トライアングル・ラブ・パニック!

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表題作元彼カレ

カメラマン・岩越&エリートサラリーマン・柏崎
恋愛小説家・透

その他の収録作品

  • 柏崎慎一郎という男
  • 岩越圭吾という男

あらすじ

神谷透、二十七歳。
職業・恋愛小説家。
だが現実の恋愛は上手くいかない。
元カレの風景カメラマン・岩越は透に黙って二年もかかる海外撮影に行くような男で、今カレのエリートサラリーマン・柏崎は女との浮気をくり返している。
ある日、柏崎の浮気現場に遭遇した透が怒りながら自宅へ帰ると、帰国した岩越が現れる。
そこへ透を追いかけてきた柏崎がやってきて…!?

作品情報

作品名
元彼カレ
著者
玉木ゆら 
イラスト
やしきゆかり 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403521560
2.5

(6)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
12
評価数
6
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

『三角スキー』さん向け・・・?

『しゅみじゃない』でもいいくらいでした。悩んだんですが、一応『中立』で。

私はもともと、三角関係も、ましてや3Pも好みではありません。3Pでも好きな作品というのも確かにあるのですが、これはダメでした。なんと言うか、ストーリーそのものがまず3Pありきで作られた感じで、『もともと3Pが好き』な方にはいいのかもしれませんが(いや、わからないんですが)、『3Pはあくまで例外、超法規的措置』という私には合いませんでした。

仕事第一で、すぐに透(受)を放り出し、極めつけには、何も言わずに(言うのを忘れてってありえない!)2年も海外に行ってしまったのをきっかけに別れた岩越(元彼)と、『本気じゃないから(愛してるのは透だけだから)』と女との浮気を繰り返す柏崎(今彼)。

そもそも三角関係の醍醐味(というより最低条件)は、2人の攻に同じくらい魅力があることだと思うのですが、この作品は岩越も柏崎も、タイプは違えどロクデナシでまったく好きになれませんでした。もうその時点で無理でしたね。
さらに言うなら、透もいいとこなしで、ただ優柔不断なだけとしか思えないんですよね。2人とも悩むほどの価値のある男じゃないだろ!とただ呆れました。

結局、三角交際(透が自分でない相手と『浮気』することを、攻2人が容認するということらしいですが)の見返りに、岩越も柏崎も根本的に心を入れ替える気はないってことで落ち着いたんですかね?これで『解決』になってるんでしょうか。そこからして理解不能なんですが。

表題作の安易な『3Pエンド』もダメだったのですが、続編もなんだかな~と微妙でした。特に、柏崎を(一方的に)思うお嬢様に関するエピソードがなんとも中途半端でしたね。
いかにもテンプレなお嬢様のキャラクター自体もですが、登場の仕方がどうしようもなかったですね。これならストーカーよろしく調べたりあとつけたりして、自力で透の前に現れた方がよっぽど自然だったと思うんですよ。柏崎の知人がなぜあの場面で彼女を透に紹介する流れになるのか、知人の説明に説得力のカケラもないと感じましたし、まったく理解できませんでした。

玉木さんのキャラクターは、どうも好きになれないタイプが多いです(この作品は全員ですよ・・・)。作品は、わりと好きなものもあるんですけどね。実際これも、冒頭『だけ』は、『おっ、今度こそ大丈夫かも!?』と思いましたから。しかし攻2人が出てくるともう急下降・・・やっぱりキャラクターですね。

あえて言うなら、イラストはよかったです。

1

共感出来る部分が少しでもあれば楽しめるかも

2年前に、何も言わずに海外に行ってしまった岩越(元カレ)と
そんな時に知り合ったノンケで浮気グセのある柏崎(今カレ)。
2人の間で揺れ動く気持ちに流される恋愛小説家の主人公・透の
3人の恋模様を描いたお話なんですが。。。

正直な所
この2人の元カレ、今カレのあまりの身勝手さにも
そんなダメンズをスッパリ切る勇気もなく優柔不断な透にも
ついでに言えば
柏崎の女だと言ってしゃしゃり出てくるお嬢様も
その柏崎の友人でゲイの男も
この作品に出てくる人物の誰一人にも共感出来なくて
イライラし通しでした。

中盤までは、それでも
このゴチャゴチャした状態からどこに落しどころを持ってくるのか
ちょっと期待していたのですが
本編では、3人で付き合っていくと言うすっきりしないラストだったし
柏崎、岩越それぞれをフューチャーした書き下ろしも
そんなもやもやを解決してはくれてなくてがっかり。

私自身が三角関係や3Pに萌えを感じない事もあって
3人でのエッチシーンにも全然萌えられませんでした。

こういう、どっちつかずの関係ってもしかしたら逆にリアルで
そこが生々しくてだめだったのかな?
このメイン3人の誰か一人でも共感出来る人が居たら
もうちょっと印象が変わってたのかなぁ。。。とも思いました。

0

恋愛には多少の我慢は必要だと思うけど 我慢どころが違うんだよね!

【今カレ】柏崎
メガネで知的クールな御曹司のちんこは、長い。
ただし、女癖悪し。

【元カレ】岩越
ごつくてワイルドな有名風景カメラマンのちんこは、太い。
ただし、放置癖あり。

ステイタス的には
知的の最高峰と、ワイルドの最高峰のふたりのカレ。
このふたりの狭間で揺れ動くというお話なんだけど・・・

受けのことをすごく好きだっていうふたりだけど
しょっちゅう「女も抱きたくなるんだ」なんて
遊びとはいえ女と浮気するバイな柏崎って酷いと思うんです。
そして仕事が一番で説明不足で2年も放っておくくせに
「俺が帰る場所はおまえだけ」なんて言う岩越も酷い。

遊びで女を抱くという理由も説明されてはいたけど
まったくもって許せる範囲の話じゃないしw

仕事一番なのはわかるけど、何ひとつ約束もしないし
いてほしいときにいてくれないのは嫌だし。

ステイタス的にはばっちりな今カレと元カレは難アリ物件なんですよね。
受けは、彼等のステイタスに惹かれているわけじゃないんだし
思い切って別の男を見つけるべきだと思うんだよね。
こんなに二人を夢中にさせるほどの魔性の受けなんだから。
でも第三者的な男の登場はなしw

結局のところ、受けの人間性の問題のような気がしてならなかった。
攻め二人の難アリを受け入れる代わりに
受けが二人と付き合うことを受け入れてもらうという話で
落ち着いたように思う・・・。
恋愛には多少の我慢は必要だと思うけど
我慢どころが違うんだよね!
なんか恋愛において一番譲れないような部分を
受けはたやすく許せてしまうのが、どうもなぁ。

結局、はじまりに浮上したカレ二人の難点は解決しないまま
受けが許すという形で終わるのは、どうも消化不良な気がする。

0

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