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表題作BOSSY

ブライス・シュローダー
起業計画中,26
マイケル・ピアソン
不動産営業,28

あらすじ

忙しいキャリア志向の不動産業者・マイケルがバーで出会った、一夜限りの相手は海外生活から帰ってきたばかりのブライソン。名前も聞かない気楽な関係のはずだったが……!?

作品情報

作品名
BOSSY
著者
N・R・ウォーカー 
イラスト
松尾マアタ 
翻訳
冬斗亜紀 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403560552
4.6

(38)

(28)

萌々

(8)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
178
評価数
38
平均
4.6 / 5
神率
73.7%

レビュー投稿数6

ワンナイトからお互いにハマっていく様子が最高!

久しぶりに再読しましたが、やはり面白い!
まず文章がシンプルなので、小難しい文章読むほど余裕がないときのBL摂取に大変良かったです。
一つ一つは簡潔なんだけど、きちんと心情を追っているし、いわゆるラノベほど言葉が崩れていない(と思う)ので、言葉遣いがストレスということもありませんでした。

ワンナイトで一夜限りの名前も知らない関係のはずが、人生を共にするパートナーになるまで。
王道ではありますが、海外小説によく見られる2人のウィットに富んだやり取りや、両視点でお互いにハマっていく様子がありありと見えるので、大変楽しめます。

2人ともデキる男なのがまたいいんです。
海外小説は世界観がゴージャスで、それに見合うハイスペックさと、自分の人生に努力を惜しまない男達。格好いいです。

M/Mにありがちな流れるようなリバはないので(個人的には好きですが)、固定派の方も安心してお読みください。

0

シンプルな文体が好き

初めてM/M小説なるものを読みました。
新書館のモノクロームロマンス文庫が殆どのM/M小説を出版しているとか。
その定義、欧米を舞台としたつまり日本では翻訳小説、男性同士の恋愛小説ってことで合っていますかね??
いわゆるBL小説とはちょい違うらしい。
といってもBL小説自体あまり読まない、有名な作家さんのもほぼ未読なので比較しようがないかもしれない。

翻訳ものはなじみがあります。
翻訳ものの独特な文体は好きなほう。
今回の「Bossy」はオーストラリアの富豪の息子とやり手営業マンのお話、楽しくすらすら読めました。
まず感激したのはベッドシーンでのあれこれの比喩が殆どなかったこと。
わたし、苦手なんです、多分照れるのだと思います。
BL小説ではペニスや睾丸、乳首、アヌスなどをなんでわざわざ言い換えるのか。
ゾワゾワするのですがこういうヒトは少ないのでしょうか。

主人公カップルの片割れマイケル視点からお話が始まり、次の章はもう1人のブライスの視点からの文章が始まります。
交互にストーリーが紡がれていきとても読み易い、2人の心情が分かりやすい。
話自体はゆきずりのカラダの関係から始まったのに最後はお互い永遠を誓うカップルとして固く結ばれます。
とんでもなく大きな事件は起こらないし男性同士だからって非難する人も登場しません。
ブライスの富豪のお父さんがちょい邪魔するかなってくらいです。
読後感は多幸感に包まれる感じで読み終わりがさみしいくらい。

だから、文体、使用語句が今までわたしが読んだBL小説とは多少違うにしても他はそう変わらないと感じました。
トップボトムも固定されていたし、セックスのファンタジー(つまり挿入前の準備については省略されている!)もちゃんと存在していました。
日本人じゃない人(アジア人かもしれない)が書いたBL小説でわたしが好むシンプルな文章だったとしか言えません。
翻訳者さんも優れていたはずです。
エロエロ度はそんなに高くはないかな、でも低くても高くても構わないほうです。
品の良いイラストも雰囲気があって良かったです。

これからもこの類の小説を読むならモノクロームロマンス文庫から選びます。
ただ都会の本屋さんでもそんなに品揃えは豊富ではありませんでした、、、

0

青春みたいな

新書館ブックフェアの煽りは「ポルノみたいな出会いで、エロゲみたいなセックスをして、青春みたいな恋に落ちた。」
新書館にしてはカジュアルな煽りだなと思いつつ読んで、おおよそ煽りの通りでした。海外作品のゴージャスな雰囲気が好き。どんどん読めるタイプの作品。

