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貴方に出会って世界が変わった――。
出だしから切なさが押し寄せる波のようでしたよ…。
事情は分からないけど何かある。
そんな匂わせのモノローグと美しい顔面たち。
主人公しか知らない「何か」が少しずつ解けていく過程に添えられる美しい顔面たち。
良い。
お洒落なカフェでも何でもない個人経営の喫茶店でバイトを始めた真人。
彼にはある目的があって…。
「美人なオマエ」という台詞を向けられる登場人物がちゃんと美人。これ、大事です。
読者に脳内補完を強いない画力というだけで、萌えポイントがだだ上がり。
「2年前」というキーワードと「優しい手」、「それに裸で抱き合う2人」。
この3つが最初に与えられる鍵で、話が進むにつれて少しずつ真相が明かされていくのですが、そこにいちいち切なさの波が来ます。
再会した瞬間のかすかな期待が消えたとき。その日のバイト帰り。もうつらい。
家に招かれて、抱き寄せられた瞬間。さらにつらい。
朝、目を覚まして去っていく瞬間。胸がつぶれる勢いでつらい。
つらいのオンパレードながら、全く嫌なつらさではありません。心地良い切なさです。
過去エピソードは想定内なものの、畳み掛けるような切なさのおかげで予想以上に良いエピソードに思えました。
大学の友人にチャンスタイムが来る度にタイミング良く現れる風岡に、「友人よ…、君にいいひとが現れますように」と願うくらい、この世界に引き込まれる作品でした。
ただ女性はやっぱり女装した男性でした。
同時収録は不器用なリーマンの話。
受け入れるのは好きだからと考えるひともいるけど、言葉にしないと伝わらないことってあるし、言葉にすることでより深まる絆もありますよね。
ちょっと目頭が熱くなるくらいの切なさを感じたいとき、ぜひこちらを。
確実に得たいものが得られます。
水名瀬先生の旧作です。昔から絵が綺麗で読みやすいです^^
ちょっと強気な男前攻めと健気な美人受けによる表題作、とても良かったのですがあっさり感は否めません。
あと、これは個人的な意見なのですが、攻めがあまり好きじゃなかったかな。
ちょっと、自分の感情に振り回されすぎていた印象。
小説家・風岡と大学生・真人による再会ラブ♡
初対面で真人を買ってHした時、真人が高校生なんてすよね。
優しいようで、悪い大人だなーと思いました(笑)
同時収録作は、リーマン同士のすれ違いラブ♡
ザ・年下攻めって感じでした;
水名瀬先生は時に受けに辛く当たるので…
胸がキリキリと痛むのですが。こちらは珍しい方のあまあま感の漂うストーリーです。ホッ。
美しい青年真人は2年前に忘れられない夜を過ごした男を探していた。
偶然を装い出会うことが出来て。
しかもまた抱いてくれた。「誰とも付き合わない」という男にもうこれ以上望んだらいけない。真人は風岡の前から姿を消すが…
風岡が人間不信になったのは。
人気小説家になって、賞を取った途端、急にチヤホヤして来た人々に嫌気がさして、距離を置くようになっていたから。
風岡は悩む。半日ほど悩む。いや、2〜3時間かな。真人もそうなのか?…
な、ワケないじゃん!疑って、突き放した真人を探しに行く風岡。(ホッ。早めに気付いてくれて良かった。)いつもの水名瀬先生だと、怒り収まらず、受け様に酷く当たったりして、大変なんだけど。風岡が冷静に話をする気になる。良かったぁー。
晴れてラブラブ♡風岡は違う意味でも真人を泣かすっていうオチ。
真人くんがバイトしてたコーヒーショップのマスターが履歴書を風岡に見せてしまってて。風岡が家や大学に現れるんだけど。個人情報取り扱いゆるゆる過ぎませんか⁈マスター‼︎と、叱りたくなるけども。オレ様風岡がマスターを脅したんだろうなぁ、とか。そもそもマスターは人間不信になった風岡の唯一の友達だったから、真人くんなら、と。2人を応援してたんだなぁーとか。色々妄想しちゃいます。マスター、良い人!
そして、風岡の飼っているネコのマコちゃんが可愛い!描き下ろしでマコちゃん目線のラブラブ度が伺えます♡
絵柄は大変美しく、ストーリーは言ってみれば王道、だから非常に読みやすく、適度にハラハラし、適度に萌えられて。
Hも盛り込まれ、心でも結ばれ、ちょうどいいハッピーエンドで適度に穏やかな読後感。
「適度」といっても「そこそこ」という意味じゃないです。モデレート…節度を感じるのです。
真人(受け)は、2年前に一度行きずりで寝た男性・風岡(攻め)が忘れられず、ずっと探し続けて彼の出入りする喫茶店でバイトする事に成功する…
出会いのHではお金を抜き取ろうとしたり、ストーカーまがいの行動を取る真人だけど、印象は一途で健気。
一方風岡の方も、恋人は作らないという態度は一見傲慢で俺様だけど、実際は小説が脚光を浴びたことで金目当ての輩がまとわりつき人間不信に陥っている。印象は、繊細で憂いがある。
軽い当て馬もあるけど、結局風岡x真人が甘い恋人関係になってハッピーエンドです。
「言葉よりも饒舌に」
付き合ってたのに、攻めは受けの淡々とした態度に翻弄され、そこに恋愛感情や好意は無いと思い込み。受けは苛立つ攻めの態度を言葉通りに受け取ってしまう。すれ違いlove。
「一人遊び」
風岡の飼い猫、マコの視点。
マコは風岡が大好き。最近真人というカワイイ子が自分たちの家に来るようになったけど、真人はアタシの弟分よ、って思ってるの。カ・ワ・イ・イ!
BLにはまった初期に読んでいた水名瀬さん。懐かしく読み返してのレビューです。とにかく、絵が綺麗なので好きな作家さんです。今回は、どん底の時に助けてくれた、一度だけ寝た人との切ない再会愛のお話です。
真人は、2年前に一度だけ会ったことのある風岡に近づきたくて、ある喫茶店でアルバイトをしています。願い叶って、風岡と近づけた真人は、遊び人のふりをして抱かれるのです。
誰かと付き合うつもりはないと言う風岡に、一度だけのつもりだった真人は、アルバイトも辞めて姿を消します。でも、真人が忘れられなかった風岡は、真人に会いに行きます。
そして、お試しで始まった二人の関係。だけど、風岡は、真人もお金目当てで自分に近付いたと勘違いするのです。
お互いがお互いの存在で、良い方向に変われた二人が良かったです。風岡をずっと探していた、一途な真人が可愛くてキュンとなります。
今回は、風岡の飼い猫のマコちゃんが可愛くて癒されます。真人を弟として見てるのがおかしかったです。