Renta!限定版
こちらを睨むような視線とカラスが舞う不穏な表紙にまず目が奪われました。
人紀を同意なく番にした世継、噛み跡はしっかりついているのに、行為の度にさらにその傷を重ねようとする姿がどうしようもなく切なく恐ろしかったです。
逃げる人紀の居場所はずっと把握しているのに、それでも失うことを恐れる世継の執着は、人紀が向日葵が好きだと言った時に自覚したのかなと読みました。
逃げたい、離れられない、離したくない、追いかける、向日葵と太陽のようなふたりの関係が、ラストでは一緒に目の前の向日葵を見ていてお互いの全てを受け入れ自分の感情と向き合い、ふたりで前を向いて生きていく、そんな関係に変わったのだと感じました。
いやー解釈違いだったら申し訳ないですが…
人紀を助けた元さんのゴタロウの話の台詞が、この作品の核なのかなと思いました。
元さんみたいな人が人紀の近くにいてくれて良かった。
攻の執着から逃げる受。
逃げられていると思うも実は手の中でしっかり握らている。
運命なんて自分で決める、くらいのド執着攻様がかっこ良くも受が不憫に思えたり。。
どちらに感情移入しながら読もうか悩みながら読んで、また最初に戻って読み直すの繰り返し。
受に出会った事である意味攻も人生狂わされてる。
勝手に番にしたらダメだけどそれほど手放せないくらい好きなんだよなぁ。。
イヤだった家業を継いでまでも受の為に力が欲しかった攻がやっぱりかっこ良く思えてしまう。
pixivにて途中まで読んでいた漫画が単行本化したため購入しました。
最初のページからかなり衝撃的な展開で、
オメガバーズと執着攻めはとても相性がいいですね。アルファがオメガを"自分の物にする”という強い気持ちが全面に出ていて、読み進めていてワクワクしました。
また、せきとう先生の漫画のタッチが独特で、物語との雰囲気がマッチしていて
作品に没入出来ました。
登場人物の詳しい説明はなく、いくつかの場面で読者に想像させる描き方もとても良かったです。
ただ、ラストの展開が個人的には好みではなかったため中立評価です。
初めての作家さん!表紙の絵とあらすじに興味をもち手に取りました♪
私が今まで読んできたオメガバース物語とは全くの正反対の物語で、新鮮でした。
仄暗さのなか微かにある2人だけの『特別な繋がり』が透明で綺麗な「愛」として描くのではなく、人の奥深くにある心情を包み隠さず表へ露わにする真っ直ぐであり歪んだ複雑な「愛」が独特な作画で描かれていて面白かったです(o^^o)
読んでいて、猛烈な夏の暑さではないジメッとした湿気を帯びた茹るような夏の暑さを感じました!
人紀が痛々しくて不憫すぎるんだけど世継との繋がりを切り離せない複雑さ2人の結末はどうなるのか、どきどきしながら見守るような心地でした。
最後の『ひまわり畑』が2人の選んだ『これから』なのだと思います( ´∀`)
少しはまた昔のように分かり合えるような関係性に戻っていて欲しいな♪