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あらすじ

寒川須弥はどこにでもいるただの高校生だ。 ただ、血の繋がらない同じ歳の兄・塁がいることが普通とは少し違っている。 近所に住む実の兄のように慕っている七生は、夜の街で風俗店を営んでいて、少し怖くてそれから優しい。 塁が死んだ日、須弥は一通の真っ赤な封筒を拾った。 兄と須弥の写真が貼り付けられた便せんを、須弥は兄とともに燃やす。 それは、死者と婚姻を結ぶためのまじない。 須弥は死んだ兄に嫁がされる。 「さぁ、初夜を始めようか――」 死んだはずの兄との交接。 それから、怖くて優しい七生の執着。 愛情とか恋愛なんて甘いものなんかそこにはなかった。 依存、執着、羨望、嫉妬、それから憎悪・・・。 不幸は不幸を呼び込んで、ただの高校生だったはずの須弥は、七生たちの争いにも巻き込まれ、生死の際で苦しむ。 善人なんかどこにもいない。 いるのは、ひたすらに自分勝手なクズたちだけ・・・・・・。

作品情報

作品名
愚者に華燭と弔鐘を
著者
二一 
イラスト
伊藤モネ 
媒体
小説
出版社
クロスフォリオ出版(旧ブリック出版)
電子発売日

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