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北九州・小倉の街を舞台に繰り広げられる、男たちの人生ゲーム!!
「ご当地BL」だそうです。いいですね。九州は私にとって未知の世界ですが、この台詞回しがあってこそですね。「好いちょう」・・・言われてみたい。いつき朔夜氏は初めて読みました。筋立てもしっかりしていて面白かったので、他の作品も読んでみたくなりました。
これは、釘師とパチンコ屋アルバイトがメインの話ですが、また世の中の違う一面を見た感じです。本編は、ほとんどエロシーンも無いけれど「心の機微」を読ませてくれます。書き下ろしは、その分色っぽいですが、本編でうやむやになっていた部分がきちんと整理されていて、読後感がすっきりしました。極道物の多くはそのまま極道で終わりますが、これはしっかり未来を見据えて地に足が着いているお話になっていると思います。絵空事だと解りながらもつい道徳的な結末を希望してしまう私でありました。
穏やかな人生を送ってきた温室育ちの元教師:優也は、ヤクザ崩れという、
考え方も育った環境も全く違う男・飛良に出会い、惹かれて行きます。
そんな優也に飛良も心を寄せており、二人の両片思い状態に焦れながらも萌えます。
しかしある事件が起こり、幸せな両片思い状態な二人の間に亀裂が……。
自分の行動や言動に傷つき、落ち込む二人の絶望感や葛藤。
相手に対する思いを断ち切れない二人の心情がとても説得力があり、
読み応えがありました!!
最後まで切なくて、ハラハラ・ドキドキ一気読みです。
あと飛良の小倉弁(北九州弁)が男っぽく&艶っぽくて、素敵です。
方言というのは、いいものですねぇ。
また私のツボをピンポイントで刺激する作家さんに出会ってしまいました。
パチンコ大嫌いな私は最初、「えー、パチンコ屋が舞台ぃぃ?しかも釘師って…ケッ。九州弁かいな。方言萌えもないしなァ…」な気分で読みはじめました。
途中から、釘師最高!九州弁萌え!です。ヤラレタ…orz
あと、セックスの場面は今まで読んだ小説のなかで一番好きだった。
攻めが無駄に長い羞恥プレイ系のセリフを吐かないところと、受けがアンアン喘ぎまくらないのが私好み。
いつき朔夜さん!これからもついていかせていただきます!
ロマンチックなタイトルとパチンコ釘師攻という意外な設定が印象的で手に取ったんですが内容はぶっちゃけ方言攻萌えでした!!
子供の頃から転勤が多かったので今ひとつ郷土愛に欠けてる自分としてはこういうご当地BLを読むと萌えと同時に憧れちゃいますね。
一応長く住んでるのは愛知なんですが名古屋弁は方言萌えには激しく向いてないので、小倉弁の萌え度ももっそい羨ましいー!!
ちと前置きが長くなりましたが、この作品の猛烈な萌えポイントはやはり飛良[攻]の北九州弁(小倉弁)が相当高いです。
寝てる優也[受]に向かって「好いちょう」と呟くシーンだけでもう床ローリングしちゃうよ!!なんかもう方言って反則な気がしてくる位にいちいち萌えるんだな、これが!
方言萌だけではなく、ストーリーもなかなか読ませます。
しかしそこに方言萌が加わる事によって神作品に!!
とりあえず飛良の方言が無茶苦茶萌えですって事を力説します。
あとがきで方言解説があるのも嬉しい。
ご当地BL作品もっと増えて欲しいですよー、うおー、読みたい。
このお話、タイトルと北畠先生のカバーイラストのイメージとはかけ離れた内容なんですよね。カップリングはパチンコの釘師と元高校教師。ほとんど裏社会ものといっていい笑
教職を追われてパチンコ店で住み込みバイトをしていた優也と、営業日に毎日パチンコ台の調整にやってくる釘師の飛良。出会う前の二人は全く異なる世界に住んでいたわけですが、バイの飛良から優也にアクションを起こします。
優也は慣れない業界で何かと庇ってくれた飛良に心を許し、彼に誘われて宿舎を出て仮初の同居生活を承諾します。しばらくはこそばゆい関係が続いたものの、飛良の子供っぽい不器用さと優也の教師体質が災いしてか、気持ちのすれ違いが生じてきます。
飛良が暗に「好いちょうぞ」と優也に伝えているのに、本人には届いていないもどかしさ。優也に捨てられる不安。タチの悪い酒の勢いに煽られて、我慢の限界にきた飛良は優也を凌辱してしまい…。
本編のエチはそれだけ。その後、ヤクザ絡みの物騒な事件も起こりますが、結果優也が飛良の大事な指を守ることに成功し、二人は難を逃れます。エンコ詰めのシーンが真に迫っていて、うひゃーとなりました。
続編「二人ともにあるかぎり…」ではさらにもう一波乱。
授業料未納のため高校を中退している飛良は、ヤンチャして家出をしている間に家族に置き去りにされた過去がありました。その後ヤクザになり、釘師として身を立てる道を得て足を洗ったのですが、ヤクザの修行時代に世話になった兄貴分とはまだ繋がりがあるのです。
この兄貴、阿南がしつこく飛良を自分の右腕にと狙ってくるのです。優也は自分の知らない飛良の過去に介入すべきか、葛藤するのですが…。
全編を通して、本当に読み応えがあります。飛良の小倉弁や舞台となっている北九州の土地柄などが味わえるのも一役買っているのかな。小倉祇園太鼓のお約束(浴衣)シーンも堪能できるので大変うまうまです。
個人的に最も萌えたのは優也が飛良の刺青に嫉妬するシーン。自分にも飛良の柄と対になるような墨を入れたいと訴え、猛反対されます。その代わりに飛良が優也の耳にピアスを開けてあげるのがなんともエロティック。
北畠先生が好きで手に取った作品なのですが、キスシーンの挿絵が笑えてずっと手元に置いています。