BLコミックの金字塔

風と木の詩(1)

kaze to ki no uta

风与木之诗

風と木の詩(1)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神15
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
75
評価数
15
平均
5 / 5
神率
100%
著者
 
作画
 
媒体
コミック
出版社
白泉社
シリーズ
白泉社文庫
発売日
価格
¥581(税抜)  ¥627(税込)
ISBN
9784592881513

あらすじ

両親の愛に育まれ、素直に育ったセルジュと、愛を知らずに育ったジルベール。学校の寄宿舎で同室になった2人は、まったく対照的のように見えながら、奥底でつながるものがあった。反発しあいながら、お互いの気持ちを確かなものにしていく。
耽美漫画の最高峰にして、ボーイズラブの礎を築いたジーザスな作品。

表題作風と木の詩(1)

セルジュ
究極のツンデレ・ジルベール

評価・レビューする

レビュー投稿数6

避けては通れません

当方、ちるちるレビュー活動ははじめたばかりですが「腐女子歴」だけは、そんな言葉など影も形もなかった頃からというクチ。そんな輩にとって「風と木の詩」は、BLを語る上で外せないエポックメイキングです。
今時の作品しか見たことがない人からすると、ぱっと見であまりに古臭く感じる絵かもしれません。しかし、この作品が世に出なかったら、今の「BL」隆盛は無かったことでしょう。竹宮先生が作家生命をかけて「男の子同士の恋愛」を描くこの作品を産み出し、世の中にちゃんと出してくれたからこその現在(いま)なんです。すべてのBLの母ですよ。

…というと、歴史的価値だけで読み継がれている作品のようですが、そんなことはありません。キャラもストーリーも今読んでもやはり名作は名作なんです。軽いBL作品を読み慣れた人にはちょっと重すぎる部分もあるかもしれませんが、「究極の愛」「人間愛」を追い求めているんですよね。
聞いたことはあるけど、あまりにも古すぎて読んだことないなー…で止まってる人、もったいないですよ。是非ご一読を。

2

名作耽美 (ジルベールとオーギュについて)

"耽美"
この言葉がこれ程までに似合う漫画は他に存在しないのではないかとまで思わせる作品。
手の指先一本一本から香る色気、柔らかか華やかな香りがしそうな髪、挑戦的な目、美少年の象徴であるジルベール。

舞台は寄宿舎で愛情注がれて育ったセルジュと自由奔放なジルベールが出会う場面から話が始まるが私がこの話の核となっていると思うジルベールの過去編について少し綴りたい。
ジルベールの叔父として登場するオーギュスト、実は義理兄の妻とオーギュストの元に生まれたのがジルベールだったのだ。
ジルベールの純粋無垢さに惹かれ一緒に生活していくオーギュだったがある事件により暴行されたジルベール、傷心したジルベールを半ば呆れたように見せかけてジルベールとオーギュは契りを交わす。

ここで、シンプルに分かれると思うのです。あ、単純にこの話苦手だ...と思う方とそうでない方。
私はもちろん後者ですが、ここからが愛、愛憎全ての始まりであり、この風と木の詩の核なのです。
愛を感じるのに体に直接感じられなければジルベールはそれが伝わらないとここで学んでしまう。
本当に愛しているのに、お互いに。
続き
そして、知り得たジルベールは自信に満ち溢れ、そんなジルベールにオーギュは魅力が減ったと突き放すような真似をする。
そんなオーギュにジルベールは死んでやると言っては結局オーギュが折れてとそんなことをする。

オーギュというアダルトチルドレンはジルベールは他の誰かにも取られたくないし、安堵の位置にジルベールがなって欲しくもないけど、、、でも、いなきゃいけない存在がジルベールなんですね。
愛が怖い、受け入れられない。

よっぽどジルベールの方が大人なのかもしれません。
ジルベールもジルベールでオーギュの気をひくため、オーギュのお気に入りの本だけを破ったら、壊したりしてオーギュを怒らせるんですけど、激怒して、(オーギュの)目が覚めた後に凄く愛してくれる。ここの最終段階まで予想がついてて、破ったら壊したりするんです。

アダルトチルドレン、オーギュには失ってからではないとわからない為のエンドだったのかなとも思いました。

2

呼ばれるっていうのはこういうことなんでしょうかね。
不意に「風と木の詩」が読みたい!と思ったが翌日には注文していました。
一時、竹宮さんの作品が好きで読んでいた時期がありまして
母が持っていた作品をいくつか読んでいました。
なので、巧い作家さんという印象はあったんですが、なんだかむしょうに。
まとめて一気に読んでしまった今だから思いますが
面白い作品です。

