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izumix
特典
トト丸の一途な気持ち
こちらの小冊子はトト丸視点のお話になります。
本編ですごく賢くて可愛かったトト丸。
やはり人間の言葉を正確に把握していたんだなぁと
この特典を読んで思いました。
トト丸はご主人さま(巡)が火傷のあとに
酷い言葉をかけられていたことを理解していて、
トト丸からしたら、ご主人さまの中身は変わっていないのにって思ってるんですよ。
醜い言葉をかける人間よりトト丸のほうがよっぽど賢い。
トト丸の巡に対する愛がぎゅぎゅっと詰まっていて
しかもトト丸は心がきれいだから
読んでいて目頭が熱くなりました。
本編で、このときのトト丸はこういうことを思って
こういう行動を取っていたのか！と
新たに知れることができたので、この特典を読めてよかったです。
言葉とは
本品は『都落ちオメガの戦国愛され婚絵巻』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
巡の愛犬トト丸による巡評です。
トト丸の世界には言葉がなく
自分の気持ちを伝えたい時には仕草で伝えます。
細かいことが伝えられなくても犬には十分なのですが
人間･･･というか公家は犬を見ると
「言葉を持たぬ生き物に生れて不幸だ」と言います。
それだけ公家は言葉が大好きなのだと思いますが
簡単な日常会話くらいなら問題なくわかるトト丸にも
カケコトバやマクラコトバや
ついさっき言ったこととは正反対のことを言い出す
彼らの言葉はチンプンカンプンです。
それでもトト丸のご主人様が一番
おしゃべりが上手なことはわかっていて
すごいなと思っていましたが
ご主人様が火傷を負ってしまった途端
ご主人様が何か言う前に「化け物」「醜い」と罵って
離れていき、とても腹が立ちました。
そしておしゃべりできない自分が
恨めしいばかりでしたが
数か月後、武家という生き物である
伊吹清雅さまのお嫁さんなる事になります。
公家が武家を番犬、犬と呼ぶのが
なぜかわからなかったトト丸でしたが･･･
A5サイズカラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁の
ボリュームにて犬視点での番外編になります。
既刊の特典でもケモノ視点の番外編が有りましたが
私はその番外編が大好きです。
もちろん本編も大好きなのですが
人間ではないものから見た人間世界の不条理と
彼らのご主人様に向ける愛情の深さと優しさが
ぐぐっと胸にきてすっごく良いのです。
本作も巡の愛犬視点ですが
素直に好きを表現する犬の視点で
ご主人への愛とともに巡の理不尽な待遇が描かれていて
くぐっときました ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
人間だけが最上の存在ではない
獣だからと人間世界の理が判らない訳ではない
という視点にもまた心を打たれた小話でした。
良き！
やや苦手だった本編でしたが、こっちはなんとトト丸視点！犬好きだからか、めっちゃこれ良かったでしたよ。本編好きそうだなと思っておられる方、可能でしたらこちら付きでのご購入をご検討ください。トト丸健気だわ。
＋＋
本編の最初っから最後までをトト丸視点で振り返るのです！あーまた可愛くないこと言ってるわ、この受け！と思っていたところを、トト丸が、なんでそんな刺々しくいうの、さっきまで嬉しそうに「清雅はよくしてくれる」って言ってたじゃん！！！と言ってくれるんですよね。そうなのよ、トト丸！なんとか言って！という気持ちでいっぱい。
攻めが発熱したシーンでは、「ああんもう！」といった様子で奮闘するトト丸の心境なども記載されていて、ちょっともやもやしていた心中がすっきりした気持ちのする小冊子でした！素直じゃない主人をもつと仲介役は大変だ！
