ。
見た目も性格も凸凹な二人だけど、小さい頃からいつも一緒。
でも最近、「まもの」にちょっとHないたずらをされている、まいを見たたくまは…。
助けなきゃと思いつつも、その様をもっと見ていたい自分がいて――……
「こんなの最低。…もう、まいくんの側にいられない。」

作品情報

作品名
毎日、ふたり日和
著者
鯛野ニッケ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829686102
4

(133)

(56)

萌々

(38)

(27)

中立

(9)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
20
得点
522
評価数
133
平均
4 / 5
神率
42.1%

レビュー投稿数20

伝える勇気

大切な人がいて、大切に想うから、
伝えられない・伝わらない気持ちが淋しい。

そんな悲しさを感じ、家族モノに涙腺が弱いのもあってめちゃめちゃ泣きました。
温かい愛情が切なくて淋しい気持ちでいっぱいになる。。。
誰にも言えない淋しさを大きな身体にいっぱい抱え込んでるのが刺さりました(;ω;)
それでいてエッチくて可愛いし体格差萌えるし、感情の振り幅大きいわ。

鯛野ニッケさんの作品は読んだ後の余韻が好きです。
ガッツリ爪痕残してくるから色んな意味でシンドイ…(;///;)


さてさて。
攻めのたくまは2m級の大きな身体で口下手で気の優しい高校生。
受けのまいは美少年な見た目ですが言葉使いは荒い強気な高校生。
たくまとまいはニコイチでいつも一緒の幼馴染みです。

「まもの」と呼ばれる不思議な黒い物体がいる街で暮らし、まいは異様にまものに好かれていました。本来少し悪さをする程度のまものは何故かまいにはエッチな攻撃を仕掛けてきて、服から入り込んで無理矢理イかされたり、手を操って強制オナニーをさせたり…。なので まいはまものが大っ嫌いでいつか駆除してやると息巻いています。

しかし まいは知りませんが、たくまはまものと話しができてまものに悪意がないのを知っていました。まものは1人ぼっちのたくまの淋しさを埋めてくれる存在でもあり…。たくまはそのことをまいには伝えずにいます。そうこうしているある日、まものがまいにエッチなことをするのはたくまが原因というのが発覚してーーーと展開します。


たくま・まい・たくまの祖母、
それぞれの愛情が回り回って淋しさを生んでるのが切ないです。

ひとりぼっちのたくまをまいが気に掛けてても、たくまはなにも言わない。
大きな身体の中に抱え込んでしまった淋しさが画面から伝わって泣けました。。。

そしてキーポイントとなる「まもの」。
孫を想う祖母の心がまものへ伝わるけれど、
まいにはまものがたくまを不幸にしてるよう見えてしまった。
たくまがまいへ向ける恋心をまものは変に具現化してしまった。

少しずつ噛み合わなかっただけで誰も悪くないけれど、
たくまとまいがすれ違った時は皮肉な結果が痛かったです(;ω;)

そんな中にある幼馴染みの関係性はすごく萌えました!
まいは気が強くて一見暴君のようですが、たくまに偉そうにしたり傷つけることはしません。
たくまが抱え込んでるのを知りながらも無理矢理吐かせそうとしないで見守ってる感じが良いっ!

で!たくまが本音を口にした時は涙・涙・涙(;///;)
まいの小さな腕でたくまの大きな身体をシッカリ抱きしめてて切なキュン。
たくまを守ろうとするまいがカッコよくて小さな背中が頼もしいのですよ。
この時の体格差がめちゃめちゃ良かった…!!

そんなまいがエッチになると大人しくなってトロトロになっちゃうギャップが堪りません///
小さく喘いで気持ち良くて泣いちゃうのがエッッロイ∑(゚◇゚///)ドキュ-ン
体格差がすごいから(同い年なのに)ショタみが増してイケナイものをみてる気分v
ページ数はそんなに多くないけど印象が濃かったです////

まものは純粋さを感じました。
言葉の意図を汲み取れない部分は人間とは異なる生き物と実感するのですが、
ストレートな言葉はちゃんと気持ちが通じてるんですよね。
話しかけ方によって守り神になる不思議な存在で愛らしかったです。
まものを嫌ってたまいがその後は仲良くやってるようでほっこりしました(﹡´◡`﹡ )

8

小っちゃくってもヒーローみたいに男前なショタ系男子!

ニッケ先生は可愛らしい男子がお好きなので、ショタ風味な作品が多いですが、お好きなだけあって、かわいらしいツボをこれでもか!ってくらい押さえてるので、オトナ派の私でも、かわいい系男子を愛でさせてもらってます^^

と言っても『canna』で読んでいたので、まい君は小っちゃくてもヒーローみたいに男前で、かわいいだけじゃない萌えがあるって知ってます!


