溺愛する勇者×誤解から嫌われる平凡な幼馴染み

手切れ金をもらったので旅に出ることにした

tegirekin wo moratta node tabi ni deru kotonishita

手切れ金をもらったので旅に出ることにした
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×24
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

49

レビュー数
7
得点
104
評価数
29
平均
3.8 / 5
神率
44.8%
著者
海老エビ子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
白崎小夜 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041115954

あらすじ

400万PV越えの大人気Web発小説が書籍化!

レイルの幼馴染み・ジオは魔王を倒して勇者となった。もうすぐ貴族の仲間入りをはたし王女との婚約発表も間近との噂だ。
一方、レイルは生まれ育った孤児院を寝る間も惜しんで切り盛りしており、そんなレイルを支えるためにジオは孤児院に何かと寄付をしていた。だがジオの仲間は、レイルがジオに金をたかっていると誤解し、ジオの友人には相応しくないと嫌っていた。さらに王女からは二度とジオに会わないよう手切れ金を渡されて、レイルは旅に出ることにする。
しかし王宮に現れたジオは、レイルを追いやったことに激怒しており――?

表題作手切れ金をもらったので旅に出ることにした

ジオ,レイルの幼馴染みで勇者
レイル,孤児院出身の平凡な青年

その他の収録作品

  • 登場人物紹介
  • 手切れ金をもらったので旅に出ることにした 後日談(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数7

タイトルで損をしているのでは…

じつは、初めてタイトルを見た時にちょっとだけ引っかかってしまって避けてしまったんです。
そして人気Web小説の書籍化って文言も、今までの経験からなかなか信用出来なくて、、、。

でも何かの拍子にちるちるさんのレビューを読んで、俄然興味が湧いてしまって購入しました。結果、読んで良かったです。レビュワーの皆様のおかげです。ありがとうございました。

あらすじを読んだ時は手切れ金を貰って孤児院から出たレイルをジオが追いかけて、気持ちを伝えてハッピーエンドくらいにしか思っていなかったんです。
確かに追いかけて行ったし、ジオがレイルを囲い込むのも早かったんですが、それだけじゃなくてとても深くて思わず唸ってしまうような内容でお見事としか言えませんでした。

特にジオのレイルを思う気持ちが深くて、彼のずっと耐えるような愛情が胸に迫って来るんです。それにレイルもジオを大切に思ってて、「なんだこの二人は両思いだったんじゃん」とか思ったりするんですが、そう簡単じゃなかったところにとても萌えました。

そしてジオのレイル以外に対する扱いがとても小気味良いんです。王族だろうが関係ない。子生意気な第二王女をやり込めた時はスッキリさせて貰いました。

そんなレイルがジオが気持ちを決めるまでじっと待ち続けるんです。口は悪いけどこんな溺愛攻め最高でした。

レイルが居なければ何も意味がないと思っているジオがどんな選択をするのかがとても興味深くて、上手くまとまった結末にはなるほどと唸りました。

書き下ろしも面白くて、一気読みして寝不足になりました。

私のようにタイトルで躊躇してたら、是非読んで欲しい作品です!

0

大切なモノを守るために

今回は魔王を倒した勇者と孤児を切盛りする青年のお話です。 

受様が勇者となった攻様の伴侶となるまでの本編と
2人の結婚披露宴を描いた後日談を収録。

受様と攻様は同じ孤児院で育った幼馴染です。

受様は産まれた時から孤児院育ちで
貧乏を仕方がないものとして育ちます。

そして私財で孤児院を作った院長が亡くなると
受様は院長となって子供達を育ててきます。

片や攻様は「絶対にお金持ちになる」と宣言し、
騎士となって身を立てる道を目指します。

曲がった事も不合理な事も大嫌いで
常に自分の考えを貫く攻様は受様と反りが合わず
仲が良いとは言えない関係でしたが

攻様は騎士となって得た手当のほとんどを
孤児院に送ってくる義理堅い男でもありました。

攻様は仲間とともに魔王を倒して勇者となり
報奨金と爵位と領地と王女と与えられるらしい
とまで言われる救国の英雄となりました。

攻様との結婚を噂される王女は
攻様の仲間を伴って受様の住む田舎町まで訪れ、
受様に「攻様を解放して」と迫るのです。

彼らは受様を攻様に無心するクズ男とみなし
受様は孤児達の為とは言え
攻様の寄付に頼っていたのは事実と

王女の言う通り1人で生きてていこうと決意と、
王女に渡された金も金庫に残して
置手紙ひとつで孤児院を去ってしまうのです。

女王は攻様の憂いをたったとご満悦で帰りますが
それは攻様にはとっては怒髪天を衝く出来事でした。

だって攻様は受様が大好きで
彼を少しでも楽に幸せにしたくて
せっせと彼に稼いで貢いでいたのですから♡

はてさて己から離れる道を選んだ受様を
攻様は取り戻す事ができるのでしょうか!?

