恋の花(2)

3カップル

●恋摘み
攻・舘山要　MAXリサーチ社長。30代半。長男。
受・小山内生巳(18歳)　朝比奈の従兄弟。

大学進学のため上京した生巳は、下宿先のトラブルで朝比奈のマンションに。
貰っていた合鍵で部屋に入ったら、大槻と朝比奈がソファで真っ最中(笑)。

朝比奈のカフェでバイトをしたいと思っていた生巳ですが「infiorata」はチェーン展開の他店とは違い接客レベルもポリシーも高い。
裏方限定バイトとして働きはじめたが、店が込み合っている時に接客に出て失敗をしてしまう。
その時の客が舘山。朝比奈をことごとく妨害するMAXフーズの関連会社の社長でした。

舘山はある目的もあって「infiorata」に来ていましたが、いつしか生巳に会うためにカフェに通うように。
可憐な容姿と一生懸命働く姿を見て、生巳を愛しく思い始めてます。
生巳も包容力のあるオトナの舘山に惹かれていきます。

お互いに惹かれあってて、片方は素直ないい子、片方は行動力のある大人とくれば出来上がるのは早いのですが…実は朝比奈はMAXフーズがらみでトラブルを抱えています。
なのでふたりはロミオとジュリエット的な立場です。
「従兄弟を傷つけた」と朝比奈は怒ってますが、大槻に邪魔されて生巳は舘山のもとへ。

●obstinete beaty─恋の花2
攻・大槻慧介
受・朝比奈諒

「恋摘み」後のお話。
舘山はお許しを貰おうと頑張りますが先走ってしまい、朝比奈は逆切れ。
大槻も舘山の味方について行動したために、怒りはMAXに。
でも彼も大人なのて舘山が「お詫びに」提供しようとした新しい制服を、無料提供ではなく立派な商談としてまとめてしまう。
恋愛面では不器用で大槻に押されっぱなしですが、仕事となると最強です(笑)。

お気に入りのシーンは、社長室で大槻に押し倒されているところに部下の有斐崎が飛び込んできた後の、
「躾けなおし…か。それは相手が若いからこそ通じる手なんだろうな」というくだり。

●well-bred,ill-bred
攻・舘山達　MAXフーズ社長。20代前半。三男
受・有斐崎尚迪　30代前半と思われる(舘山家次男の同級生)

MAXフーズのイーズコーポレーションへの様々な妨害工作は、実は迷惑な痴話ゲンカだった。その結末…です。

キョーレツなワンコです、達。
一途で一生懸命ですが…権力と才覚があるパカ犬が本気で行動していますので、周囲は迷惑極まりない事態です。

舘山長男と朝比奈の間で決着がついた後、有斐崎は三男の所に怒鳴り込んできて、なんとか躾のやり直しを試みていますが･･･あんまり成功しているようには見えません(笑)。

収録の3タイトルでは最も短編ですが、この話が一番好きです。