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表題作最後のテロリスト 3~鳴動~

興津組ヤクザ 蓮
故買屋 セキ

あらすじ

蓮が姿を消して五年。セキは仕事を続けていたが、興津組の内部抗争に深く関わっている上、日本への勢力拡大を目論むチャイニーズマフィア・劉につけ狙われることに。自分はただの故買屋だ。大きくなんてなりたくない──そんなセキの思いとは裏腹にあらゆる人間が彼のもとに集まってくる。すべてが潮時と感じ、日本を出ようと思い始めたセキの前に、自分を翻弄した唯一の男、蓮が現れる。理屈も立場も飛び越え、言葉を失わせ、ただ互いの熱を求め合う邂逅。しかし──。シリーズ完結巻!

作品情報

作品名
最後のテロリスト 3~鳴動~
著者
谷崎泉 
イラスト
シバタフミアキ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
最後のテロリスト
発売日
ISBN
9784576071039
4.4

(15)

(10)

萌々

(3)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
66
評価数
15
平均
4.4 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数3

面白かった

最後のテロリスト3作目。完結編です。

BLの枠を超えて面白かったです。
今回は、故買屋のセキを中心に話が展開します。
人と馴れ合いすぎることを避け、適度な距離を保って仕事をしてきたセキ。
そんな彼の思いに反して周りがトラブルを運びセキを巻き込んでしまうのが気の毒でした。

でも、そんな彼にとっても蓮だけは特別。
全てを捨てる覚悟をしても蓮だけは捨てきれず、
かと言って一緒にいることも許されず・・・
セキが見せた涙が切なかったです。

同じように辛いのだろうと思うけど、
はやりヤクザとして生きる蓮の方がセキより強かったなぁ。
二人が笑顔で再会できる日が来てほしい。

5

離れているのが良い、甘くないのが良いんです!

はぁ~読み終わってしまった!
何回も戻った所から読みまたその前に戻って読んでいたのに!

3巻の主人公は「セキ」。
興津組直系・宗興会の懐刀「菅生蓮」の征服欲を沸かせた唯一の男。
いつも傍にいない、会えた時もキツイ、そんな刹那の甘くない蓮との繋がりが途絶えてから5年が経ち、セキは故買屋を続けていた・・・。

慎重を重ね今の自分の位置を守ってきたセキに、接触を望まない自分の力以上の数団体が迫ってきます!
セキの手下の勇み足から、自分の知らない蓮関係から・・・
逃げるセキの行動が、コマ送りのように頭の中に見えてきて、焦る顔や息遣いや震える指先まで読者に説明してくれています。
セキが有能だから、どこも簡単には傷付けたりはしないと分かっているけど、まさにドキドキハラハラで!
「捕まるなー!」って願っている自分は本気でした^^;

逃げながらも、蓮を知る男達と会い、不可解な蓮を推理していくセキ。
蓮は自分の特別な男で、欲しているのだと分かっているけど、自分のいつもを覆してしまう危険な男だとも本能が悟っている!
蓮とセキの接触のその「点」はとても密で蜜でした!

ネタばれるのが惜しい感じ、この作品をかじった人になら、分かって頂けると思います。
甘くないけど、すごくキュンとなる!
まだ、威士と蓮の野望の途中なのに、蓮とセキの方もまだ足りない・・・
3巻完結なんて嫌だー!
足りない位が丁度良いと言うけど、気に入ったシリーズ物って、読者を欲張りにさせるんだよ?
もう1度言いますっ!もう終わりなんて「嫌だーっ!」

4

最後が…

長編のヤクザモノでしたが、最後に蓮とセキの関係がぐっと変化していく様が面白かったです。

最初の葳士と凪とのCPは萌えどころもあって良かったんですが、蓮とセキは、強姦紛いから始まって、最後は想いが繋がる…所まで行くのに、惜しい。
赤軍なんかも出てきたりして、ストーリーはワクワクするんです。でも萌はあんまりない。

劉とのやりとりや戦い?の部分もなかなかに迫力があって、読み応えはあったんですが、やはり最後がモニョっとしていて、どうにも読後感はあんまり良くなかったです。

1

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