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(この人がどれほど素晴らしい人かも知らないくせに)
最近は気持ちに余裕がなく、中々BLも30分と読んでいられなかったのですが、たまたま見かけた表紙と粗筋でグイグイ惹かれ早々に読み切りました。
金額としてはちょっと高めで(初めて読む作家さんだと特に)、一文がやけに長いのも最初気になったのですが、何冊分かというくらい萌ツボばかりで電書のしおり機能が止まりませんでした。結果大大満腹。あとBLにしては結構血や頭が飛ぶので吃驚。王子と将軍の言葉遣いもそれっぽくて、ときめきます。
おとぎ話のようでうっとり、どんなに辛い状況でも2人がお互いを想い、誇り高く強くあろうとするのが本当に素敵!!!あとエロが良い!!笑
・屈強な奴隷を買う高貴受け
・幼少期から憧れていた騎士(攻)に遠くから見つめているのを気付かれてる王子(受)カワイイ
・憧れから恋慕に変わり、騎士の周りの女に嫉妬し出すノンケ王子
・王子が剣を学べるよう配慮してくれた攻、大人になってから剣を交えて過去に想いを馳せる二人
・閨で「いい子だ」と奴隷攻に言われて喜びつつ、こんなことさせて申し訳なく思ってる王子受
・性奴隷と夜毎遊んでいると城の皆に思われてて、しかしそう仕向けている(でも最後まではしてない)二人
・お互いが他人(従者達)に触れられるのを厭い、うまい口実で触られないよう仕向ける
・受が攻に甘々に大切に髪やお肌もケアされる
・攻を狙う積極的な従者に超嫉妬した王子のフェ
・お互いの立場では本来出来ないことを異国の奴隷として言えたり甘えたり触れることが出来るシチュエーション
・「潔癖な捕虜の王子が卑しい剣闘奴隷との肉欲に溺れ、朝から晩まで片時も離さぬほどに溺愛し、そして今彼らの目の前で愛玩する自らの『男』を奪われそうになっているのだ」
・スパダリ敬語攻め(責め)&強気奴隷攻めを一度に味わえる(しかも攻め一人で)
・受攻の肌色と体格の差
・対面座位で上手くない&攻の物が太くて動けなくなる受が攻に動いてとおねだり
・か弱そうに見えて、従者の入れ替わりに気付く王子(訛りに気付いて勇気づけられるのも良過ぎる…!!!)何も教えてもらえないけどひたすらにグイードを信じる王子!
人質として暮らす国の王族が、小さい尻にあの男の〜とか毎回言ってユーニス王子を困らせたり、エロオヤジみたいなのばっかり!なのも異様ですが最高でした。そんな野次を初心な時は困ってた王子が、奴隷(味方で将軍で初恋の人)を得てスンッて対応するギャップも良い!
一国の強強将軍が、他国に侵入して剣闘奴隷としてアンダーグラウンドから自国と人質の王子を守るのも、ロマンチックだしカッコいいし燃えるし、
立場は違えど二人とも奴隷の様な生活で痛々しく、それでもお互いへの気持ちを胸に秘めて自らを鼓舞し、そしてまたその凛と対応するのを見てお互い惚れ直すという…この関係性が本気で尊い。こういう人と出会えたら最強ですよね。これだから男同士は羨ましい程格好良くて面白い。
グイードがまだ幼く弱いユーニスの手を「この手が何よりも美しく誇らしい」と言うの、じんわり物凄く好きなエピソードで、まさにおとぎ話や伝説の始まりのような永遠を感じます。
良いところが書ききれなくて、更新期限切れてからもあれこれ叫びたくなったらコメント欄に続きます。
すごく読み応えありました!
