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あまりのピュアさに言葉にならない叫びがもれそうになる、可愛い作品。終始ニヤニヤできるというか、くすくす笑えるところがたくさんあり、癒し効果も抜群だった。
偶然見つけたクラスメイトの曽原のブログから、自分のことが好きだと知ってしまった高垣。そこから徐々に曽原のことが気になっていき……?という時代を感じるお話。小ネタなんかもかなり古い。
だが学校では普通に友人として振る舞い、ブログで恋する心の内を知り、というループには色褪せない萌えが詰まっていた。
ブログに綴られる曽原のハイテンションっぷりは、恥ずかしくて笑えて、なんかもうひぃぃぃってなる。ノリはイタいし、確実に黒歴史!ってとこが中学生らしくて最高!普段の曽原がクール気取ってるのもギャップ萌えで、より面白さが増していた。
高垣は平凡を超えてブサメン受け?自己申告によるとモンゴロイドの顔をしているらしい……どんなだ。モテなくても良い子なのはすごくよく分かる。軽い調子の一人称がまた年齢相応の雰囲気が出ていて良かった。
告白の仕方はベタなんだけど、ここで曽原視点に切り替わる素晴らしさ!戸惑いと喜びが混ざり合って混沌として爆発しそうで。曽原のソファラっぷりに初めて生で触れる感動もあったり。
曽原は自然と応援したくなるキャラだったので、この構成は嬉しかった。
まだ中学生ということであのような終わりを迎えたが、今後成長した彼らがどうなっていくのかもぜひ追いたい。この作品めちゃめちゃ好きだ!
主人公がクラスメイトが異常なテンションで自分への恋心を綴っているブログを見つけてしまって……という話です。
睦はどこにでもいる普通の男子中学生。際立って整った目鼻立ちをしているとも言えず、曽原との間に接点らしい接点もありません。
けれどもそんな睦に曽原、もといソファラ(ブログのハンドルネーム)は恋をして、思いの丈をハイテンションで綴っています。「ソファラ節」と呼ばれるあの独特の文体や中学生離れした妙に古いユーモアセンス。笑えつつ若干のアイタタ感もあり。
そんなふうに曽原の睦への惚れっぷりは相当なものなのですが、この作品の良いところはストレートでピュアな恋愛感情が胸を揺さぶってくるところだと思います。普段はかなりくどくてだいぶ痛い独特の文体のソファラですが、時折とても中学生らしい、むき出しの想いをブログに綴るのです。いくら匿名の場とはいえ自分の気持ちをあれだけ素直に表現できる人はそういないだろうと思ってしまうほどに。あまりに健気で何度も泣いてしまいました……
そしてこっそり曽原のブログを覗いている睦は、曽原がこっそりとネットの海に流しているストレートな気持ちを、画面越しに間接的に受け取ります。繰り返しますが睦は至って普通の男の子です。男と男の恋は実らないと考えるような子です。そんな子が曽原、もといソファラの言葉に揺さぶられ、胸に思いが込み上げてくる過程には無理がなく、納得できるものでした。
元は個人で連載されていた作品とのことでサクサク読める軽めの文体ですが、睦や曽原をとりまくキャラクター達も皆とても生き生きとしていて、コミカルながらしっかりと読ませる作品でした。
中学生同士のピュアな初恋ストーリー♡
昨日、ちるちるの「腐っても不朽の名作100選」企画にリプライしました。二作は少な過ぎです!もし三つ選べたのだったら、三作品目にこの作品を推したかったなぁ…との無念さからこれを書き書きしています笑
メチャクチャ可愛いお話で、ホロっと泣けるところもあって、いつ読んでも新鮮な気持ちが蘇ってきます。
主人公の睦は背も低いし顔もイケてるわけでもないし、勉強もそれほど…。取り柄といったら人の良さと年の割に現実的なところくらい。そんな彼がクラスのイケメン優等生、曽原のブログを発見。覗いてみると、曽原には好きな子がいて、その子への思いと萌えを叫びまくっているというおもしろブログでした。
曽原くんのブログ、ネタ満載でわかる人には笑えます。刊行が2007年なので致し方ないけれど、その時代経過すら愛おしく感じます。
大好きな「あの子」への思いは決して本人には伝えられない。でも、ブログのコメントで応援してくれる方々に励まされ、どれだけ皆さんに救われたか…言葉なんかじゃ表せません。…ありがとう。
なんて純なんでしょう!みんなが曽原くんの恋を応援したくなる気持ち、とってもよくわかります。
睦が自分のブログ読んでいることを曽原くんは知っているのか、知らないのか?ブログを通してゆっくりと進んでいく恋はもどかしいくらいなのに、学校とブログで見せる曽原くんのギャップが笑えて、その兼ね合いが絶妙なんです。後半、少しずつ曽原くんが行動的になっていって、気持ちの整理をつけていくくだり、彼がそうなれたのはやっぱり「あの子」がくれた言葉のおかげでした。リアルとネットの両方を駆使して相手に伝わる気持ちって、強いなぁ。
中学生の、誰かを好きになる気持ちが微笑ましいエピソードとともに大切に描かれています。修学旅行のシーンも懐かしくて楽しい!彼らの真摯さ、勇気、思いやりの美しさに、すっかり汚れちまった己の目が何度つぶされそうになったことか…笑
その後も二人はきっと、ずっと一緒にいるはず。本当に本当に、読むと優しい気持ちになれる素敵なBL小説です。
読んでいる間中とっても楽しかったです。
ニコニコ、ニヤニヤ、時にクスッと笑みがこぼれ…癒されました。
初恋のときめきやワクワク感、ほろ苦さなどを思い出しながら読みました。
また主人公の二人がとても可愛くて。
だって!中学生ですよ!!男同士で同級生!!!あぁ…っ!