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」にて
連載されたWeb小説を加筆修正しての書籍化で、
魔王を倒した勇者が恋する幼馴染の青年を
GETするまでのドタバタラブコメディになります♪

まずは意味深すぎるタイトルに気を引かれ
捻った設定が面白そうだったので
手にした1冊になります。

こちら攻様が
魔王を倒して外線するところから始まるのですが
そこがまず"普通"じゃないですよね♪

魔王を討伐する冒険譚の王道と言うと

孤児院での青年が立身出世して騎士となり
激しい戦いの末に魔王を倒して凱旋、
王女様(BLだと受様かな)を伴侶とし
領主におさまって幸せに暮らしました♡

って感じかなと思うのですが、

本作は攻様が頑張っただろう
騎士になるところとかも魔王討伐とかは
回想シーンでサラッと流す程度で
攻様が勇者となってからがスタートとなります。

攻様はともに育った受様が大切で
彼を幸せにするために自分の持てる力を
最大限に活かしたのが騎士になる事であり

受様が切り盛りする孤児院のために
自分の稼いだ金をせっせと送るのも
子供達を一番に考えて自己犠牲のすぎる受様が
ちゃんと生きていけるようにするためなのです。

攻様ってばなんて一途♡

攻様は寡黙な上に有言実行な俺様なので
自分が良いと思った道を行き、
受様はそんな攻様に何を言っても無駄だからと
ある意味諦めて攻様の厚意(好意ですけどね・笑)を
受け入れてきます。

周りから見たらおかしいと思っても
彼らの中に真実があるならそれは
彼らにとって確かな繋がりであるのでしょう。

本作は攻様と受様の想いのすれ違いだけを見ると
ぐるぐる&ドタバタなコメディですが

傍から理不尽に見えても
その人の目が必ずしも正しいという事にはならず
見た目や噂に惑わされる事がいかに愚かな事を
全方位に投げかけているように思いました。

そしてそれは最初は受様へ向けられますが
受様の中にもまた偏見があったという流れが
主人公にも容赦ない感じと

キャラ達が自分の役目をしっかり担い
それらがキチンと活きる伏線が張られていて

受様が攻様の手をとる大団円まで
とても楽しく読ませて頂きました (^o^)/

攻様が受様に対して
細々と気を遣う様子が健気で萌えましたが
まとまった後の俺のモノ感が筒りな感じも
非常に美味しかったです。

1

旅のあと

とっても良かった。タイトル「手切れ金をもらったので旅に出ることにした」よりも、その後の話がメインです。
切ない話かな、と思いきや主人公たちの周囲の反応なんかが面白くてクスッと笑っちゃいます。
攻めも受けも口調が少し乱暴かなって思ったけど、読むうちにそれがむしろ自然で人物のバックボーンを補強していて丁寧な話作りを感じました。
主人公たちと関係が深い人たち数人以外は、結構重要な役どころであっても名前がないのも、2人の世界観を表しているようで面白かった。
ジオ良かったねって肩を叩いてあげたい。

1

べらんめえ口調が…。

初めての作家さんです。勇気を出して買いました。

表紙のイラストがきれいで美しい2人。

読んでいくと…。

孤児院院長のレイが勇者のジオに全く恋愛感情がなく、ジオに嫌われているとさえ思っていたところから始まります。
実はジオはそうやってしかレイにお金や食べ物やらを受け取ってもらえないから。
お前のためじゃない、チビたちのためだと。
それらが色々わかっていくとジオに萌えるのですが。

レイがジオに好かれているとわかってから、なんだかあっさり俺も…みたいな状態になり。
え?そうだったの?と戸惑います。
後々説明が入るのですが。

展開が早いというか、魔法や魔王退治や勇者や獣人やら盛りだくさんで。あんまり二人の恋愛に集中できなかったかな。
もちろんジオのここぞとばかりレイを甘やかすのはとっても良かったのですが。

お話はレイとジオが結ばれ孤児院も安泰で大団円で良かったのですが。

二人や王妃の口調がどうしても馴染めず。
あんなに美しいイラストの二人がべらんめえ口調?
王妃がイマドキなオタク女子?

