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表題作BOSSY

ブライス・シュローダー、起業計画中、26
マイケル・ピアソン、不動産営業、28

あらすじ

忙しいキャリア志向の不動産業者・マイケルがバーで出会った、一夜限りの相手は海外生活から帰ってきたばかりのブライソン。名前も聞かない気楽な関係のはずだったが……!?

作品情報

作品名
BOSSY
著者
N・R・ウォーカー 
イラスト
松尾マアタ 
翻訳
冬斗亜紀 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403560552
4.7

(31)

(23)

萌々

(7)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
146
評価数
31
平均
4.7 / 5
神率
74.2%

レビュー投稿数4

恋に落ちていく二人の様子が最高

とても面白かった。
優秀なビジネスマンな受けとホテル王の御曹司攻め。受けは仕事にやり甲斐を感じていて、プライベートは気楽な関係を楽しむ主義。攻めもその提案に乗り気で二人はベッドになだれ込むのだけれど、一度きりは勿体ないと二度目を提案してからどんどん雪だるま式に二人の感情が膨れ上がってしまうお話。

口では割り切った関係だと言いながらもヤキモチ妬いたり、お互いに恋しちゃってる様子が面白かった。一緒にちょっとご飯食べるくらいはセーフだよな、別にこれくらいは割り切った関係の範疇だよねと二人して少しずつラインを動かしていった結果、気が付いたらラブラブな恋人みたいなことしているのに笑っちゃう。

受けの家に攻め用の歯ブラシを置くことにしたシーンが二人の関係が前進する象徴的なエピソードで良かった。攻めがトーストにバターを塗っているシーンもほのぼの可愛くてお気に入り。

7

読後感がすごくよかった

M/M初登場の作家様ですが冬斗先生の硬質でエロさ滲み出る翻訳が素敵で、ウイットに富んだ軽妙な会話を堪能していたらあっという間に読み終わってしまいました。
以下ネタバレしています。




シドニーの大手不動産会社のやり手のセールスマンがある夜のバーで出会って5分で自分の部屋に連れて行った男と、お互いの名前も知らない割り切った関係として濃密な一夜を過ごした二人。そしてその一夜が凄すぎて来週も会う約束をする。お互いの名前を聞かない、素性も聞かない体だけの関係として始まった二人がだけど、体を交わすその指先で、視線で、少しの言葉に相手を知っていく。
週一回の夜だったはずが週ニになりあっという間に週三どころじゃ済まなくなる。体を交わさなくてもいいと思う様になる。
ただの割り切った体の関係だった二人が、相手に他の相手がいないかが気になって、自分だけのものでいてほしいと思う様になる。
片方は割り切りたかったから名前を知りたくなかったし、もう片方は名乗りたくない理由があった。
そんな時偶ビジネスの都合で二人が出会い互いが社会的にどんな人間かを知ることになる。
この変化を読んでてすごく楽しかったです。
二人がお互いの名前を知って、関係性のステージを変える勇気を持とうとするところとか、お互いビジネスを尊重しつつ、それ込みで、そしてそれとは違ったところも愛していると自覚して、相手に、相手の周囲にも伝えて、自然に変わっていけたことがとても気持ちがよかったです。

M/Mにしてはそれぞれの家族にオープンだし、ストレートの友人にもカミングアウトしていて理解されてたり、左右固定だったり、ちょっとBLっぽいファンタジーさを感じないこともないですが、そこはアメリカではなくオーストラリアだからかもしれません。やっぱりM/Mらしく男同士のお話だなと思うも十分あって、(というか本当の男になる一歩手前の男とでもいうのか…)その上冬斗先生の翻訳が男の硬さやエロさを十二分に表現してくださってる気がして、読後感がめちゃよかったです。

M/Mはリバに遭遇するのが怖くて…という方にお勧めしたいです。
他の方も書いていらっしゃいますが、二人の距離感の取り方スキンシップがクッソ萌えるので、M/Mの男臭さはちょっとという方にもお勧めしたい恋のお話です!

