ボタンを押すと即立ち読みできます!
4冊目になりました、エビリティ。
アルベルト×東城もそうですが、エビリティと仕事上の関係はあってもデザインオフィスとは関係ないとか、会社のあるビルにある店だからOKみたいな括りになってまいりました。
6年間、思い続けた相手ととうとう…、という2CPの話が収録されていました。
1組目はエビリティ唯一のコピーライター・要と、彼に一目惚れした世界的に有名な建築家のレオン。
初対面からのプロポーズ。それから6年もの間、来日する度に会いには行くものの色良い返事をもらえないままという、清い友人関係が続いています。
6年ですよ。小学校卒業してしまいますよ。
多忙ゆえにおそらく会えるのだって年に片手にも満たないかもしれないのに、すごい情熱です。そんな情熱に絆されつつあって、押してくれれば倒れるのに押してくれないどころか、その変化にも気付かないという鈍感っぷりでした。
前巻では温泉旅行に行っていた2人のショートショートみたいな話があったので、付き合って長いのかと思ってましたが、描き下ろしの要の母親の勘違いも含めて、まだまだ前途多難そう。
2組目は会社があるビルの1階に入っているカフェ「LOTUS」のシェフ・最上と、ファッションブランドの日本支社長・フラン。
この2人も6年前に出会って、傲慢で高飛車、誰もが思い通りに動くと思っていたフランが生まれて初めて自分にきついことを言ったり、自分の申し出を有難がらない人間に衝撃を受けて…というもの。
たった一度きりの夜を思い出に、そこから最上を見返すために、振り向いてもらうために変わっていくってすごいことです。こちらのCPは6年間一度も会ってないのに。
料理が最優先と断言する最上の1番に、フランがなれる日は来るのやら…。
という感じで、似たような2組でした。
このシリーズをここまで読んできて気付いたことがあります。
オムニバスって他CPの話でも、脇にいるキャラがある程度絡んできたりしませんか?
メインで見るときとは違う側面がうかがえるのが楽しみだったりするのですが、このシリーズではほぼそれがないのです。
メインの2人だけの世界で、たまーーに顔は覗かせたり、台詞もあったりするものの、業務上のことのみ。プライベートは垣間見えません。
そもそも残業NGの会社なので、オンとオフはかっきり分けて馴れ合わないのかもしれませんが、オムニバスの醍醐味がない…。
「あ、今度はこのひとの話なんだ?」って言う喜びがない…。
新しいCPが出てくる度に巻頭の人物紹介に戻る悲しさよ。
若干楽しみになってきた巻末の小説は久家×益永、ではありませんでした。
アルベルトの部下の加賀美と、1巻でボスがはるかにスーツをプレゼントしたブランドに勤める谷地とかいう男の話…。エビリティのクライアント同士。エビリティ…。
そんなわけで最終巻を残すのみとなりました。
オムニバスが5巻も続くと、登場人物たちに思い入れが出来てくるはずなのに、毎回「初めましてー」なので、全くオムニバス感がないまま、最後も初見のCPで締めくくるのか、いまいち萌えないボス×はるかで終わるのか、ちょっとドキドキです。
小説未読でコミック一気読みの4巻目。
今回は、エビリティの中でも一番美人(私基準)な高館さんがアメリカ人建築家のレオンに一目惚れされるお話。クマみたいな見た目のくせに情熱的かつヘタレなレオンにクールな高館が翻弄されてるのが面白かったです。最後は焦れた高館が男気を見せてくれました!