時間の経過も視点の交代もわかりにくくて。
文章もどうも読みづらかったです。
ネガティブな感想ですみません。

二人の育ちや生き方や考え方にはこちらも考えさせられたし、感動しました。

9

立ち読みのつもりが…

ちょっと立ち読みさせてもらうつもりが、冒頭の数ページ読んで即購入してました!
正直タイトルを見ると、好きだった相手からひどい仕打ちを受けたのかと邪推してしまいましたが、そんなことありませんでした。むしろひたすら愛されてた!ってお話なので安心して読めると思います。
何より主人公の二人の健気さは萌え!

レイルは、同じ孤児院で育ち勇者になったジオは自分の事を嫌ってるんだと思い込んでいました。そんなジオが魔王を倒して凱旋する前に、レイルはジオの事が好きな女王様に、若くして院長をしていた孤児院を去ることを勧められレイルはそれに応じ書き置きや手切れ金などを残し去ってしまいます。それを見たジオはものすごく怒って女王様を問いただし、レイルを迎えに行きます。
そこからお互いの関係を修復したり、想いを伝えたりとステキな展開が待っていてイッキに読めちゃいました!

1

タイトルに腰が引けたけれど

初めてお見掛けする作家さま。もしかしたらデビュー作?なんですかね?

タイトルがちょい微妙っていうか。いや、ごめんなさい。
でも、電子で立ち読みしてみたら、何これ、めっちゃ面白そう!とか思ってですね、そのままお買い上げしました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公はレイル。
孤児で、孤児院で育ってきた彼は、前院長が引退したのを機に院長という座に収まり、子どもたちと共に暮らしている。

そんなレイルには同じ孤児院で育ったジオという幼馴染がいるが、ジオは子どもの時から魔法が使え、その能力を生かして魔王を倒して今では勇者と呼ばれる英雄になった。彼らの住まう国の王女との婚約も間近と言われるイケメンで有能なジオだが、さらにジオは義理堅く、レイルの孤児院に給料の大半という多額の寄付をしてくれる。

貧乏で金策に苦労している孤児院にとってはありがたい寄付ではあったが、ジオの勇者仲間たち、そして婚約間近と言われる王女はレイルがジオに集っている、ように見えたらしい。

多額の金銭(手切れ金ともう言う)を渡され、ジオの前から姿を消すように言われたレイルは、すべてのお金と、そして数人への手紙を孤児院に残し、そのまま身一つで孤児院を出ていくことにするが―。

というお話。

もうね、レイルという男の子がめちゃめちゃ可愛いの。
彼は自分のことよりも他人のために行動する青年。レイルがジオに「集っている」ようにジオの仲間たちには思われていますが、その理由も彼のその行動によるもの。自分を着飾ることなく、髪のカットも適当、そんなレイルはイケメンゆえにチャラ男に見えてしまったから。

一方のジオは鍛えられた肉体に、真摯に取り組む訓練、清潔なイケメン、ということで勇者となった今では神格化すらされている。

が、彼らの中身は…、という、見た目を裏切る豪胆な性格がこれまた良い。
ジオのすべては、レイルのためだけに存在していると言っても良い。そんな執着心が、萌えや笑いを誘うのです。

序盤、ジオの仲間たちから責められ出ていくように言われるレイル、の描写から始まっていることもあって、もしかしたらシリアスベースのお話かな?とか思いつつ読み始めましたが、その予想をいい意味で裏切る、コミカルでほのぼのなお話でした。

レイルの周囲の人たちが、めちゃめちゃ良い人たちばかりなのです。
一生懸命で、働き者で、自分のことは後回し。今まで若者らしい楽しみとは無縁の生活を送ってきたレイルが、人の温かさに救われ幸せになる姿に心の底から安堵し、そして嬉しくなりました。

で、このレイルという男の子は、めちゃめちゃまっさらさんです。
性格的にも、性的にも。だからこそ生まれる勘違いとかすれ違いもあるのですが、ほっこりと甘々、そしてちょっぴり切ない、というそのバランスが素晴らしくって、ストーリーとしても、そしてジオ×レイルの二人の恋の行方という点でもすごく読みごたえがあって面白かった。

レイルの両親の話とか孤児院仲間のお話とか。
まだまだ続きを読んでみたいです。

初読みの作家さまでしたが、癖のない読みやすい文体に、起承転結がはっきりしている展開、そして魅力ある登場人物たち。

どれをとってもドツボに突き刺さる、そんな作品でした。
次回作も楽しみに待っていようと思います。

10

ライトなタイトルに反して、深いです

人気Web小説の書籍化になります。

勇者の幼馴染みで、一人で孤児院を経営する平凡な青年・レイル。
しかし、勇者にお金をたかるヒモのように思われている彼は、勇者と手を切るように手切れ金を渡されて旅に出る事にしますが・・・と言うお話。