相手の素性が分からないままベッドイン!の展開は良くあるけれど、ここまでトラブルなく甘々を貫く作品は珍しいな、という感想。どこかでトラブルがくるぞくるぞと身構えていたら、2人の関係性は変わらないまま父という外的干渉があり、それもサラッと解決した上に父との関係まで和やかに…いや、トラブルが殊更見たいというわけでもないけれど、ここまでスムーズだとちょっとアレ?って気持ちもあったりして。女上司が矛を収めるのもすこぶる早いときた。いいんだけど!いいんだけどね!ストレス少なく甘くセクシーな作品が読みたいときにはぴったり。仕事の描写ももうちょっと濃いと嬉しいなぁ。主役2人の凄さがもっと伝わってきて欲しかった。

萌2〜神

2

読後感がすごくよかった

M/M初登場の作家様ですが冬斗先生の硬質でエロさ滲み出る翻訳が素敵で、ウイットに富んだ軽妙な会話を堪能していたらあっという間に読み終わってしまいました。
以下ネタバレしています。




シドニーの大手不動産会社のやり手のセールスマンがある夜のバーで出会って5分で自分の部屋に連れて行った男と、お互いの名前も知らない割り切った関係として濃密な一夜を過ごした二人。そしてその一夜が凄すぎて来週も会う約束をする。お互いの名前を聞かない、素性も聞かない体だけの関係として始まった二人がだけど、体を交わすその指先で、視線で、少しの言葉に相手を知っていく。
週一回の夜だったはずが週ニになりあっという間に週三どころじゃ済まなくなる。体を交わさなくてもいいと思う様になる。
ただの割り切った体の関係だった二人が、相手に他の相手がいないかが気になって、自分だけのものでいてほしいと思う様になる。
片方は割り切りたかったから名前を知りたくなかったし、もう片方は名乗りたくない理由があった。
そんな時偶ビジネスの都合で二人が出会い互いが社会的にどんな人間かを知ることになる。
この変化を読んでてすごく楽しかったです。
二人がお互いの名前を知って、関係性のステージを変える勇気を持とうとするところとか、お互いビジネスを尊重しつつ、それ込みで、そしてそれとは違ったところも愛していると自覚して、相手に、相手の周囲にも伝えて、自然に変わっていけたことがとても気持ちがよかったです。

M/Mにしてはそれぞれの家族にオープンだし、ストレートの友人にもカミングアウトしていて理解されてたり、左右固定だったり、ちょっとBLっぽいファンタジーさを感じないこともないですが、そこはアメリカではなくオーストラリアだからかもしれません。やっぱりM/Mらしく男同士のお話だなと思うも十分あって、(というか本当の男になる一歩手前の男とでもいうのか…)その上冬斗先生の翻訳が男の硬さやエロさを十二分に表現してくださってる気がして、読後感がめちゃよかったです。

M/Mはリバに遭遇するのが怖くて…という方にお勧めしたいです。
他の方も書いていらっしゃいますが、二人の距離感の取り方スキンシップがクッソ萌えるので、M/Mの男臭さはちょっとという方にもお勧めしたい恋のお話です!

8

恋に落ちていく二人の様子が最高

とても面白かった。
優秀なビジネスマンな受けとホテル王の御曹司攻め。受けは仕事にやり甲斐を感じていて、プライベートは気楽な関係を楽しむ主義。攻めもその提案に乗り気で二人はベッドになだれ込むのだけれど、一度きりは勿体ないと二度目を提案してからどんどん雪だるま式に二人の感情が膨れ上がってしまうお話。

口では割り切った関係だと言いながらもヤキモチ妬いたり、お互いに恋しちゃってる様子が面白かった。一緒にちょっとご飯食べるくらいはセーフだよな、別にこれくらいは割り切った関係の範疇だよねと二人して少しずつラインを動かしていった結果、気が付いたらラブラブな恋人みたいなことしているのに笑っちゃう。

受けの家に攻め用の歯ブラシを置くことにしたシーンが二人の関係が前進する象徴的なエピソードで良かった。攻めがトーストにバターを塗っているシーンもほのぼの可愛くてお気に入り。

8

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