Renta!限定描き下ろし付
アラブのホテル王を抱くことを、僕だけが許されてる
こちらが作家さまのデビュー作との事で非常に驚いています。
繊細で耽美で美麗な画、予想をしていなかった展開へ広がるストーリーと、本当に完成度が高いデビューコミックスです。
ドアマンとして働いていた時生が、勤務先のホテルの次期社長候補と言われているアラブの石油王の息子・アザムに見初められ…と、始まりはコミカルなのです。
そこからポンポンと恋愛に発展して、時生がアザムをでろでろに抱いちゃうのかな〜なんて思っていたんですよ。
いやいや、そんな簡単なお話ではなかった。
どちらかというとシリアスめの雰囲気です。
各話毎に過去の記憶が断片的に現れてハラハラし、最終話の手前で焦らされ、そしてラストへ…
とても丁寧に練られたお話だと思います。
初見で驚いて欲しい気持ちが大きく、ネタバレを躊躇してしまいます…
読後はきっと、初めに感じたあらすじと表紙のイメージとは異なった感想を抱くのではないでしょうか?
トラウマ救済BLがお好きな方や、予想が出来ない展開のお話がお好きな方におすすめの作品です。
そして、受けのアザムの一途なツンギレ襲い受けっぷりと、攻めの時生がどんどん執着攻めとして覚醒していく様子も見どころです。
麗しくも雄々しいアザムが、口悪いながらもだんだん可愛くなっていくのがたまらないですね。
ただ、アザムが幼少期に兄によって性的虐待を受けていたり、セックス時に時生による首絞め描写があるので、人によっては苦手要素もあるかなと思います。
私も兄は受けになって欲しい。
アザムを時にはさり気なくこき下ろし、時には母のような眼差しで見守る、お世話係のアブドゥルさんが良いサブキャラクターで大好きでした。
あとですね、手の血管の描写が画力の高さも相まってとっってもセクシーです!
これは好きな方もきっと多いはず。
服のシワや筋肉の筋も美しく、こちらも必見です!
紙本は細い白線と薄トーン修正なのですが、アザムの褐色肌に映えて逆に大変色っぽい事になっています。
ぜひ!紙の本で読んで頂きたい…!
おおぅ…(´⊙ω⊙`)
情報量の多い作品で感情処理が追いつかない;
試し読みのイメージだとコミカル寄りの印象でしたが、単にアラブのホテル王に気に入られただけの逆玉の輿系のストーリーではなくて。すべての始まりとなる過去の記憶が小出しされる度に2転3転と驚き、最後の最後まで目が離せず楽しませてくれました。
特筆したいのが、アラブ受けの
+゚。* 美 *。゚+
+゚。* 美 *。゚+
+゚。* 美 *。゚+
もうね。試し読みやインタビュー記事見て下さい。
繊細なまつげ、佇むオーラ。
艶めかしい筋肉美ーーー!!!(∩´///`∩)~333
内容が耽美な印象があって作画の美しさとの相乗効果がありましたね。過去回想シーンは残酷さと共にぞくぞくっとする美しさがなんとも言えない気持ちになりました(;///;)読者の感情まで惑わす美しさは罪や…。
あと攻めオーラのある受けなので、時々脳がバグを起こして攻め受けの認識があやうくなるセリフやらキスのポジションやらに思わず笑ってしまうw個人的にはそういう部分も楽しかったです。
(性的虐待シーンがありますので苦手な方はご注意を)
さてさて。
攻め:時生。高級ホテルのドアマン。人当たりが良く人畜無害な雰囲気の青年です。この人の引き出しが多くて感情振り回された…。(インタビュー記事ではヘタレお兄ちゃんと書かれていました。)
受け:アザム。石油王の息子でホテル事業を任されることに。上に立つ者の風格と暴君っぷりは攻めオーラ満載で・す・が!受け!!ギャップ良きヾ(*´∀`*)ノ
時生はアザムから出会った瞬間に「俺の嫁になれ」と命令され、否応なしに嫁にされそうになり。納得出来ないまましぶしぶホテル内で軟禁状態にされた初日の夜、アザムがアナニーをしているのを目撃してしまってーーーと始まります。
始まりは"アラブ~!!!"って感じのコミカルさなんですが、2話目からジワジワと話向きが変わっていくのですね。お話の構成が上手いのですよ。1話毎に過去の回想を少しずつ少しずつ出していって、物語の核心に迫っていく。最後の最後までアッと言わせてきてゾクゾクっとしました。
再会モノでアザムが日本に来たのは時生に会うためだったんですが、時生はアザムと過ごした日々を完全に忘れています。時生が忘れてしまった理由は徐々に明かされるんですが、アザムが性的なトラウマを持っていることと深く関わってくるのですね。
これがも~~~~色々と衝撃で!!!
