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表題作小春びよりに灰が咲く

(仮)豊,32歳,東京から来た
(仮)鈴秋穂,32歳,配達員

その他の収録作品

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あらすじ

鈴 秋穂(すず あきお)、32歳。
人付き合いが苦手で煙草と酒と猫が好き。

灰を降らせる山のある街で暮らす鈴の日常は、
代わり映えもせず、自分から変わろうとすることもなく淡々と流れていた。
ある日、仕事の得意先である夫婦の元に
日常をかき乱す存在、“東京から来た甥の豊(ゆたか)”が現れる。

人との関わりを拒む鈴と、そんな心のガードを飛び越えてくる豊。
不器用な大人の男が二人で紡ぐ、
あたたかく、切なく、どこか甘酸っぱいプラトニックラブストーリー。

作品情報

作品名
小春びよりに灰が咲く
著者
市松団子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784823601873
4

(13)

(6)

萌々

(3)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
52
評価数
13
平均
4 / 5
神率
46.2%

レビュー投稿数2

疲れたときに読むと効き過ぎる

トーンの代わりに薄墨が使われたような(アミカケ処理みたいな)描き方とほのぼの系の絵柄で、全力で癒しに来てる!と感じる作品でした。
主人公の秋穂はストレス溜まりまくってて最初からずっとカリカリしてるキャラ。加えて幼少期の家庭事情は複雑で、一人が楽だと思ってます。普段なら見てて辛くなりそうなキャラなんですが、周りの人たちが皆すごく優しくて、だんだん変わっていく秋穂を微笑ましく見守れました。
初めての露天風呂にじんわりしたり、本当になんてことのない言葉に感動したりするシーンが沁みます。秋穂の表情は変わらないしモノローグも無いんですけど、そこに独特の間が取られてて、何かを感じていることはしっかり伝わってきます。背中で魅せる構図も結構あって、行間を読むタイプの作品が好きな人は特にぐっとクるんじゃないでしょうか。
肝心のBL相手は常にニコニコ笑顔の豊。強引に秋穂を振り回す明るいキャラかと思っていたら、実は豊にも辛い家庭事情が…。
二人はまだまだこれから!って感じで、あらすじの通りプラトニックラブです。辿り着いた関係性は魅力的ですが、萌えより癒し要素が圧倒的なので、BLを期待せずに読むのがおすすめ。
読み終わると、作中に出てきた豚味噌おにぎりや金柑入りの黒糖焼酎なんかを作ってみたくなり、いただきながら再読したい気持ちになりました。お腹は空くけど心は満たされる素敵な作品です。

3

疲れたときの「小春日和」を味わいたいときに。

32歳同士 仕事に疲れて親戚に身を寄せたほんわかくまさん系&配達員

作中にたしかズバリと土地の名前は出てこないですが、これ鹿児島ですよね?
灰がふって、焼酎がうまい。

作中、特にエロシーンがあるわけじゃなくプラトニックです。
なのでそれを求めると肩透かしかな。
ただ、殺伐としたときに読むといい薬というか、
疲れたときに干したての布団にダイブした感じが味わえると思いますよ。


一つ注意があります。
空腹時に読むのはあまりおすすめしません。
禁酒中の方もやめといたほうがいいでしょう。


お酒とごはんが食べたくなるから!!! 金柑食べたい……

2

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