こじらせΩを満たす最強αの果てなき溺愛

小説

  • 国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!

国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!

kuni wo sukutta eiyuu to hitotsu yane no shita toka kiitenai !

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表題作国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!

ノア・グランデ、国一番の騎士でシオンの護衛兼酒場宿従業員・アルファ
シオン、王位継承権を捨てた酒場宿の主で元第五王子・オメガ

あらすじ

王位継承権を投げ出し、自分の夢である酒場宿の経営に乗り出した、元・第五王子のシオン。しかしなぜか彼のもとに国一番の騎士であるノアが現れ、シオンの『運命の番(つがい)』だと告げる。王宮で意地悪なアルファたちに囲まれていたシオンが彼の言葉をどうしても信用できずにいるとノアはひざまずき、彼に認めてもらうまで宿屋で働くと言い始めて――!? 新たな甘々異世界オメガバースBL誕生!

作品情報

作品名
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
著者
古森きり 
イラスト
hagi 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784434305504
3

(7)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
18
評価数
7
平均
3 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数2

剣と魔法の世界のオメガバース

今回は英雄と呼ばれる国一番の騎士と
王の番の息子である元第五王子のお話です。 

平民として酒場宿を営み始めた受様が
騎士団を辞めた攻様の番になるまで。

この世界には肉体的な性とは別に
本能性という性別があります。

最も一般的なベータ型、
カリスマ性と強靭な肉体、常人以上の保有魔力量、
多彩な才能に恵まれているアルファ型、

そして3月に1度
発情フェロモンにて他者を無差別に発情させ、
肉体性に関係なく妊娠出産が可能なオメガ型です。

オメガ型である受様の母は
平民ながらアルファ型の国王に見初められ
番となります。

しかしながら2人が出会った時には
王には隣国から迎えた妃と有力貴族の妃がおり、

王の番の母と第五王子として生れた受様は
妃達やその子供達からの疎まれ、憎まれ、蔑まれ続け
受様は18才になる王位継承権を放棄して
王室から自由を手に入れます。

受様は冒険者に憧れていましたが
母と同じオメガ型である受様は小柄で力がなく
夢をかなえることはできませんでした。

そのためオメガ地区に冒険者のための
酒場宿を開くことにしたのです。

そんな受様に「雇って欲しい」と志願してきたのが
スタンピードを2度も抑え込み、王都や街を守った
国一番の騎士である攻様でした。

攻様は次期騎士団長との呼び声も高いアルファ型で
受様は彼がオメガ型地区にいる事すら信じられません。

攻様は王命により昨日付で騎士団を辞め
受様と母の護衛兼酒場宿の従業員として働きたいと
丁寧に頭を下げるのです。

攻様は場内で受様を見た時から受様に運命を感じ
国王からの報酬として受様と話す機会を
希望していたものの

その機会が巡ってくる前に
受様が王位継承権を放棄する道を選んだため
受様の側において欲しいと王に頼んだと言います。

攻様は受様を運命の番だと言い
「必ず貴方に番に相応しい男になって見せます」と
酒場宿で働く気満々なのですよ♪

果たして国の英雄に迫られた受様の運命とは!?

WEB小説サイト「アルファポリス」連載小説を
改稿、加筆しての書籍化で

受様を運命の番だとする攻様と
王の庶子ながらも酒場宿を始めた受様の
オメガバースになります♪

冒険者や魔法使いやスキル持ちが登場して
スタンピードが発生するゲーム世界が舞台に

そこにオメガバースとしての運命の番設定を絡ませ
王を巡る政略結婚と次の王位を巡る駆け引きを絡ませ
金で動く闇の集団の存在を絡ませ
魔王と言われた隣国の前王、魔物や守護竜までを絡ませ

次々と派生していく出来事、事件の中で
受様が徐々に攻様におちていく展開は悪くないのですが

受様に隠されている事が多すぎて
チャンと伏線として描かれてはいるものの
受様の思考にミスリードされすぎていて

楽しくない訳じゃないけど
読者に先を予想させてその上を行くというよりも
作者の行きたい方向を向かって爆走された感じが
ちょっと残念でした。

2

うーーーーーん………

hagi先生の絵だったから購入(でも挿絵はないのだ、いつになったら学習するのだ私)。苦手なキャラで前半はかなり苦戦、後半はかなりぶっ飛び、そうきたか…と驚きでなんとか読み切りました。本編310頁ほど。元気なキャラが好きな方には良いのかも。

18歳の誕生日に王位継承権を放棄し、晴れて自由の身になったΩ型のシオン。どうしても何かしたいという父王の願いを聞き入れ、冒険者用の宿を用意してもらったのでそこできりきり働くつもりでいたのですが、国の英雄であるノアが訪ねてきて、「今日から護衛兼従業員として働かせてほしい」と言い出し・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
エニス(受け母)、国王(受け父、エニス溺愛)、ミリアナ(正妃)、アナスタジア(第二王妃)、スレイン(第一王子)、アリオス(第二王子)、ツワブキ(後半登場)、メリア(受けに預けられた子竜)、グローゼスト(初代魔王)等々。こまこま多め。

++苦手だったところ

文体が軽やかなんですけど、ちょっと軽すぎて。「お前もいろいろぶっちゃけるな?」などという語り口、会話、モノローグで構成されている部分が多い印象でした。読みやすいんだろうと思うのですが、受け父(国王)も「シオンちゅわーん、ごめんなああ」なんですよね、受けのことを溺愛しているからなんですけど。それ以外の時はちゃんと国王っぽいしゃべりもありますが、うーん、とにかく軽い。攻めが一番きちんと話しているかも。(仕える立場の騎士だしな)

攻めは一途なわんこ系、受けはキリキリ働くとても庶民よりなちゃきちゃき王子というところでしょうか。キャラとしてキライじゃないですけど、国王とかツワブキとか他のキャラがぶっ飛んでいて、印象薄まってしまった感じです。二人の恋物語もいまいち盛り上がりはなく、ちょっと残念だった一冊でした。

3

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