7

くっついて眠る

マアタ先生挿絵だったので購入。好きな人とくっついて眠る事に幸せをたっぷり感じる方でしたら、めっちゃおススメしたいです。良かったー。ほんと冬のお布団の中、くっついて眠った時の温かみみたいなご本です。本編420P弱。BOSSY=威張り屋、王様野郎、そんな感じの言葉みたいです。

きりきり働き素敵な家で暮らしている不動産営業のマイケル。お仕事いっぱいなので面倒ごとはヤダヤダと、「さっくり体だけの関係大歓迎」。ある夜、バーで出会った男とナイスな夜を過ごしたのですが、めちゃ良かったので、次の金曜にも会う約束を取り付け・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
テレンス(攻めの大親友)や友人少々、ナタリー(受けの上司、♀)、受けの家族、攻め父(ホテルグループ創業者)ぐらいかな?
攻めの呼び名がブライソン、ブライス、ブライと複数あるので覚えておいた方がよいかも。

++好きだったところ

受けは頑張って不動産営業。お洋服や持ち物からその人間がお金持ちかどうかシュッて判断できちゃうtypeの方。スタイリッシュに生きていくのがいいのさって思ってたんだけど、そーんなにビシっと決めているわけではないが、靴がアレキサンダー・マックイーンだった攻めを「あり」とし、あんまりにも体の関係が良くって、あーだこーだ続けているうちにすっかりなじんでしまって・・という状況。「史上最高のセックスをやってくれ」と言っちゃうので、このBOSSYめ(威張り屋)なんて攻めに言われてます。

攻めはホテル王の父親の後を継ぎたくなくって、あちこち行って、新しい事業を起こそうと考え帰国した方。じっくり頑張る良い方ですねえ、喜怒哀楽が激しいとかではなく、穏やかと感じます。そして、ぶらさがっているブツがデカいらしいです、一晩3回が受けとの最初のお約束らしく、ベッドシーンはまあそこそこあります。

一番好きだったのは、疲れて帰ってきた受けを、自分の住んでいるホテルに迎えた後のくつろぎシーン。最高でしたねえ・・・ここをマアタ先生が挿絵にしてくださっていて。ソファに座った攻めが人間ソファになってテレビ観ながら受けを寛がせていたら、受けが寝ちゃうんです。二人でまったりうとうと・・・そしてちゃんとベッドに行って寝ようと誘う時に「ベイビー」呼びするんですよぅっっっ!!!!!!!!!!!ああああここ悶えたなあ・・・

1点ちょっとしんどかったのは、最初の方の会話シーン、「ん?どっちが喋ってる?」と戸惑うところがあったということでしょうか。

厚い本だしお高いんですけど、こういうまったり温かい本は久しぶりな気がします。まったりくっついて眠るなんてシーンが大好物な方には絶対おススメです。ぜひぜひ。あーこの本の良さを伝えきれず、申し訳ありませーん!

10

青春みたいな

新書館ブックフェアの煽りは「ポルノみたいな出会いで、エロゲみたいなセックスをして、青春みたいな恋に落ちた。」
新書館にしてはカジュアルな煽りだなと思いつつ読んで、おおよそ煽りの通りでした。海外作品のゴージャスな雰囲気が好き。どんどん読めるタイプの作品。

相手の素性が分からないままベッドイン!の展開は良くあるけれど、ここまでトラブルなく甘々を貫く作品は珍しいな、という感想。どこかでトラブルがくるぞくるぞと身構えていたら、2人の関係性は変わらないまま父という外的干渉があり、それもサラッと解決した上に父との関係まで和やかに…いや、トラブルが殊更見たいというわけでもないけれど、ここまでスムーズだとちょっとアレ?って気持ちもあったりして。女上司が矛を収めるのもすこぶる早いときた。いいんだけど!いいんだけどね!ストレス少なく甘くセクシーな作品が読みたいときにはぴったり。仕事の描写ももうちょっと濃いと嬉しいなぁ。主役2人の凄さがもっと伝わってきて欲しかった。

萌2〜神

2

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