幼いアザムは兄から陵辱されていました。そんな中で唯一の拠り所だったのが時生だったのですね。(なぜ時生とアザムが知り合ったかは描かれておらず。一緒の布団で寝て読み聞かせをしたりお世話係みたいなことを時生はしていました。でも敬語で話していないから純粋に友達…?立ち位置が謎…。)
アザムが兄から何をされているのか、時生は知っていましたが何も出来ませんでした。行為が終わった頃に泣いて眠るアザムをそっと取り返しに行くだけ…。しかしその状態のアザムを残して日本に帰ることが決まってしまい。。。時生は心の奥底に記憶を閉じ込めてしまっていたのです。
上にも書いたのですが、残酷さと喪失感とアザムの涙が……痛いんです。切ないんです。こういった表現は適切じゃないかもしれませんが、多くを語らない耽美的な美しさを感じてしまいました。鬼畜兄と幼い時生の会話にこの物語の肝があってゾクゾクするんですよ(;ω;)時生の印象がガラリと変わる…。肝が据わった恐ろしい子…。
あと兄の存在感がすごい。ただの外道のままでいてくれたら罵ってやりたいのに…憎めない感じになっちゃって感情が迷子…。(カバー下で兄について言及されてるから尚更)
そんな過去を踏まえて出会った現在。アザムは強気に嫁にすると言う割には肝心なところでヒュッと引いちゃうし、時生は記憶を取り戻すけれど段々とおかしな方向へ行っちゃいます。
私は時生を知れば知るほど怖かったです…。
封じ込めた記憶とともに本来の性格も閉じ込めてたのかな?と思いました。
アザムは俺様受けかと思えば健気可愛くなるし、可愛いかと思えば暴君だし、いじらしさが可愛くて可愛くてでもカッコいいみたいな。(伝われ…!) あとエロイ。体がエロイ。開発されまくった体でエロイのに時々性的トラウマが影を落とすんですね。子供の時の姿とダブって切な気持ちにもなる。いやはや良き受け様でした…(;人;)拝
セッ中の受けの言葉遣いがただのチンピラで凄く気が散ってしまった…!
途中から、ギャル男受けの本読んでたっけ?となってしまいました。
もうちょっと王様の言葉遣いに品があれば最高でした!
パーティーの告白シーンがとても素敵だった
ので、そこから余計に気になってしまいました。。笑
褐色でガタイが良い受けのアザムが美しく、色っぽくて最高な作品でした。
アザムが次期社長候補として登場した時は傲慢で俺様でしたが、実は子どもの頃に兄から性的虐待を受けていた可哀想な人です。
そのアザムの小さい時に一時期側に居たのが、攻めの時生なんです。
時生もホテルのドアマンとして登場した時は、押しに弱い人の良さそうな印象でした。
時生が記憶に蓋をしていたアザムとの思い出を再会して思い出してからは、徐々に2人の印象が変わって来ます。兄のベッドからアザムを連れ帰る時生と兄とのやり取りとか、時生の表情にゾクゾクしました。
アザムと時生の仲に嫉妬した令嬢にアザムが刺された事から、アザムは時生に別れを告げて自国に戻ります。アザムは時生を守る為に別れを切り出しますが、一旦は納得したかのように時生は元の仕事に戻ります。
アザムの国にあるホテルの本店に無理矢理転勤してました。激怒して帰れと言うアザムに、アザムがいなければ死んでなくても生きているとは言えないと熱烈に告白してました。
可愛いアザムと予想外に肉食で男らしい時生の、受けの方が攻めより体格の良いカップルでした。
カバー下を読んでますますアザムの兄に興味を持ちました。スピンオフを是非お願いします。
アラブの石油王攻めはたくさんありましたが、受けは珍しくて良かったです。
前半はギャグかな?と思ったら、話が進むにつれシリアスに。
アザムは幼い頃、歳の離れた兄に性的イタズラをされていて
それが忘れられないトラウマになっています。
その描写はとても心抉られるとともに、ぐっときました…。
攻めも、凡人かと思いきや芯がしっかりしているし、昔から強かでしっかりした人でした。かっこいい。
エッチ描写はわりと少なめですが、画力があって濃いので大満足。
首絞めプレイがあってドキドキしました。
かっこよくて褐色でガチムチでスーパー攻め様って感じのキャラの受けが見たい人におすすめです。
私もそういうタイプの受けが好きなので、とても良かったです。