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電子で購入してたんですが、忙しくしててやっと読了出来ました!
初めての作家さまでサイトでは読んでいませんのでどう改稿されたのかは不明ですが、読みやすいのとサクサク進む場面展開にページを捲る手が止まりませんでした。
そしてこちらはオメガバ作品ですが、主役のロバートが精神面だけでなく実際に強いので、彼の活躍にワクワクして来るんです。
更にお相手のダリウスが魔法騎士として規格外の強さなので、消えたロバートを捜すのと並行して敵国を蹴散らす様は読んでいて小気味良いほどでした。
このダリウスが生家とのトラブルを抱えていたのと、優秀過ぎるが故に彼の子どもを欲しがる王族まで絡んだ来て、この2つの問題を解決しないとダリウスはロバートを番として呼び寄せる事が出来ないんです。その為にロバートを囲い込み外堀を埋めて行くことになって…とお話は進みます。
このダリウスですが再会するまでロバートがオメガだとは分かっていません。更に妊娠するまでロバートも自分がオメガだとは確信してないんです。
こちらのお話の世界観は魔力なしでオメガだという事はとても生きづらいんです。その中でも腐ることなく投擲の技を磨いて斥候としてギルドで仕事をこなして来たロバートが強かで好みのキャラでした。
そして義母と王族のせいで女性やキラキラしいオメガが嫌いになったダリウスがロバートに惹かれて行く過程が凄く良いのです。
本編終了後の内容を補足するような番外編も凄く良かったです。緩急の付け方が凄く上手い作家さまだと思いました。
平凡受けオメガバース。孤児院出身、魔力なし顔も平凡、バース性も不明なロバートが自分の境遇や能力を悲観する事なく飄々と前向きに努力と工夫で生きていく姿勢に好感が持てました。
かなりの高スペックなのに自己評価が低いのが原因で逃亡&雲隠れになるわけですが、
そこは番(予定)に逃げられたダリウスの奮闘ぶりも読み応えバッチリです。
書籍化の発表の後、ロバートとダリウスはどんな姿なんだろうかとワクワクしていましたが想像以上の素敵な2人でした。
平凡な容姿との描写なのにそうじゃ無いイラストも少なく無い中、平凡なのに可愛らしいロバートを生み出してくれたaio先生の素晴らしい表紙と挿絵も最高です。
今回は名門出の魔法騎士と傭兵ギルドの傭兵のお話です。
ひょんなことから攻様と関係した受様が
妊娠出産をへて攻様の大切な家族になるまでと
後日談短編3話を収録。
この世界には男女の性別の他に3種類のバース性があります。
アルファがアルファの種を受けたオメガからしか産まれず
特性から残酷な扱いを受けたオメガも数を減らしていき
現世の大多数はベータでアルファとオメガは希少種です。
それに加えて魔力の有無と魔法が使えるかでも
職業選択や暮らしぶりに大きな違いがありました。
受様の暮らすオトワイニア国は
他国によりも優秀なアルファが多い豊かな国です。
魔法師団を結成できるほど魔法使いの排出が多く、
各種ギルドも揃っている事から
身分が低くても孤児でもオメガでも能力次第で
出世ができる土壌がありました。
孤児院育ちの受様は平凡な容姿で魔力がなく
無償の検査ではベータかオメガか判明しないまま
半公益の傭兵ギルドに傭兵として所属しています。
ある日、暗殺者ギルドに魔法騎士の暗殺依頼がはいり
受様に二重スパイとしての暗殺防止依頼が舞い込みます。
対象者こそが今回の攻様です♪
攻様は国一番の騎士で有事には最前線で活躍する英雄ですが
長男の地位を奪うのではと猜疑心を募らせた義母の依頼で
傭兵ギルドは受様に仕事を受けたように見せかけ
他の暗殺者を倒すため攻様宅に潜り込ませます。
受様が攻様宅の使用人なって1年半後、
戦いから戻って気が高ぶっていた攻様に目を付けられて
押し倒されてしまうのですよ♡
さらに攻様に気に入られた受様は
その後も夜伽係として夜勤(!?)に励む事となるのですが
攻様を狙った暗殺者によって受様の正体がバレてしまいます。
二重スパイだった受様はいったん屋敷から逃げ出すも
妊娠が発覚、受様は身を隠す選択することになり・・・
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で
傭兵として生きる受様と義母に命を狙われる攻様の
オメガバースになります♪
平凡な容姿で魔力がなくて捨てられた受様は
自分にできる精一杯の努力で生きる道を切り開きます。
攻様は名家の当主が妾に産ませた次男で
家とは無関係となるべく騎士団に入るのですが
沢山の武勲を立てた事で義母の猜疑心に火がつき
またぞろ命を狙われるようになったのです。
攻様は受様が暗殺者と疑っていた訳ではありませんが
手順を踏んだ確認をしようとして受様に逃げられ
受様を番のように追い求めることになります。
出産して1児の母となった受様の暮らしぶりや
攻様の家事情を絡めながら受様を探す攻様の様子に
ドキドキ&ワクワク、楽しく読ませて頂きました。
受様の才が突出しすぎな気はするものの
それをお約束として読めれば無問題です。
ないもの探しは難しい
まさに納得のタイトルですね。
ないものを欲しがっていつまでもクヨクヨするんじゃなくて、自分に出来ることを探して磨いて前向きに生きて行くロバート。素敵です!
オメガバースものなんですが、あんまりオメガオメガしてないところも良かった!
お話としては半分くらい逃げてて一緒にいないんです。しかも妊娠がわかってお腹の子のために逃げるっていう王道的な。
しかしロバートのキャラや生き方がとても良くて。
それに最初にダリウスに強引に抱かれた時の反応とか(笑)
結局マシューの言う通り3人とも少しずついけなかったんですね。
愛されてこなくても愛することはできるんですね。
恵まれてこなくても与えることはできるんですね。
家族に恵まれなくても家族を作ることはできて。やっと3人揃って王都に戻れて。
もんのすごく大きな事件や辛いことは起こらないというか、ロバートが前向きなので感じないのですが、なんというか一味ちがうBLという感じがします。