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akatsuki no tori ha nureta tsuki ni hizamazuku
前作「濡れた王は千夜一夜の夢をみる」が弟編。
今作「暁の鳥は濡れた月に跪く」はスピンオフ兄編です。
これはちょっとビックリ。
幼い弟を陵辱していた兄のターンが来るとは…(;´Д`)
彼には彼なりの理由があったようで罪意識も抱えてます。
兄が犯した罪が罪なので賛否あるかもしれませんが、
個人的には彼の内面を知れて良かった…と思いました。
ヒールのままで居て欲しい方は回れ右が良いかもです;
ちなみに弟カプも少し登場します。
辛い立場だけど兄の話には弟の存在は不可欠なので…。
今作でも幼い頃の陵辱回想がありますので要注意です。
絵は安定の美しさでした +゚。*美*。゚+
さてさて。
受け:シャリフ
幼い弟を陵辱していた罪を抱えるのと同時に、
彼は被害者でもあって今もトラウマに苦しんでいます。
攻め:絢斗
シャリフの罪を目撃した過去があります。
シャリフの罪意識を解放したいと考えていてーーー。
情報量が多いのでザックリあらすじを書くとすれば、
献身的で若干闇属性な攻めがトラウマで苦しんでる受けを支えるお話。
といっても優しく癒やすようなお話ではありません。
シャリフの為なら荒療治で痛みを与えることも厭わない。
死なばもろとも「地獄だろうが君を迎えに行こう」精神です。
絢斗はどうしてそこまでシャリフを支えようとするのか…。
その辺りも作中で描かれていました。
シャリフを見てると痛々しい気持ちになりました。
彼は父親から性的虐待を受けた被害者でもあり、
自分と同じ境遇に落とすため弟を陵辱した加害者でもある。
ただ弟に嫌がらせをしたかったわけじゃないんですね。
父親からの行為に助けを求めることが出来なかった。
大好きな幼馴染に救いを求めようとしたけれど無理で…。
結果、孤独だけを募らせていってて。
そして弟を同じ境遇にすることで自分の仲間=孤独の解消を求めてしまった。
けれど弟は同じ孤独を持つ事はなかったんですよね。
どれだけ穢しても、弟には時生がいたから。
自分が欲しかった支えを弟は持っているのです…。
この差がますますシャリフを孤独に掻き立て苦しめるっていう(;ω;)
しかも幼馴染は知ってて知らぬフリをしてたから余計にシンドイッ!!
父親への憎悪と、弟への罪意識。
雁字搦めになったシャリフの心はもう限界なんですよ。
謝れば済む問題ではないのは嫌と言うほどわかってて、
だから今更弟に赦して貰おうとは思ってなくてね…。
そんな常に不安定なシャリフを見ていると、
絢斗の存在になんだかホッとしました(;///;)
(罪の解放に性行為が使われるのはご愛嬌かな…?)
(性行為で解決っていうのが理解出来た部分もあり、)
(ぶっちゃけ「???」な部分もあった)
欲をいうならもう1話欲しかったです。
え、これで終わり!?ってビックリしました。
もう少しだけ穏やかに愛を育んでる姿が見たかったー!
シャリフの幸せをもっと見たかったー!!。゚(゚´Д`゚)゚。
そして弟・アザム。
兄の呪縛が今も解けないまま苦しんでいますが、
今回の件で少し心境の変化が出たようです。が!!
カバー下を見ると不穏な空気感がビシバシ(;ω;)
(そして続編の可能性もビシバシ放ってる・笑)
しっかしタイトルか秀逸ですね!
[暁の鳥=シャリフ/濡れた月=弟] と解釈出来て、
読み終えた後にタイトルを見るとなるほどな…と。
上手いなぁ…。
前作「濡れた王は千夜一夜の夢をみる」がデビュー作だったんですね。凄い画力です。
前作のレビューでアザムの兄のスピンオフを読みたいと書いていたんですが、こちらの作品がまさにそうでした。おもい央先生ありがとうございました。
相変わらず褐色受けが色っぽくて眼福でした。けれど弟編よりは兄のシャリフの過去がキツ過ぎて、読んでて何度かしんどくなりました。
そんなシャリフの側に行こうとずっと力を蓄えて来た絢斗は凄いです。シャリフを父親の呪縛と弟への罪悪感から解き放つ手腕は、見事としか言いようがなかったです。
今回は弟のアザムも関係してるので、アザムと時生CPも登場してました。なので前作も読まれた方が人間関係をより把握出来ると思います。
個人的にはスピン元の「濡れた王は千夜一夜の夢をみる」の方が好みかな?