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表題作仔羊の巣

あらすじ

自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。ひきこもり探偵シリーズ第二弾。

作品情報

作品名
仔羊の巣
著者
坂木司 
媒体
小説
出版社
東京創元社
レーベル
創元推理文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784488457020
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

いつまでも鳥井にとっての1番でありたい坂木

物語は前作から1年後。主人公達も26歳くらいかな?友人達も未婚の人が多くまだまだ青春真っ盛りのような感じです。保険会社に勤める坂木とひきこもり探偵(本職は在宅プログラマー)・鳥井のコンビ。

相変わらず2人の周りで事件は起き(警察沙汰にはならないくらいの)解決していくストーリーは面白いし、2人の共依存の関係はますます深まっています。お互いの身に何かがあれば全力で守ろうとする2人。友情とはいえ愛が深いです。

しかし今回は後半の話で男子中学生と女子高生のキャラが出てきますが、2人の起こした事件が結構悪質で今の時代なら許されないな、というか子供相手だからって対応が皆甘過ぎるんじゃない?と思いました。

あと引っかかったのが、周りの友人達が坂木と鳥井は深い友人関係だけど同性愛関係じゃない、とやたらに断言してるところ。周りが判断することじゃないし今は違っても将来そうなったらどうするの?と思いました。坂木はノンケっぽい表現があったけど鳥井もそうとは限らない。彼は母親のトラウマがあり女性嫌いだし、坂木のすることはたとえ性的な事でも全面的に受け入れそうです。まあそういう小説じゃないんだけど。

坂木は恋愛対象は女性だけど鳥井にも特別な感情で惹かれていて鳥井にとっての1番というポジションをいつまでも手放したくないらしい。今の状態じゃ結婚とそれの両方は絶対手に入れられないよ?って感じなので次回最終巻の3巻の展開がとても気になります。

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