ふつーの日本を舞台にしてますが、ただひとつ違っているのは「まものさん」がいること。
イタズラ好きなだけで、危険なことはしないので、街の人達も「まぁいっか」と放置してます。

たくまとまい君は幼馴染、身長2m超えのたくまは気が弱くてやさしい、対して身長150cmのかわいいまい君は気が強くて、「まものさん」に好かれ、イタズラされるのに頭にきて「一匹残らず駆除してやるー!」と意気込んでいます。

たくまは「まものさん」とお話することができるけど、「まものさん」が嫌いなまい君には内緒。
そしてまい君が大好きなたくまに、「まものさん」はエッチなイタズラをして、悶えて泣いちゃうかわいいまい君を見せてあげる。

「まものさん」がまい君にいたずらするのは自分が原因だとわかったたくまは、まい君と離れようとして…


前半はまい君の最上級な愛くるしさをホッコリ楽しむ萌えBLでしたが、後半は人が生きるって悲哀が描かれています。

両親がいなくて、ばぁちゃんに育ててもらったたくま。
親がいなくて悲しい目にあっても、まい君が助けてくれて、ばぁちゃんが優しい言葉で悲しみを溶かしてくれる。
ばぁちゃんの言葉は心に沁みます!
でも、ばぁちゃんはボケてたくまのことがわからなくなって、たくまは誰もいない家に一人でいなきゃいけない。

まい君は、たくまのために何かしてやりたいのに、たくまはいつも大丈夫だって笑ってるだけで何もさせてくれない、まい君はすれが悔しくてしかたがなかった…
まい君はいつだってたくまの側に居て、たくまが辛い時はヒーローみたいに助けてくれたのに!
まい君のやさしさには、小っちゃかろうが、かわいかろうが、そんなの関係無い、男として惚れます!!!


「まものさん」を登場させなくても凸凹幼馴染の、やさしくてかわいいお話は成立したと思います。
でも、まい君が「まものさん」を嫌いな本当の理由、「まものさん」がたくまのところに現れた理由、物語の大事な部分を「まものさん」が握っているというか、象徴になっています。
話せてもカタコトで、難しいことはわからない、ちっぽけな人形みたいな生き物なのに、「まものさん」はこの物語の大事な要です!

後半は沁みる涙腺決壊ポイントがたくさんあります!
一度読んでいても、まとめて読むとさらに心に沁みまくりで、ティッシュボックスを抱えながら読んでました。

イライラした時、悲しい時、そんな時に元気になれる癒しをくれる作品です。


そしてこんなに心に沁みた後の描き下ろし!
たくまとまい君のちゃーんと恋人になるところが描かれているんですが、それを描くまでのニッケ先生の葛藤と屁理屈に笑わせてもらいましたー♪
ファンタジーホールはきっとあります!

ニッケ先生の作品は、ショタはお好きな人はもちろん、私のようなアンチショタ派も夢中にする不思議な魅力があります^^

5

優しく、そして温かい。

作家買い。

いや~、もうこれね。
号泣しました…。

切なくて、でも切ないだけじゃないんです。
気持ちが温かくなって、気づいたら落涙してる。
そんな優しい作品でした。








「まもの」が人とともに暮らす世界が舞台。
「まもの」といっても、人に害を及ぼしたり怖いものではない。ちょびっとだけ人にいたずらしたりしながら、ひっそりとそこにいる。

DKのまいは、まものに好かれる性質。
何故かまとわりつかれ、いたずらされることが多い少年。

そんなまいと、まいの幼馴染のたくまの二人が主人公。

身体は大きいけれど優しくておっとりしているたくまと、ちっこい身体に可愛いビジュアルを持ちながらその見た目を裏切る豪胆な性格のまい。全く正反対の二人だけれど、子どものころからずっと仲良しさん。

ところが、最近、まものたちのまいへのいたずらの性質が変わってきた。ちょっとエロい方向に。それゆえに「魔物を駆逐する!」と鼻息も荒く語るまいですが、実はたくまはまものと話すことが出来る(普通はまものは話すことはできません)。

まものがなぜ、まいに性的ないたずらをするのか。
そして、まものがたくまと話せるのはなぜ…?

