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「旦那はんと痴話喧嘩」シリーズをコンプリート、ショートストーリー付きイラストカードブックに!
笠井あゆみ先生が描いた絵が先で、その画集に尾上与一先生が物語を添えるという夢の共演、競演、饗宴⋯!!うっとり。
画集を先に堪能し、後に物語を読むと世界観が付随してきます。
そして物語を読んだあとに画に戻ると、先にみたときと違う感情が流れてきます。
画→物語→画
で読むとエモさ倍増です。
しかも物語は京言葉どす。京言葉の監修は華藤えれな先生‥三人目の神降臨!贅沢が過ぎる⋯
囲われる相手につかう呼び方で「旦那はん」になるという粋。
兄と慕っていたのに裏切られたと
静甫は全く本意ではないのでした。
そこが絵にものすごく合ってるんです⋯!
絵の中の静甫には笑顔がなく、貴顕の執着も見えてきます。
窮地の際に本宅を選ばず静甫を拠り所として戻る貴顕が愛しいです。
貴顕を心底は憎みきれず、彼の本意を月になぞらえて覗おうとする静甫もとてもいじらしい。
気になるタイトルの意味は
ヨハネス・ケプラーの書いた「夢」という小説に「プリヴォルヴァ」と呼ばれる月の裏側半球の世界が出てくるそうです。(うっとり)
尾上先生のインテリジェンスにも悩殺されます。
物語によって息づいた絵がまた切なく妖艶。
自分、笠井先生の絵で酔えます。
ものすごいものを読ませていただきました。
実は笠井あゆみ先生の媚薬展のグッズ通販でA5判高級紙イラストカードを購入したんですが、ついつい無難なイラストを選んでしまったんです。笑
なので今回は欲しかったイラストが全て収録されているカードブック発売ということで、狂喜乱舞しました。
一枚一枚外れないように慎重になりながらも舐めるように拝見させていただきました。画集も素晴らしかったけれども、このサイズも手軽に見れて重宝します。
そして尾上与一先生による短編小説もまた素晴らしかったです。笠井あゆみ先生のおっしゃるように、どちらが先にあったのかと思う程に世界観がピッタリというか一緒でした。
小説を読んでから改めてイラストを見ると、妄想がこれでもかと捗ります。
旦那はんの静甫への執着とか、素直になれない静甫のいじらしさとか、萌え要素しかありませんでした。京言葉最高ですね。
笠井先生の挿絵に尾上先生が小説つけたって聞いたのでマストバイ✕100。買って良かったです。キャラが生きる?動く?っていうのはこういう事か!と驚愕したので、神にしました。(笠井先生は「受肉」と仰っていました)
両先生のファンの方はほんとにマストバイと感じます。
ポストカードにもなる絵が40枚、その冒頭に二人のお話が15頁となっています。絵はほぼ旦那はんと静甫(しずほ)の気だるいシーン。前に出されたイラスト集で見た絵も入っています。静甫は旦那はんの囲われ者。旦那はん(貴顕)は、次期当主。幼い頃から兄のように慕っていたのに、絵のようなぐっちょんぐっちょん濡れ濡れの関係になっていて…というお話です。
++
冒頭にお話があるのでそこから読み始めたのです。絵は前に発売されたイラスト集で見ていたので、「どんな絵か」はなんとなく知っていたのですが。2Dが3Dになったというか、絵が実体化したというか、動き出したというか、本当に驚愕でした。(他の方はどんなふうに感じられたのか、めちゃくちゃ興味あるので、あとで他の方のレビュー見てみよう)
キレイだな色っぽいな、なんでこんな苦しそうな顔してるのかなとだけ見ていた絵に、すごく奥行きを与えていただいたと感じたのです。私が想像力欠如しているだけなのかもですが、小説家の先生の筆力ってスゴイ!!!!!!!っとマジで震えました。なんであんなに静甫が苦しそうな悩んでいるような顔をしているのか…と意味を定義してもらえて、自分の中でその先を期待する気持ちが爆発的に膨らみました。
あれやこれや考えている静甫をまるっと、かつ強引めに囲い込んでいる旦那はん(俺しかおらんやろ、なにゆうてんねん、黙って側に居っとれ的態度)が、これまた可愛らしい。大雨になって「危ないやん」ってなったら、あわあわ本宅やのうて、静甫のおる家の方にぐしょぐしょになりながら駆けつけるのが可愛らしい。あんさん、もうちょっと静甫に優しゅうしたりなはれ、と思いました。
そう、お話は京ことば(なんと華藤えれな先生監修)なんです。それがまたこの二人の世界観にぴったりで、ああもう最高の中の最高でした。
「静甫にちゃんと学校いかしたって、ほんで側近みたいにしたってや。きっと静甫、旦那はんの役にたてるんを喜ぶんやと思うんやけどなあ・・」とめちゃ続きを読みたくなる、スーツ着ている静甫の絵も見たくなる、妄想が広がりまくるお話&イラストでした。出版社さま、何卒何卒、色々大変だと思うのですが、なんとかなりませんでしょうか・・・?絶対買うんですけどねええええ・・・
この世界観好きすぎるので神以外の評価は考えられないです。
イラストだけだったら、”媚薬”のほうが見やすいですけど(でも書き下ろしあります)、カードブックですしね、文句ないです。そしてなんといっても!!!!尾上先生の短編小説が!!!めちゃくちゃ腰にきます。2021年の締めくくりにふさわしい最高の耽美をありがとうございました。
”はじめに”で笠井先生がおっしゃっているように、まさにこの短編によって受肉してる2人がいて感動しました。イメージ通りで正解でしかないんですよ。ほんっと尾上先生、素晴らしい…。(谷崎潤一郎みをめちゃくちゃ感じてしまった♪)今回、”プリヴォルヴァ”という言葉をはじめて知ったのですが、いやぁ~なんて粋なタイトルなのん!!と、その意味をググってさらに感動しました。(勉強になりました…。)しかるべき筋の方(笑)に監修された京都弁も最っ高にエモくてうっとり…(標準語じゃできん…)。
願わくばこの官能の続きを、、短編小説以上の展開が欲しいです。(どうすれば…?)
しかし、貧乏性な私はガッと開くことができないのであります。
ショートストーリーも覗き見って感じで読みました。
まるで未成年が官能小説をブックカバーをしてコソコソ読むかのごとく。
いけないグラビアを恥ずかしくて少しだけ開いて覗き見するようなドキドキ感
画集はパッカーンと開くタイプだったので、そちらでは味わえなかった、宝箱を隙間からそーっと覗く体験を味わいました。
持ち歩くわけでもないですけど、サイズ的には持ち歩けますよ。また、お布団の中でこっそり開くのも楽しいかもしれません。
笠井先生のイラストがエロくてとにかくすばらしいの一言です。