ひゃー…びっくり。紙版じゃないから良く分からなかったけど、読んでも読んでも読み終わらないと思ったら、なかなかのページ数。でも、すごいストーリー展開にハラハラとドキドキです。
ストーリーとしては、王子と将軍の身分差の恋。でも普通の身分差恋のお話じゃありません。2人の恋物語は、悪しき環境下で始まっていきます。
主人公のユーニスは人質として、恋する相手グイードは奴隷として……。そう。2人は元々の身分でBLしていくのではなく、不本意な状況下と立場で出会い、愛し合っていくのです。
大国ロマニア帝国に人質として召し上げられた、ルウム国の王子・ユーニス。剣奴隷として出会ったのは、ルウム国の将軍・グイードでした。ルウム国でユーニスがずっと恋焦がれていた憧れの人物です。
ユーニスの人質としての待遇はあまり良いものではなく、麗しい見た目から性的な下卑た視線を送られることもしばしば。大国ロマニアの皇族たちに蔑まれ、悪趣味でゲスい宴に呼ばれては辱めを受けることもあり…最初の方は読んでいて楽しいものではありません。
(ロマニアの皇子・皇女たちが本当に気色悪くて蹴り飛ばしてやりたいくらいオェ)
グイードが剣奴隷→ユーニスの性奴隷としての立場になって、周囲からキモい視線で揶揄われることもあったけど、その立場があったからユーニスが好きなグイードと身体の関係を持つことになったのは、ユーニスにとっては嬉しいことでした。
グイードが記憶を失っている(ふり)からこそ、彼に寄りかかれる密かな嬉しさを抱くユーニスが何とも控えめで健気。人質としての立場があるから、大っぴらに会話も出来ず与えられた最低限の環境と言動の中で、グイードと心を通わせていく前半部は、本当に焦ったい。
グイードもユーニスのことが好きで、ユーニスもグイードが好き。お互いの視点で語られるお互いの想いが、このゲスな環境において何と純粋でピュアなこと。見かけは性奴隷と主人の関係なのでエッチなことはしてるんですけどね。そのギャップに、地団駄踏むしかないツラさよ…
ロマニア帝国の栄華と衰退。
それを背景に昂るユーニスとグイードの恋愛模様がめちゃくちゃ深い。自由じゃない環境だからこそですかね、邪魔が多いけどだからこそ2人の想いが高まっていくのが分かります。身体をなかなか繋げないグイード気持ちからも、ユーニスを大事に思う気持ちが伝わります。奴隷から従者みたいなポジションになって…ユーニスに過ごしやすい環境を作るさりげない手の回しも見事。
グイードがどれだけユーニスを愛しているかが伝わる濃厚な筆致に唸るしかありません。ユーニスにツラい状況の前半部を耐えて読めたのは、これから大どんでん返しがあることが期待できたからです。中盤以降は心臓ドッキドッキで読み進めました。
ロマニア帝国の終焉シーンは凄かった…
大国の滅亡に伴って起こる、やっと迎えたユーニスの幸せに私もようやく安堵です。
グイードとの恋の行方はどうした?…ってな感じですが、それはもう期待して良いかと。2人の恋愛を見守る周囲の人たちのナイスアシスト〜!!みんな良い仕事しすぎ(笑)
この作品の良いところは、彼らに関わる人たちの視点から色々語られること。彼らから見た2人の姿が面白かったです。第三者視点だと、ニヤニヤがいっぱいです。
古代ローマ時代を彷彿とさせる世界を思い浮かべながら、終始映画を見てるような気持ちで満たされました。大国ロマニアに翻弄された2人の恋物語は、最初こそ切なく苦しいものだったけど、最後はこれ以上ない素晴らしい結末になりました。
長いストーリーでしたが、それに相応しい物語展開とエンディングは納得のいくもの。読後感も良く大満足です!
【奴隷に堕ちた祖国の元将軍×強国の人質となった皇子】の壮大な歴史ファンタジーBLです。
古代ローマ帝国を彷彿させる世界観で意外にも濃厚なエロスを堪能でき、悶えるような焦ったい両片思い好きの"萌"が詰まった一冊でした。
濃厚なラブシーンや心の機微が丁寧に描かれていてBLとしては勿論、小国が大国に挑む歴史ファンタジーとしてもハラハラする展開の連続で読み応えがありました!
受け攻め両視点で二人の心情が分かりやすく、お互いに想い合っているのにすれ違っていく…"両片思い"ならではな焦ったさを存分に堪能できる最高のシチュエーション♡
記憶喪失の元将軍グイードを性奴隷として扱う罪悪感に悩みつつ、ずっと好きだった人に触れてもらえる喜びを手放せないユーニスの葛藤が健気で切ない……
一方、ユーニス救出作戦がバレないよう記憶喪失のフリをして性奴隷に扮するグイード。本来庇護すべき自国の王子を穢す背徳感が堪りません…!
何と言っても、ローマ帝国をモデルにした煌びやかで淫靡な世界観に痺れます。儚くて淡い雰囲気の表紙に反して、めちゃくちゃドエロでびっくり!
媚薬・人前プレイ等…高潔で純粋だったユーニスがドロッドロに辱められる背徳感に、終始ドキドキ♡
健気なユーニスが卑劣なロマニア皇族達に穢されていく様子が不憫&可哀想で……めちゃくちゃ萌えました。
そして、優しくて穏やかな"将軍グイード"と意地悪で猛々しい"剣奴グエン"の一粒で2度美味しい設定が素晴らしく、どちらのグイードも大人の色気ムンムンで堪りません…!
