BLの黎明を告げる作品にして、最高傑作!

トーマの心臓

トーマの心臓
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
139
評価数
28
平均
5 / 5
神率
96.4%
著者
萩尾望都 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

作画
萩尾望都 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
小学館文庫
発売日
ISBN
9784091910134

あらすじ

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
(小学館より)

レビュー投稿数4

愛のリドル

古典を読むこころづもりで読まないと最後まで読みきれないかもしれません。

それでもチャレンジして欲しいからレビュー。

冒頭いきなりトーマの自死のシーン。

誰からも愛される彼が何故そんな事をしたのか?

ユーリはトーマとどんな関係だったのか?

トーマに瓜二つなエーリクが登場し、物語は進みます。

流石、掴みはばっちりです。
ミステリーやリドルが好きならこれだけで充分読めるでしょう。

その後はキリスト教での愛が描かれます。性愛よりは家族愛、隣人愛、無償の愛。

ユーリの翼について、最後の方にわかります。

ここはネタバレかもしれませんが、こんな古典に今さらネタバレもなかろうという事で書いちゃいます。

悪魔の誘惑に負けたのではなく、自ら進んで堕ちたから、あの複雑な行動になったんだと納得。

サイフリートの論文の概要をバッカスが語り、彼の傾向はわかります。

そしてトーマの愛を理解したユーリはお茶会に参加。
ここは何度読んでも名シーン。

ユーリはヤコブ館の二階のはしで何があったのか話せるようになりました。

彼はいつかサイフリートさえ許すんだろうな。

もう一人の主人公オスカーも救われています(彼の過去は「訪問者」で読めます)

あ、読後は必ず冒頭に戻ってトーマの手紙を読んでください。
手紙のバックの絵はあのシーンだと判ります。

構成も流石ですが、やっぱり時代を感じる部分はあります。

それでも紛うことなき金字塔。

0

名作はやはり名作なのだ

24年組が流行った世代と私自身が違う世代なので所々感覚のズレがありますがトーマの身を投げ打ってまで伝えたかったユーリへの無償の愛には感動します。悲しいとか切ないとかじゃないただその純真な想いは神々しく、トーマという人間の他社に与えることのできる強さを持つ存在に心が震えるのです。

今どきのBLならユーリとエーリクとでハッピーエンドになりそうですが、でもあれでよかったと思います。ユーリにはトーマへの愛を胸に抱いて生きていってほしいです。

2

読めば読むほどに

味の出る作品なのかもしれない。
けれど
結局のところ、誰が救われたのか。。はたして誰も救われて居ないのか。
先日、風と木の詩でもそうでしたが、この位の時代の作品だからなのでしょうか
どーなのか・・と思うのですが
読後に胸がスッキリしない。
もちろん、悪い意味ではないのだけれど
巻末でハッピーエンド!とスッキリ読めてしまう作品に慣れすぎたのかもしれない。
スパっと終わらないからこそ胸に残るのであり、語り継がれるのかもしれないと思う反面で、最終的にはハッピーエンドを望んでしまう自分がいる。
難しいところ。

話は、自分を想って死んでしまった少年。
事故か自殺か。それは何故に。。。それを基盤として
若い少年たちの~なお話なわけで。。。
夢中で読んでしまったのだけれど、よくよく考えればこういう解釈もと
思うところもあるように書きながら思ってしまう。
このあと、あのキャラクターはどうしただろう。
このたと、このキャラクターはどうしたのだろう。
思いを巡らせてしまう。
傑作と言われる理由はきっとあるはず
もう一度読み返すべきか否か

2

傑作

傑作です。
10代の多感な時期に読み、心どころか魂まるごと震えた作品です。
同作者の『ポーの一族』よりも好きでした。
読むたびに印象が変わる作品でした。くだらないと思うこともあったし、ただただ悲しくも美しい物語だと思うこともあったし。

『これがぼくの愛。これがぼくの心臓の音。きみにはわかっているはず』
トーマという少年の死からはじまる物語です。なぜ死ななければならなかったのか、そこにある10代前半の子供の持った真摯な理由は、正直大人になった今は納得できるものではないんだけれど、昔はスッと心に落ちてきました。

愛とか友情とか親子関係とか許しとか癒しとか、いろんなテーマが、結論を出さないまま作品のあちこちに散りばめられてます。
魅力ある少年たちのそれぞれの思いのすべて、不器用さのすべてに共感しました。
ユーリの複雑さについては、キリスト教についての造詣が低かったころにはよく分からなかったけど、今は分かる気がします。
エーリクのわがままさにも真っ直ぐさにも憧れました。
オスカーは昔は大人だと思ったけど、今読むと一番可哀想な気がします。

素晴らしい作品です。
ぜひぜひ一度は読んでもらいたいです。できたらなるべく若いときに。

6

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