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深く考えないのが得策なのでしょう
著者の初期の作品だからなのか、こういう時代だったからなのか、どちらかと言えばＴＬ漫画でも見かけそうな話がほとんどでした。
表題作は、自分は醜いとコンプレックス抱える化学教師が、「オペラ座の怪人」に扮して、愛してしまった生徒に勉強を教えてあげる話。
暗くて汚い教師が、実は整った顔立ちの美形だったという設定は、少女漫画で結構見かけましたね。
ただ今作の場合、髭をそる時とか、髪を整える時とかに、自分は実は醜くないんだと気付けないのは謎です。
鏡を一切見ないで、身なりを整えることってできるんでしょうか？
まぁ、著者自身も「久しぶりに~読み直してギモン点がいくつか浮上」と書いてるぐらいなので、深く考えないのが得策なのでしょう。
表題作以外で1番私の印象に残ったのは「世紀末天使」です。
アイドルと人気グループのボーカルの話。
著者は「慣れない設定」「読み直して色々笑ってしまった」と書いているので、かなり不本意な作品なのかもしれません。
でも、本来の著者らしい作品じゃないからこそ、驚きがあり、目新しくて面白かった。
唯一、このカップルのその後があったら読みたいなと思えた作品でした。
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