一目で欲しいと思った。あんな衝動は初めてだ――

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表題作純白オメガに初恋プロポーズ

八神将宗,31歳,八神製薬会社の副社長
天野悠希,20歳,大学生

その他の収録作品

  • 将希の初歩き

あらすじ

大学生の悠希は、ベータの家系に突然変異で生まれたオメガ。そのためベータ因子が強く、オメガとしての価値がないと言われていた。ある日、大学で大手製薬会社の副社長でアルファの将宗と出会い、いきなり一目惚れだと熱烈なプロポーズをされる。最初は信じられず友達から関係をスタートさせるが、自分を認め受け入れてくれる彼の紳士的な態度に、悠希は次第に惹かれて――…。

作品情報

作品名
純白オメガに初恋プロポーズ
著者
若月京子 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784866574578
3.3

(8)

(0)

萌々

(4)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
26
評価数
8
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

いきなりのプロポーズ


中々子供が生まれない家系のアルファとベータに近いオメガの話

薬学部に在籍している悠希(受け)は大手製薬会社の副社長の講演会に参加し、演者の八神将宗(攻め)から目が離せなくなります。
公演が終わってもボーっとしていた悠希に当の将宗から「一目惚れした。付き合ってくれ、結婚してくれ」といきなりのプロポーズ。
びっくりした悠希ですが、熱心なアピールにお付き合いの前のお付き合いから始めようといことになります。
2人は時間がある限り食事をしたりと仲を深めていくのですが、2人の仲を反対する将宗の両親や秘書、将宗に恋するオメガの少女が邪魔をしてきます。
やっと、悠希が将宗のことをちゃんと意識することができた頃、父親と横恋慕少女の陰謀で将宗がピンチに…



ベータ家系に突然変異で生まれたオメガである悠希はベータ因子が強すぎてベータしか産まないだろうと敬遠されており、1人で生きていくつもりで薬剤師をを目指しています。
そんな悠希に一目惚れした将宗は、悠希がオメガであればなお良いがベータでも構わないとプロポーズするのです。
悠希が良いと言ってくれる将宗に今まで散々敬遠されてきた悠希は喜ぶのです。

悠希は1人で生きていくつもりだっただけあってとてもしっかりしており、将宗から忠告通り、両親や横恋慕少女が来て脅すようなことを言われても動じず対処することができます。
両親ともに反対の立場でしたが、父親の方は血統で反対していたのに対し、母親の方は悠希がしんどい目にあうからと心配しての反対していたので、最終的に母親が味方についてくれたのはとても力強かったようです。
結局孫が生まれた途端、掌返しした父親にもう少し意趣返ししても良かったんじゃないかと思うくらい寛大な対応で悠希が大人でしたが、あんなにあっさり1人目ができたんだからもしかしたら、八神家始まって以来の大家族になるかもしれないですね。
というかなったらいいな。

将宗は終始大甘で、番のためならなんでもやるスパダリだし、悠希はしっかりしてるしで、安心して読めました。

2

御曹司アルファとベータ寄りのオメガ

アルファ×オメガの王道オメガバースですが、主人公のオメガがベータ寄りのオメガというのがちょっと目新しいところです。

オメガであるのにベータ扱いで、悠希は見合いしても相手から敬遠されます。とはいえ、それほど結婚に執着もなく、薬剤師として自立すべく大学に通う中、講演に来たアルファの将宗に一目ぼれされてプロポーズされます。

将宗のベタ惚れ具合と、悠希が困惑しつつも惹かれていくのが読みどころです。

悠希は溺愛する弟を含め家族とも仲良く、将宗の家族には最初反対されますが、新しい家族を迎え、家族団らんで幸せを噛みしめるまでが書かれていて、読後は幸せな気分になりました。

イラストでのお気に入りは、お風呂での甘いシーン。将宗の目つきがツボでした。
ベータ寄りというオメガとしてのマイナス点が今回はプラスに働いたというのも面白かったです。

5

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