1巻は出逢い~のお話ですね。
開いてすぐから男とのベッドシーン。
身体を売っていると評判のジルベール。あまつさえ先輩だけでなく
校長をも誘惑し、からだの関係を持っているというつわもの。
常にハダカンボウでまるで妖精だな(*´∀`*)と
笑いながら読めました。や、うん。ね。
昔は、読めていた時代物の少女漫画を読むと無償に笑いがこみ上げてしまうのですが、久しぶりにその衝動。
一度読み終わって読み返すとまた感じが違うんだろうなとは思うのですが。

男同士の姦淫も、淫らなことも。
学校も生徒も教師も黙認している。
そんな中にぽっとわいた転校生。
彼ならばジルベールを変えられるかもしれない、なんとかし続きてくれるかもしれないと一縷の望みをかけて~からな序章。

急速にジルベールに惹かれていくセルジュとジルベールの駆け引きが面白い

4

全く色あせない、秀逸な作品

竹宮惠子作品の中でダントツ1位はやっぱりこれ。
30年以上前!?の作品なのに、全く色あせない、秀逸な作品。

キャラクターがみんな人間臭くて魅力的。
そして、何度も何度も読んでるのに、毎回切ないストーリー。
少年愛だとか、同性愛だとかじゃなく、人間愛ですな。
みんなが哀しくて救いが無い様だけれど、最後は希望の光がほんのちょっとだけ見える。
愛でしか生きられないジルベールも哀しいけれど、私は、オーギュが一番哀しい人だなぁ…と思う。


続編「神の子羊」のりす・はーぜ著と合わせて読むべき!
やっぱり救いは無いけど(^ ^;)

4

金字塔

名作です。
この手のジャンルの作品では、後世に与えた影響ナンバーワンとも言われる作品です。
2ちゃんねるのヤオイ板に匿名のままで書き込むと必ず『風と木の名無しさん』になってしまうのは、この作品ゆえw
寺山修司が「これからのコミックは、たぶん『風と木の詩』以後という呼び方で、かわってゆくことだろう」と書いてましたが、呼び方ではなくて「これからのコミックは、『風と木の詩』の洗礼を受けている」という意味で然りと思います。この漫画を読んでないBL漫画家さんは皆無に等しいと思う。

この一巻では、セルジュとジルベールが出会います。
小悪魔ジルベール。13歳の少年娼婦。
真面目なセルジュはジルベールとルームメイトになり、必死で彼を理解しようとし、逆にジルベールの闇に引きずりこまれそうになる。
薔薇とか目の光キラーンとか言い回しとか、昔の少女漫画の作法なんですが、慣れると一気に物語の世界に引きずりこまれると思います。

6

ジルベール、あぁ究極の総受け

児童ポルノが騒がれる今日この頃ですが、この作品を推進派の人たちに見せたら、目くじら立てそうです。
小悪魔ツンデレ総受けのジルベールは、あらゆるオヤジに体を求められます。冒頭からHしまくりです。
でもジルベールは、とっても官能的なんです。今のBLでは、あまり求められない要素ではありますが、とにかくゾクゾクするほどセクシーです。
最初は嫌がって抵抗しても、愛がスタートしてしまうと、それに抗うことができず、ズルズルと抱かれてしまう。嫌がっているのに、まんざらでもない、という表情、そして羞恥に耐える表情がたまりません。
虐待される痛い系なのに、もっともっとヒドイことしてほしい~と闇の声がさらなる仕打ちを求めるのです。
背徳的なものほど美しい…
ドキュメンタリー風に幼児虐待はよくない、という陳腐なメッセージを入れずに、この痛い状況を官能的な作品に仕立ててしまう竹宮先生の力技は本当にすさまじい。
今のBLを呼んでいる人は、昔の絵っぽくて嫌とおそらく最初に拒否反応を示すかもしれません。
脇で出てくる雑魚キャラは確かに今の感覚とマッチしてないとことがあります。
しかし、それでも数ペー続きジ読んでいくと、半分以上の人ははまってしまうんじゃないかと思います。
画面からは先生の想いがビシビシ伝わってきて、怖いぐらいです。

2

この作品が収納されている本棚

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