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表題作三十一夜

駆け出しの小説家:加納理
高校時代の同級生:里見辰夫

その他の収録作品

  • 第一夜【初夜】
  • 第二夜【弄月】
  • 第三夜【百夜】
  • 第四夜【薫風】
  • 第五夜【三日月夜】

作品情報

作品名
三十一夜
著者
ホームラン・拳 
媒体
漫画(コミック)
出版社
角川書店
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784048540773
3.4

(9)

(0)

萌々

(4)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
31
評価数
9
平均
3.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

ちょっと切ない純愛ストーリー

高校時代に仲良かった二人が再会して恋をする、純愛ストーリーです。

作家を目指してる理は、家賃を滞納してアパートを追い出されます。途方に暮れている時に再会したのは、高校時代の同級生の辰夫。条件を守れるなら、1ヵ月同居しようと言われるのです。

助かったと了承する理に、期間限定の同居生活が始まります。高校時代を思い出して楽しくなる理でしたが、なぜか寂しそうな辰夫が気になります。

辰夫の高校時代からの理への想いが、切なくてキュンキュンします。エロジジイから理を守ろうとするのもカッコ良くて。
理も、喧嘩が強くて辰夫を守ろうと行動できる男らしいところが好きです。
お兄さんや弥生子などの周囲の人もいい人で、二人に協力してくれたのが良かったです。
最後に、二人の仲良しな新婚生活も見れて大満足です。

1

初めてのホームラン

ホームラン・拳さんの本を初めて読みました。
あらすじと表紙に惹かれて手に取りましたが、買って良かったです!

駆け出しの小説家・加納は、高校の同級生・里見と
「一ヶ月限定同居生活」を始める事になりました。

『友達だから、自分に出来ることなら何でもする』と言う加納に、
『じゃあ、抱かせろ』と身体の関係を迫る里見。
穏やかで大人しい里見の豹変振りに驚く加納。

そして二人を引き裂き、里見に迫る権田。
権田が清々しいほどのエロ変態野郎で、醜悪です。

しがらみを振り切れず、何もかもを諦め、
流れに身をまかせようとする里見の姿は痛々しくて、哀れでした。
そんな里見の手を取って、諦めない事を教えた加納に胸がドッキュン。

この作品は作者が携帯電話等の便利な道具を排除したくて、
昭和30年代と設定しています。
携帯電話・PCが似合わない、レトロな雰囲気が漂っています。
そして王道な純愛作品で、リバでした。

1

三十一夜レビュー。

昭和レトロな純愛モノ、人間ドラマな作りになっています。攻受両役で和服Hがポイント。
売れない小説家の理は家賃が払えず下宿先を追い出され、高校の同級生との再会し1ヶ月31日限定の同居生活をする事になります。しかし同級生はパトロンの娘との政略結婚に悩んでいた、主人公理は資産家の権田から里見(受)を助けてやれる力が無い。

里見はその美貌からパトロンの権田に体を要求されていた。しかも権田は里見を完全に手に入れる為に、気が触れてキチガイになった娘と結婚させて自宅に閉じ込め様と考える。
権田に逆らえば、ただのヒヨっ子の理は小説家として活躍する場が消されてしまう。理の為に、政略結婚の話を受ける里見。

主人公が真面目な熱血男なので、同級生の里見があんなオヤジの慰みモノになっていると知り助けたくて仕方ないけど、どうしたら良いか方法が判らない。
そこへ、キチガイの娘弥重子が登場。実は彼女、中学生の時に義父である権田に凌辱されかけて精神を病んだが、自分の身を守る為に治っても気が触れたフリを続けていたのだった。里見に、自分みたいになって欲しくないと式をブッ壊す計画を理に持ちかけます。

なんか、実際にこういう話があってもおかしくないんじゃないかって位設定がシッカリしている。この時代だし、お茶に媚薬とか金銭的に苦しい美男子を囲うパトロンとか、結構ありそうな感じのネタが良い。
あと弥重子さんが魅力的。あんな過去があったのに、人が自分と同じ目に遭うのはほっとけないわってカッコ良かった。理が花婿連れ去りをやった時も「あの2人を追うなら私を轢いて行きなさい!」と権田の車の前に座り込んで邪魔をする。彼女も、恐怖があっただろうに凄い勇気で読んでいてゾクゾクした。

「ダメダメ」な攻が「立派」な攻に成長するお話。小説なんて紙とペンがあればどこでも書ける。あのダメダメだった理がそんな事を言う位成長するなんて…!レトロな雰囲気と、人間と人間が作るドラマが凄く良かったです。皆幸せになれて良かった。

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