同時収録はLOTUSのシェフ・最上とセレブなフランス人・フランソワの話。一夜の関係から最上にあっさり袖にされたフランソワが一念発起し、それまでのライフスタイルを改めて仕事も頑張り、6年ごしに思いを伝えるという流れでした。なりふり構わないフランソワの真摯な思いが、ちゃんと最上にも響いて良かったです。
この巻では、ヘタレなレオンと要カップルのお話と、つれなくて冷たいイメージもある最上×リカルドがメインのお話が入っています。
レオン、ヘタレといえばヘタレなのだけど、でも、最上さんが結構キツイ(・・・と感じてしまった・・)だけに、このヘタレ具合は優しさともとれて癒されたり・・・
「このままレオンと・・・?」というシーン(結局未遂に終わりますが)のシーンの要が超絶色っぽかったです。
巻末には、谷地と加賀美が初めての夜以来の思いがけない再会をした直後の話(ショートノベル)。そのエピソードを小説で読んでいるだけに、続きのお話が読めたのはのは嬉しかったです。ちょこっとアルベルトとユキも出てきてくれたのも嬉しかったです。
シリーズ第8作目
6年愛の2カップルが中編2作品で登場です。
建築家 レオン × コピーライター 高館
高館に一目惚れして5分後にプロポーズし振られて以来、片思い歴更新中のレオン。
高館はいつしか絆されて好意を抱くようになったのに、なかなか手を出さないレオンに焦れる。以外にまじめです。
早く身も心も結ばれて!と応援したくなる焦れ焦れカップルでした。
LOTUSのシェフ 最上×ファッションブランド東京支社長 フランソワ
パリのフレンチレストランで働く料理人最上が気に入り誘うがすげない態度に燃え上がるフランソワ。
傲慢で身勝手な想いにうんざりして追い出され、あっさり振られて以来執着し続けて6年。
美しい外見と血筋で傲慢だったフランソワが恋をして仕事に対する姿勢も生活も改め、いつか再会するときに恥ずかしくない自分でいたいと努力した真摯な気持ちに拍手。
コミック3と小説4のカバーイラストがワンセットのなっていて並べると豪華です。
真ん中で切れてる笹岡さんが不憫ですけど…
小説を読み始めて一番気になっていたのはアナタです、高館さん。
綺麗な顔して人畜無害な笑みを浮かべて。
物腰柔らかだけど実は口は悪く一癖ある美人さん。
…………好きだ!
一流建築家、レオンとの出会いは衝撃的だった。
なんと出会って五分でプロポーズ。
丁重に断ったものの、めげないレオンはせっせと要に会いに来た。
6年経ち、男なんて許容範囲外だと思っていたのにその熱意にほだされ、いつしか要も───。
うん。レオンのあまりのドヘタレ具合に笑います。
強引にきたーーーーー!と思いきやまさかの寝落ち。
攻めが酔っ払って寝落ち。あまりない(笑)
そりゃ要もツンツンしたくなるわ。
でもそこがレオンの魅力。
要と案外いいバランスがとれてるんですよね。
いやぁしかし要がレオンを押し倒して馬乗りしてシャツを肩から滑らせる絵がなんとも色っぽい…。
最後まではしないところがヘタレオン(笑)
高館さんがおあずけ食わされてる感じがしました~。
これまた気になっていた人物、『LOTUS』シェフ・最上さんの登場です。
お相手は『NEIGES』日本支社長フランソワ。
といっても出会った頃のフランソワは一社員。最上もフランス料理店のシェフでした。
フランはまさに甘やかされたお坊ちゃん。
ワガママで自信家で傲慢で。自分の思い通りにならないことなんてない。
そんなフランのプライドをぶち壊した最上。
結局そのまま会えずに6年。
日本支社長として3年を過ごしたフラン。
自社のニューショップのパーティーでフードプロデュースを担当してくれたシェフは、なんと最上だった。
あのお坊ちゃんが、必至に変わろうとした。
健気に一途に、最上に向き合うフラン。
その懸命さに、ちょっとジンときてしまいました。
そりゃほだされるよね、最上さん。
しっかし髪をほどけば硬派な印象から一気にホストチックになる最上がツボでした。
かっこいいなぁ、もう。
番外編も見事にそれぞれカップルの特色が出ていておもしろいです。
高館に最上、外国人の恋人に振り回されている気がしないでもない(笑)
ショートノベルズは谷地×加賀美。
再会した直後のお話。
もう谷地らしさがにじみ出ていて楽しかったです。