こちらですね、タイトルやあらすじからはライトな作品に見えそうな気がしますが、実はとても深くて心に響くお話だったりします。
こう、設定としてはすごく王道なんですよ。

周囲から誤解されてる不憫な主人公。
ただ懸命に生きていた彼が「正義の味方(勇者の仲間)」によって更に窮地に追いやられる。
後々主人公の真実が分かり、自分達のしてしまった酷い所業に打ちのめされる周囲(勇者の仲間)。
そして、周囲のそんな思惑により主人公と引き離されてしまった攻めは、最初から最後まで主人公への愛が揺るぎなく、ひたすら溺愛。
主人公を真っ直ぐ追いかける・・・。

こう、口が悪いんだけどこれ以上ないほどの愛が深い攻めとか、そんな攻めの想いに1ミリも気付いてない、少しズレててごくごく平凡だけど不憫な受けとか。
レイルが手切れ金を渡されて追い出される所からスタートするお話ですが、周囲をぶっちぎって追いかけてきたジオとの恋愛はそこから始まるんですよ。
二人はゆっくり丁寧に気持ちを通じ合わせて行く。
攻めによる受けへの溺愛ものがお好きなら、もうこの溺愛部分だけでも読む価値があるんじゃないかと思うんですよね。
思うんですけど、この作品の真髄は溺愛部分では無いと思うのです。

繰り返しになりますが、とても深いお話なんですよ。
えーと、何だろう。
オチがですね、かなり意外なものになるんですよね。
ただ単純に周囲の誤解が解けて不憫な主人公が報われ、二人が結ばれるってんじゃなくて。
途中から思いもよらない方向に話が進み、終着点はこう来たかって感じで。
これがすごく感動で、何度読んでもこのラストにはグッと来る。
こう、胸にこみ上げてくるものがあると言うか。
この二人、ずいぶん遠くまで来ちゃったなぁと、なんかホロリとなっちゃうと言うか。

また、個人的にとても心に残った所。
単純に目に見える部分と、そうじゃない真実。
人って、自分の見たいように物事を見るし、自分が正しいと思い込みがちだよなぁと。
当初、ジオの仲間達はレイルをヒモ程度に認識してるんですよね。
不健康そうな見た目に身体の線を強調する派手な服。
ジオから給料のほとんどを貰うクセに、感謝の気持ちも見せない。ましてやまともに相手もせずに自分は寝に行く始末。
そして、そんなレイルの態度に満足気なジオ。

これではジオが可哀想だ。
彼をいい加減解放してやってくれ。彼にも幸せになる権利がある!
的に。

でもな~、これ。
見る側面を変えると、真相と言うのは全然違うんですよ。
そしてそれは、ジオとレイル、二人が分かってるからそれでいい。
手を貸してくれるでも助けてくれるでもない、周囲がとやかく言う事では無いんですよ。
でも仲間達は、自分達の勝手な正義に則って、レイルを追いやるんですよね。
あくまでジオの為に。悪意は一つもなく。
現実で自分も気付かずやってそうな事で、とても怖い。
この部分が、やたら心に残っちゃって。
ただ、だからこそ、周囲を恨むでも無く、あるがままに受け入れて自分の人生を生きようとする。
そんな主人公の姿が際立つんだろうなぁ。

ちなみに、書籍化にあたり、二人の後日談が書き下ろされてます。
もうこれ、めちゃくちゃ萌えます。
こう言うの、大好きなんだけどー!

他、主人公が随所で唱える祈りの言葉(誓句)がとても素敵です。

「兄弟たちに変わらぬ愛を注ぎます。」

これもまた、深いよなぁ。


最後になっちゃいましたが、こちら、書籍化が決まる前から大好きな作品で、繰り返し繰り返し何度も読んでるんですよ。
書籍化されて、めちゃくちゃ嬉しいです。
サイトの方で絶大な人気を誇ってるので、書籍化は何ら不思議じゃないんですけど。
あと作者さんのお話で、短編だけど「引っ越しする部屋を掃除してたら夫の遺書が出てきた」がめちゃくちゃいい話でして。
今作がお気に召された方は、ムーンライトノベルズさんの方でぜひこっちも読んでみて!



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