ボタンを押すと即立ち読みできます!
コメディタッチで爽やかな作品です。
とにかく男子高校生2人の青春な感じが私は好きで、濃いエロエロなBLよりも少女漫画を読んだ時のキュン…が欲しい時に読みます。
当然少女漫画と違いBLですので、可愛い男子二人のやり取りが腐女子に萌えをしっかり与えてくれます。
皆口は自分の気持ちが「恋」だと気づいた後も、割と素直に自分の気持ちを受け入れます。
そんなピュアで健気なところが可愛いのですが、男子高校生らしいムラムラした欲求があったり少しマヌケっぽい感じも本当にこんな子高校にいそうだなと思わせてくれてさらに萌えです。
そんな皆口のお相手安藤も冷たく突き放すでもなく、少し戸惑いながらも皆口に付き合ってあげるわけですが…この優しい安藤もまたピュアな所が可愛いです。
BLで青春とキュンキュンを味わいたくなったら、手に取ることをお勧めする作品です。
カメラつきケータイがまだ真新しかったころのお話なので、ちょっと時代を感じるのですが、それがまたいい味を出しています。
皆口は屋上にいつもいる安藤が気になって、カメラつきケータイを買って彼を撮るように。
お前ゲイなの?と安藤に言われて初めて皆口は自分の行動がノーマルでないと気がつきます。
高校生の友達カプです。
進展は遅く、ほのぼのじわじわ、でも物足りないというほどでなく、むしろこれがよい味を出している気がします。皆口が可愛くて、安藤に気持ち悪いと言われて泣き顔になるところなんてかわいそうなのに思わずきゅんとなってしまった。
本編中でははっきりとくっついたかどうかわからないまま終わりますが、おまけで恋人になるまでが描かれています。安藤の方が意外と、こうと決めたら積極的。
どっちが受け攻めかも、決めていないと書かれていますが、こういうのも結構好きです。皆口が最初に好きになってストーカー(?)と化してたので皆口が攻めに思えるのですが、案外逆なのも楽しいかも。
安藤の方が男らしい気がしますね。
後半の甥×叔父。
熟年男性がテーマの雑誌で描かれたらしく、ガッツリと歳の離れた叔父・甥です。熟年男性が受けのお話は普段あまり読まないのですが、めちゃめちゃ色っぽかったです。富士山さんてあんまりえろくないイメージだったので…どきどしました。でも結末は少しせつない感じです。
表題作のたるたる~とした感じがとても好きだと思いました。
地味ながら、ささやかな日常で恋を育むお話がとても上手な作家さんだと思います。
8編の短編…と言っても書き下ろしの「安藤回路」含む6編は同じカップルのお話なので正味3篇のお話がこの1冊に収録されいていることになりますね。
高校の同級生もの。
おそらく雰囲気から察するにへたれワンコ攻め…たぶん。
どうしてたぶんなのかと言うと最後に収録されている書下ろしの相方視点の話も含めてちゅーまでしか行っていないからなんですよね(笑)
いまどきの若者にしてはかなり健全(笑)
でもこういうのかなり好き。
皆口(みなぐち)は1年の時に同じクラスだった安藤の事が気になって仕方が無い、2年になってからクラスは離れて接点が少なくなってしまったけれど、いつも火曜日の天気の良い日には安藤が学校の屋上に行く事に気が付いて少しでも彼に近づきたくて偶然を装って屋上に行くんです。
最初はどちらかと言えば邪険にされている皆口ですが小さなすれちがいや誤解が解決するたびに少しずつ距離が縮まっていくんですよね。
縮まりそうでなかなか進まない2人の関係はとてもじれったい物なんだけど、そのぶん台詞一つ一つが妙に心に響いてきて切ない。
きっかけはどんな些細なことであれ、相手に興味を持つことで相手を知りたいと思い、それが次第に恋心だと自覚するまでの心の動きをかなり丁寧に追っていると思った。
だから出来ればもう少し二人の仲が進展したところまで見たかったな~と言うのも本音。
「想われることを嬉しく思うだけでなく
共にいるための努力を喜んで出来る関係を
両想いと呼ぶんじゃないだろうか」
書き下ろしの「安藤回路」の一番終わりにあったこの言葉がぐっと来てなぜか妙に目頭が熱くなってしまったのです。
表題作のカップルは高校の同級生で、最初、無自覚に近づいていく皆口と、何だかんだ言いながら相手をする安藤の二人のお話。
いさぎいいほど「好きだ」という気持ちを追いかけた作品で、とてもきれいな、あの頃独特といってもいい雰囲気のお話です。
キスだけで(しかも軽いの)、最後まで致してませんが、多分皆口が攻めで、安藤が受けでしょうね。なんとなく。
二人の距離の、微妙さがなんともいい感じです。
好きという気持ちを、こういう風に大事に、ちょっとづつ確認してみるのもいいんじゃないか?と少し新鮮な気分になりました。
そして、なかなかに切ない。
これからも繋がっていくと感じさせる二人だけど、友達以上恋人未満でだらだら続きそうですね。
これ以外の作品では、「恋は夢でも花でもなく」が好きでした。
読み終わってみると、実にいいタイトル。
この作家さんは「気持ち」を描く事に力を入れてると思うんですけど、この作品もかなり二人の気持ちを追ってますね。
最初は全然ベクトルも方向も違ってた二人の気持ちが重なる瞬間が、何だかいいです。
表題作以外は、標準並みのエッチシーンもありますしね。
あ、もう一本は、近親モノ(といっても叔父と甥ですが・・・)があるので、苦手な方は注意が要るかもですね。
初めは何だか気になる存在で。
そして言葉を交わすようになり、
友達以上の気持ちを相手に抱いている事を自覚。
友情から恋へシフトしていく過程を、これでもか!これでもか!!と。
丁寧に描かれている作品で、胸がキュンキュンしました。
収録されていた「夏満天」「恋は夢でも花でもなく」は、どちらも年下攻め。
「夏満天」はそこはかとなく、JUNEの香りがする作品だなと思いました。