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不遇の神子はかえりたい

fuguu no miko ha kaeritai

  • 電子単話
  • 電子書籍【PR】

あらすじ

ある日突然、神子として異世界に召喚されたユーマ。しかし、神子の儀式とは「セックスで神力を分け与える」という過酷なものだった。神殿の奥深くに閉じ込められ、権力者の男たちに身体を貪られる日々。いつしか死だけを望むようになったユーマの元に、神子付きの新人守護騎士として、やや強面なセルジュがやってくる。深く傷ついたユーマを見たセルジュは、なんと神子を神殿から連れ出すという禁忌を犯す――。「相手が誰であろうとも、貴方を傷つけさせはしない」一途な護衛騎士が不遇の神子に捧げる温かな愛。

作品情報

作品名
不遇の神子はかえりたい
著者
桃瀬わさび 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
ブルームーンノベルズ
電子発売日

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4.3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
41
評価数
10
平均
4.3 / 5
神率
80%

レビュー投稿数1

不遇すぎる受けに捧げられる暖かな愛

受けと攻めの視点で進んでいくお話です。
高校生の受けは、登校中に突如異世界へ転移させられます。
転移した先では、神子として崇められるものの、権力を持った人々に「セックスすると神力を得られる」という理由から強姦されます。
そんな日々が4年間続き、心身ともに疲弊しているときに、新人守護騎士としてやってきた攻めに出会います。
「ここから逃すか殺してほしい」という願いを口にした受けの望みを叶えるべく、攻めは逃亡をはかり……というお話です。

まず、冒頭の強姦シーン。とてもとても辛く苦しい描写で、ギブアップしそうになりました。
タイトルにはさらっと不遇と書かれていますが、思ったよりも不遇です。
痛々しくて、可哀想すぎて辛かったです。
この辛さがあるからこそ、後々の受けの笑顔に泣けるのですが。

神子がなぜ崇められるようになったのか、この国の信仰がどのようにしてできたのか、というくだりはとても面白く興味深かったです。
特に初代神子様の正体についての話は笑いました。ストーリーがよく練られていて、物語として楽しかったです。

キャラクターも魅力的で、
受けは、急に神子になってしまったときや、不遇な扱いを受けたときの心情の表現が、平凡な現代の高校生そのものでした。なので余計に可哀想で可哀想で……。
根が優しく、事なかれ主義のようなところを感じたので、転移することがなければ同級生の中でも目立たずに高校生活を送っていたのでしょう。
そんな受けが、攻めのあたたかい優しさと愛情で心溶かされていく様が沁みました。

攻めは、大きいワンコでしょうか。
自分の気持ちを抑えながら受けのことを第一に考えて行動するお人好し。
受け視点だと、攻めの表情がわかりやすいのも萌えポイントでした。
攻めの根気強い我慢と、どこか不器用な優しさが良かったです。

ページ数としては長めのお話ではありましたが、長さを感じないくらいにスルスルと読めて、攻めと受けで視点変更されても読みやすかったです。
日本文化がある異世界、ちょっと行ってみたいです。
あわよくば受けと攻めの近くで見守らせてほしいな……と思います!

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