必ず、この腕に帰ってくる。 おまえを離しはしない。何があっても。

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表題作冷たい砂に永遠に咲け

シン/父親が国王を継承し王太子となる
三田村佳威/シンの恋人兼ボディーガード

その他の収録作品

  • 巻末コミック「獣のように…」

あらすじ

ロの脅威が増す中、より深く互いを求め合う中東某国の王太子・シンと護衛兼恋人の佳威。テロ組織《アル=シャーヒーン》を率いる元王族・アリーの過去を追った先で、シンの出生に関わる王家の真実に行き着くが…。復讐のため姿を現したアリーを前に、二人は彼との決戦を決意する。──愛する者をこの手で護るために…!!
「冷たい砂」シリーズついに完結!! 
──砂の褥に囚われし、愛の行方。

作品情報

作品名
冷たい砂に永遠に咲け
著者
水月真兎 
イラスト
DUO BRAND. 
媒体
小説
出版社
リーフ出版
レーベル
リーフノベルズ
発売日
ISBN
9784434071775
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

シリーズ最終巻です

シン・ビン・サイード(父親が国王を継承したことで王太子となる)×三田村佳威(シンの恋人兼ボディーガード)

※この作品は「冷たい砂(砂漠もの)」シリーズ5作目(最終巻)です。

とうとうシン×佳威のシリーズも最終巻です。前作で真相が明かされたシンの実の父親(アリー)との対決が描かれます。最初から対決をメインに派手にドンパチみたいな展開になるのかな!?と思いきや、意外に静かな感じの始まりでちょっとおあずけ的な気分を味わわされるのですが、アリーの妻(シンの生母)に関する話などは、アリーが国を出奔する大きなきっかけだったりするのでその辺はとても興味深く読めました。

シンの親子対決だけでなく、今まで疎遠になっていたという佳威の家族(兄)が登場し無事に和解をしますが、何かいきなり登場し取ってつけたような感じの印象がありました。いちおうストーリーの流れの中で、佳威の兄が出てきてもおかしくない状況にはなっているのですが、別に出てこなくても問題はなかったかな…と。特にアリーとの対決が私としては「えっ!これだけ!?」と思ってしまうぐらいの分量だったので、どうせならこっちをもっと充実してもらいたかったなというのが正直なところです。ちなみにアリーとの対決の結果については、多少の不満は残るもののそれなりに納得しています。

シリーズ全体を通しては平均以上に楽しめる作品だと思うのですが、特にものすごく印象に残るとか、感動するとかいったところはありませんでした。シンと佳威の関係にしても、安定したラブとエロを楽しめるという点ではいいのですが、さすがにシリーズ5作で同じようなパターンばかりだとちょっと飽きてしまうかなという感じもしました。でも佳威のキャラのギャップ(ボディーガードをしている時とHをしている時)だったり、ピンチの前後にあるHとして読む事でマンネリとまではなっていなかったので、そういう点でも平均以上だけどやっぱりものすごく萌える訳ではないんだよなぁ…といった感じでした。

2

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