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表題作ふたりのスピカ

田中 郷
高校生,17歳
久我 碧
高校生,17歳

あらすじ

幼馴染の碧と郷は小さいころからずっと一緒。
高校になっても一緒に登校をして、勉強をして、お互いのことが大好き。
けれど、郷だけが恋愛感情があって、碧は郷のお姉ちゃんに憧れていてー
高校生の二人が性と恋に揺れ動くお話です。【全109ページ】

作品情報

作品名
ふたりのスピカ
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ナンバーナイン
電子発売日
4.7

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
19
評価数
4
平均
4.7 / 5
神率
75%

レビュー投稿数1

瑞々しく切なく、優しい日々

淵先生…詩織さん~でドハマリして、
既刊は貪るように拝読しちゃった。

言葉の選び方がタダモノではない淵先生…。
ストーリーも絵も、あたたかく優しく切なく美しいのですが、
台詞、モノローグ…言葉がとにかく沁みる…。

幼馴染の2人、郷(漢字「豪」となってますが、「郷」が正しい!)と碧。

碧くんはのんびりおっとり。植物を愛するマイペース男子。
郷くんのお姉さんにほんのり恋心。
笑顔がめちゃくちゃかわいい。

郷くんはしっかりモノでサッカーが得意。碧くんが好き。
お姉さんを見ている碧くんを、
自分だけが好きなことにイライラしちゃう。

手を伸ばせばすぐそばにいるけど、届かない気持ちのもどかしさ。
果たして届けたところでどこに着地するんだろう。
それは自分が望んでいるトコなんだろうか。

幼馴染から少しづつ変化していく2人の関係なんですが、
展開にまったく無理がないのが見どころ。

碧がまるで植物を観察するように、
ゆっくり郷について考えながら、
自分の気持ちに気づいていくところがとてもユニーク。

自然な心の動き、自然な流れで、2人の間は近くなります。
お互いがお互いの「特別」であることが、2人にとって「自然」

トマトも生い茂りながら見守っちゃう。あまりに瑞々しい恋愛…!
お互いの心や関係を愛しながら毎日見守って育てていくこと。
それがどれだけ誠実で美しいことか。

なんというか、淵先生の作品を読むと、
ものすごく救われてしまって。
今すっごいつらいことも、そんな悪くないんかな~。と、
思えるようになっちゃう。

心がダメージを受けている時、そっと寄り添ってくれる
優しく美しい作品でした。
こんな素敵な作品に出会えて本当に良かった。
ありがとうございました。

一応追記…!
碧くんはこの後の作品「君と夢見るエンドロール」で
主人公の親友として登場しますよ~(大学生…!)
郷くんもさらっと顔出してくれてて、とっても嬉しかった…!

2

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