胸をキュンキュンさせたり、「良いわぁ、こんな頃に戻りたい」なんて思ったり。
シニカルなそしてエロティカルなお話も大好物な私ですが、こんなコミカルで甘酸っぱいお話も大好きです。
ただただコミカルで可笑しいだけじゃなく、時にしんみりしたりほっこりしたり。
それにソファラくんのブログでの文章がまた良いです。
普段はポーカーフェースでカッコイイ曽原くん、その彼がソファラくん(自分)のブログでは実に弾けています。
思わず突っ込みを入れたくなる場面もあり、ですがその前にもっと的確な突っ込みをしてしまう睦くんがいます。
クライマックスというか、最後の方の告白のシーンにやられました。
ドキュン、ズキュン、すごい、素晴らしい展開です。
ある意味、睦くんは内緒でソファラくんの日記を読んでいたようなものです。
まぁブログなので、当の本人に読まれる危険性も覚悟の上で書いている様なものですが。
そういう意味では罪でも何でもありませんが、二人の間にこのブログを巡って何やら一悶着があるかもと恐れていたので、「そうきたか!」とホッとしました。
ラストも未来を感じさせる素敵な終わり方です♪
その後のお話がサイトに載っているとのことで…これから探しに参ります。
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番外編、読みましたー♪いろいろなエピソードが満載でとても楽しかったです。
驚きだったのは一人称で登場する曽原くんの義理のお父さん。
義理とはいえお父さんなのに、ちっとも威厳がありません。息子に恋人がいると知り、なんとプレゼントにコンドーさんを贈ってしまう、実に愉快なお父さん。しかもその使い方まで懇切丁寧に教えてくれようとします。驚きを通り越して笑っちゃいました。その上で二人の恋の手助けもちゃんとしてくれます。相手が同級生の男の子と知った後も。ユニークなだけじゃなく本当に人の良いお父さん。
そう、全体を通してこの小説には悪い人は一人も出てきません。ほのぼのとしていて幸せになれる、そんな物語が満載です。
ですが二人が喧嘩をしてしまい、売り言葉に買い言葉で暴言を吐くエピソードがあり、それにはハラハラさせられましたし、ちょっぴり悲しい気持ちにもなりました。
「彼氏面すんじゃねぇよ!!」とは睦のセリフ。喧嘩のときって、普通だったらあり得ない暴言が口からドンドン吐き出されてしまうもの。言った瞬間に「しまった…!」と思っても、もうその言葉を引っ込めることが出来ません。私自身も家族と喧嘩して、何度も自己嫌悪に陥った経験があります。だからその時の睦の気持ちは痛いほどわかります。
そして言われた側にしてみればそんなこと思っていたのかと、きっと辛い気持ちになりますよね。口は禍の元です。どんな時でも何を言われても、言ってはならない言葉ってあります。自分自身、気を付けねばと思いました。
最後の方は未来のお話し、2017年って言ったら、今が2016年なので来年のお話し。
本当にいついつまでも幸せな二人がとてもまぶしく、素晴らしいお話しでした。ソファラくんのブログがもう拝めないなんて悲しい限りです。韻を踏んでいて弾けていて、読んでいるものを幸せにしてくれます。ソファラくんも高将にぐん先生も天才だわ、と思いました。
今後、先生の他作品もおいおい読んでいくつもりでおります。幸せ気分を味わわせてくれて有難うございました。
曽原のブログ限定の二重人格ぶりが面白かったといえば面白かったですが、ラノベどころか小中学生向けの児童文学を読んだような印象でした。またイラストが輪をかけて子供テイストで(むにむに柔らかそう)、まー中学生なので微笑ましくはあるのですが。
表記は曽原×高垣ですが、二人の性格と成長の見込みを考慮するとそのうち逆転するのかも?と感じました。