といった謎解きを軸にストーリーは展開していきます。

たくまは今は一人暮らし。
子どものころから両親はおらず、ばあちゃんに育ててもらってきた。が、そのばあちゃんが、今は入院しているから。

少しずつ見えてくるたくまの家庭環境。
たくまが一人で暮らしているといるというだけではなく、優しく慈しんでくれたばあちゃんの変化に、思わず泣けました。

おっとりしていて、一人で何でも頑張ろうとするたくまの孤独と哀しみが、胸に迫ってくる。

一方、まものたちによるまいへの性的ないたずらはどんどんエスカレートしていく。

そして、その理由に、たくまが思い至り―。

孤独な家庭環境で生きてきたからか、たくまは自分の気持ちを素直に吐き出すことが出来ない。
まものとのやりとりは、たくまの心の声だったんじゃないかな。

たくまが、自分の思いを吐き出すことが出来るようになって、まものとの会話は役目を終えた。
そんな気がします。

家族愛。
友情。
そして恋愛感情。

様々な愛の形が、1冊にぎゅぎゅっと詰まっています。
読後、温かな涙でいっぱいになりました。

まものは可愛いし、たくま×まいの二人もめっちゃ可愛い。
設定もストーリーもツボにドンピシャなお話でした。

たくまは2m近い巨体。
一方のまいはミニマムちゃん。

ということで彼らは体格的にセックスできるのか…?とちょびっと心配しましたが描き下ろしで甘々エッチの描写が。

あとがきで鯛野さんが、担当さんに「ファンタジーですよ」と言われた~という件が書かれていて、

担当さん、GJ!

と思ってしまった。
お互いに相手を思いやりながらの優しく温かなセックスシーンに、気持ちがほっこりしました。

優しく温かい。
そんなストーリーをお求めの腐姐さまに、超お勧めしたい。

そんな神作品でした。

あ、そうそう。
カバー下もお忘れなく。

こちらもめっちゃ可愛かったです☆

3

「毎日、ふたり日和」いいタイトルだね

雑誌で1話目を読んだ時は「これはほのぼのなのか?ほのぼのの皮を被ったドエロなのか?」と、鯛野ニッケさんの作風的にどう転がっていくのかが全然予測できなかったんですけど、ふふ、BLっていいジャンルですね♪( ´艸`)
ジタバタするような可愛い萌えと、ちょっぴり変態ちっくなエロと、ハートウォーミングなストーリーがひとつの作品で全部楽しめちゃった♡
ほっこりエンドに自然と口角も上がって、大満足の読後感です!

「まものさん」といういたずら好きのまっくろくろすけみたいな小さくて黒いナニカに、どっからどう見てもショタくさい可愛い少年がエッチないたずらをされて困っています!みたいなところから始まるもんですから、てっきり読者の開けなくていい扉(=合法ショタ萌え)を無理やりこじ開けてやるぜ!な作者の意気込みが詰まったお話なのかと思いましたが、私の心が濁っていただけでした、ごめんなさい。

まものさんが何故〔まい〕にだけそんないたずらをするのか。
不思議ないきもの「まものさん」の行動原理が皮を一枚ずつむいてくように明かされていくんですけど、全部むき切ったところにそこに繋がるか〜〜〜っていう最上級のハートウォーミング。
思わず涙。何このいい話。鯛野ニッケさんニクすぎる!
ニコイチなふたりが補い合って〜なお話が大・大・大好きな私は、読み終わった今ではタイトルを眺めただけでじんわ〜〜〜と目頭に熱い水が湧いてきます(T ^ T)
電子で読むと、表紙では見切れて見えない〔たくま〕の顔を読み終えてからようやく目にする形になるのもいいんですよね。
たくまの表情こう来たか!とまたここでもグッとさせられました。

まいくんの可愛さと、たくまの可愛さと、まものさんの可愛さ。
タイプの違ういろんな“可愛い”が詰まっているのもすっごくイイ!
可愛いってなんでこんなに癒されるんだろう!
まものさんの大群には流石にギョッとしたけどw、みんなで心配そうにまいくんのことを囲ってる姿には思わずほっこりしました♡
可愛いに癒されて、あったかいストーリーに癒されて、本当に最高の読後感。

まいくんとたくまの逆転っぷりもイイんです♪
ちっこいのにヒーローキャラな強いまいくんと、図体はでかくなってもまいくんに手を引いてもらってた子供の頃のままな気が弱くて優しい性格のたくま。
ギャップもふたりの関係性も萌えるったらなかったです。

あ、エロはねぇ、鯛野ニッケさんですから言わずもがなですよ( ´艸`)
たくまくんムッツリすけべ野郎だねw

お気に入りの君香シャーレ以上に、これから何回も読み返す1冊になりそうです!

【電子】ebj版:修正白抜き、カバー下○、裏表紙○
(レンタだと紙版に付く特典ペーパーが10/29までの期間限定で付くようです)

3

魔物さんマスコット欲しくなります。

琢磨の置かれた状況が切なかったです。何回も泣いてしまいました。そして、まい君は小さいけど漢らしくて、琢磨には大事な存在なのだと思いました。そしてなんと言っても可愛らしいんです。ちっこくて華奢で、あまりの体格差にいけない想像をしてしまいがちですが、二人が同級生で安心しました。両思いになってからは、まい君の方がHに積極的でした。それも良かったです。琢磨が気持ちいいなら嬉しいって漢気溢れてます。
この作品は魔物さんて不思議な存在が出てきますが、魔物さんのいる世界がほのぼのしていて、またしんみりしてて、ちょっとだけホラーで面白かったです。自分の周りにも魔物さん居ないかなって思わず考えてしまう作品でした。

3

この作品が収納されている本棚

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