シリアスでヘビーな展開の連続にハラハラしましたが、波瀾万丈だったユーニスの願いが叶うラストに、思わず涙が溢れました。
ユーニスとグイードが幸せになれて本当に良かった……!
大団円のラストで幸せ一杯な読後感でした。
伊藤クロエ先生の作品は初読みになります。
ボリュームのあるページに徐々に握力が無くなって来ましたが、面白いので指をマッサージしながら読み続けました。www
グイードとユーニス視点の両方から語られるので、何が起きているのか分かるので恋愛面では安心して読めました。
それとグイードがユーニスに相応しくない侍女や侍従や衛兵を遠ざけるように動くのが凄く面白いのと、段々とユーニスの周りをグイードの息のかかった者たちが守りを固めて行く様子にワクワクしたんです。
とは言っても敵国の皇宮の中に捉えられてて、更には皇太子や皇子や皇女達の宴に呼ばれる度にユーニスに危機が迫るんですよ。
偶然の出来事やグイードの策略で危機を躱すうちに、ユーニスが逞しく変わって行く様子も凄く良かったんです。
グイードを信じて何も聞かないユーニスがしなやかで素敵な人物でした。それとユーニスに惹かれながらも、堪えて、堪えて、最後には手を出してしまうグイードに萌えました。
敵の目を欺きながら剣技を鍛える2人が凄く幸せそうなんです。皇帝と皇太子を討つシーンとか最高にワクワクしました。
個人的には皇帝が父親と兄弟を殺して地位を簒奪した時の気持ちが知りたかったです。
皇太子が成人してから表に出て来なくなった理由と関係あると思うのですが、そこが書いてなかったのが残念でした。彼は帝国を手に入れてから国が滅んでも良かったと思ってたと思うからです。
帝国を脱出して王国に帰国してからの離れ離れになる2人が凄く切なかったのんですが、身分差を乗り越えての大円満を迎える最終章まで飽きずに読めました。
Webで読んでおり、とても面白かったのと挿し絵のミクロ先生に惹かれて電子で購入(シーモア)。
記憶が曖昧ですがWebに少し加筆されていたかな?あとは番外編が3本ついていました。Webで読んだよ~という方も、その後の番外編があるので是非。
まず、受けのユーニス。美人で健気です。王族の矜持をもち苦難を静かに堪え忍ぶタイプ。芯がしっかりしていて機転も利くので、ハラハラドキドキの展開にも、ある意味この子なら大丈夫!と安心感がありました。
普段は物事に動じず自分を律しているのに、攻めのグイードだけには感情が押さえられずダダ漏れちゃうのも可愛かったです。この特別感、グイードがメロメロになるのもわかります。
攻めのグイードはとにかく格好いい。
騎士であり忠誠心も篤く理性的な大人ですが、諸事情で記憶喪失・剣奴のふりをしているため、粗野で意地悪、色気ムンムンを装っています。いや、装っていたの?という描写もあるのでつまり一人で2粒美味しいです!二面性が性癖の人には堪らないです!!
本来は理性ガチガチの人がユーニスの天然の色香に辛抱たまらん!となり陥落する様はとてもえっちです。
両視点で話が展開するので、2人の気持ちのすれ違いや、盛り上がり方、特にグイードがユーニスに惚れた部分は読者も好ましく思うところだと思うので説得力がありました。
結構血が飛び散るハードさと、割りと多めのお色気が「この世界大変だな…」という生々しさになっていました。
身分を偽って敵国に入り込み、ユーニスを救出しようとするグイード。
祖国と自身の危機を感じてはいるけど、身動きが取れず、その中でなんとか生きようともがくユーニス。
無事救出できるのか、祖国の様子は、その後は、とハラハラする場面が次々と訪れどんどん読み進めてしまう力があります。
シリアスな展開の中にも、グイードのモンペが発動していたり、2人の切なくも甘いやり取りがあったりと緩急が絶妙でした。
注意点としては、名前ありのモブにユーニスが辱しめられるところ(最後まではありません)、グイードを性的に見ている名前ありの女性がいる、ユーニスのお母さんの過去がとても悲惨、といったところでしょうか。
最後に、第3者視点大好きマンも大満足な番外編があります。
ひみた
再読中。3年も監視下におかれ昔のように笑わなくなったユーニスの慰めになるよう猫を出したり、剣を練習させたり、でも笑顔になってその後すぐどうせ禁止されると憂えば「剣舞と言えば」と提案するグイードが心強く、優しくて泣ける。