まったく男が男に惚れるってのは厄介(やっけぇ)なもんだ。

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あらすじ

昭和浪曲でも人気のご存知「清水次郎長」が、町田版痛快コメディ(ときどきBL)として、現代に蘇る!
文政三年、「正月元日に生まれた子供は将来、途轍もない賢才になる。ところがもしそうならなかった場合は極悪人になる」という言い伝えから、生まれてすぐ養子に出された長五郎=次郎長。生来の荒くれ者である次郎長が、養父母との確執や同級生・福太郎への初恋を経て、国を捨てやくざの世界で「男になる」までの心理を繊細かつ軽快に描く。

目次
雲不見と呼ばれた男はえぐい奴だった
次郞長という名前の由来
次郞長と福太郞/次郞長の計略
水遣りからの解放/次郞長の思い
次郞長はどこにも居られない
次郞長、五年がんばる
次郞長の決意
次郞長東奔
次郞長、甲田屋を放逐される
蕩児、浜松で儲けて帰還する
次郞長、甲田屋の主になる
天保六年暮れのあり得ない出来事
次郞長、やくざになる
博奕場にて/やくざの生活
​やくざの喧嘩
小富の恐怖
次郞長と小富の確執
棍棒持って殴り込み
小富ぼこぼこ。
次郞長、国を売る。
仁義の技法
旅烏の悲しみ
兄哥と呼ばれる男になりたい/どえらいところで道聞いて
次郞長、男になる

作品情報

作品名
男の愛 たびだちの詩
著者
町田康 
媒体
小説
出版社
左右社
発売日
ISBN
9784865280647
3

(3)

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萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

パンクな次郎長

やっぱり、”萌え”ってその感覚を認知している人が表現しないと萌えないんじゃないかな、と改めて思いました。正直、町田康ファン以外の方が読んでも…という印象。おそらくスタンダードな町田節です。音楽を聴くようにするする読めるんですけど、萌えませんw

後に日本一の侠客、清水の次郎長として名をはせる長五郎の幼年期から青年期に至るまでの痛快コメディです。続きがあるのかもしれないけど、もういいかなw
BL要素としては幼馴染の福太郎への初恋ですかね。その後、博徒仲間と徒党を組んでは濃すぎる友情を育み交わり…。次郎長さんは受かな、と思いました。具体的なえちえちはありません。博徒仲間の金八の報われぬ想いとか、ちょこちょこそういう描写はあるんですけど、そもそもこの文体だと萌えない…というところが私の敗因ですね。相性はあると思うので、ハマる方が萌える可能性はゼロではないと思います。BL的な期待でなくて、芥川賞作家の遊び心を楽しむ気分で読むのがいいのかもしれません。

3

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