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表題作形而上なぼくら 1

北原法隆(大学生・サーファー)
徳永正院(大学生)

同時収録作品うたかたの日々/THE Little Death

篠原武彦 4留している大学4年生
桃瀬靖顕 35歳 非常勤講師

その他の収録作品

  • sleeping Beauty
  • Honey Honey Suger
  • LOVE JACK
  • あとがき

あらすじ

明るくて、かっこ良くて、女の子にモテモテのサーファー・法隆。そんな彼が好きなのは、おとなしい正院。いつもはクールな正院の、あの時の唇が忘れられなくて・・・!?
機体の新人TOKOが描く等身大ラブ・ストーリー、甘甘?描き下ろしも60P収録!!

作品情報

作品名
形而上なぼくら 1
著者
川唯東子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイコミックス
シリーズ
形而上なぼくら
発売日
ISBN
9784835210216
3.1

(10)

(0)

萌々

(3)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
30
評価数
10
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

色褪せない名作

この作品が描かれてから22年、出版されて20年ですよ。
信じられますか?

【形而上なぼくら】【Sleeping Beauty】【Honey Honey Sugar】
【LOVE JACK】  萌2
デビュー作がシリーズに、ってすごいですよね。
読んで納得。主人公2人が魅力的すぎました。
サーフィンが好きでモテモテイケメン・法隆(19)と、おとなしくて目立たない正院(20)。
正反対の2人が周囲に「何で一緒にいんの?」と首を傾げられつつも、互いの気持ちを受け入れ合って、より強い絆を築き上げていくストーリーです。
「好きだ」と思ったら性別は気にしない、告白するときも「俺の気持ちが変わるまでは」なんて平気で言えてしまう法隆は、直情型というか素直すぎるというか、最初から一切ブレない、安定感のある子でした。
正院の方は過去のつらい経験から、ひとの気持ちを信じられず、どうせまた1人になるくらいなら、最初から1人でいた方がいいと諦めている子。
回を重ねるごとに見られる、この子の変化が興味深かったです。
控えめな印象だったのに、付き合い始めたらちょっとずつわがままになって、からだを重ねたあとからはものすごくマイペース。しかもちょっと小悪魔。
印象がどんどん変わっていくのが、読んでいて楽しい。
切なさあり、ジリジリあり、あまあまあり、ときめきの全部が詰め込まれた作品でした。

【うたかたの日々】【The Little Death】 萌2
ボリス・ヴィアンの小説は未読ながら、映画は渋谷のル・シネマで観たなあ。懐かしい。
よくタイトルやオマージュ的に扱われる作品ですが、その中でこの作品が一番好きかも。
発作が起きたら死んでしまう、負担をかけないために交われない。
そんな恋人を持ったら…。
わたしなら、というか、多くの方は篠原のような選択はしませんね。
合理的に割り切って、それで自分の抑えきれない衝動から恋人を守っているつもりならちゃんちゃらおかしい。鼻で笑ってしまいます。
こういう攻め、嫌いなんだけど、攻めのやっていることが姑息で嫌い度が増すほどに桃瀬への同情が深まってハマるんだよなあ。
篠原のやってることやノリは「ケッ!」という感じですが、桃瀬がしあわせなら仕方ない。認めてやろう、ってわたしは桃瀬のお父さんか。

久々に読んで、朝からときめきまくりでした。
時代が変わっても良いものは変わらずに、良い。
それを証明してくれる名作です。ぜひ。

0

川唯先生のデビュー作!

凄く古い作品なんですけど、デビュー当初からの、川唯先生のファンとしては、外せない作品です。

少し、せつなさも感じさせられるストーリーなんですけど、基本、爽やかな、ラブラブ&甘甘で可愛いピュアな恋愛物語です。

久しぶりに再読してみて、
昔若かりし頃に感じた、ダイレクトな萌感とは違ってましたけど(笑)
二人のせつなくて、ピュアな心情が、とても可愛らしく、胸がキュンとくすぐられる感じはたまりませんでした。

大学生&サーファーの法隆 × 大学生(一浪してます)の正院

法隆は、海を愛するサーファーで、カッコ良く、男女問わずモテるタイプ。
正院は、昔の恋の痛手から、ゲイである事はもちろん、好きな人に対する気持ちもひた隠しにしてしまう、臆病で真面目な大人しいタイプ。
全く対象的な性格の2人なんですけど、大学の講義で偶然出会い、
いつの間にか親しい友人になっていきます。

眠っている法隆にしか告白できない、恋に臆病な正院。
そんな正院に気づいていながら、駆け引きをしてしまう法隆。
2人の恋の行く末は…⁉

想いを確かめ合ってからは、一途に攻めまくってくる法隆と、
やっぱり、一歩下がってしまっている正院の関係がもどかしいんだけど、この微妙なすれ違い感がいいんです。

正院が無自覚な天然系なので、健気で、ウジウジしているようで、結構、図太い甘え上手な一面があって、意外と法隆の事を尻に敷いている感な所が面白かったです。
やや、魔性ワガママっぷりが入ってるかも⁉
可愛いから許せちゃうんですけどね。

でも、そんな正院を甘やかしている法隆も、『甘やかしてるな〜』と言いながらデレデレ嬉しそうな所が可愛かったりします♡
最後に、海で、正院を姫と叫んで見せる甘々っぷりは、萌シーンだけど、ちょっぴり恥ずかしい気持ちで読んじゃいました(笑)

そして、密かに本編よりお気に入りだったりする…
『うたたかの日々』と『ザ リトルデス』の2つのお話。
映像科⁉大学生の篠原 × 持病もちで大学講師の桃瀬の年の差&年下攻もの。
この2人、『胡桃の中』シリーズの谷崎 × 中居の出会い編『マイ•ビューティフル•ワールド』に少しだけ登場しています。
読めるのが、『形而上なぼくら2』か新装版『胡桃の中1』の中に収録されてます。

そこで、篠原は映像学科の助手の仕事をしていて、中居の相談にのってるんですけど…
全くの別人みたいになってるから驚きでした。
このお話での、若かりし篠原は、「モモ…モモ」て甘えて、困らして、どうしようもない浮気もので…ヘタレ系だったのに!
短髪になっていて(笑)男らしくなってます!
言う事も…呆れ顔で、「今時の奴らは何考えてんだ」だし‼
「ちょっと貴方も人のこと言えなかったんですよ」って、ツッコミいれてしまうくらい別人でした(笑)
桃瀬は、この時35歳だったのに、相変わらず綺麗で可愛くてビックリでしたけどね(笑)

お医者さんも登場するんですけど、この先生、結構好きでした。
篠原と先生が、H事情を口論してるシーンは大爆笑です。
私的にオススメなお話です。

全体的に関西弁で進んでいくのも楽しめました。

デビュー作なので、絵柄もストーリーも古臭さは感じますけど、川唯先生らしい、綺麗で可愛らしいタッチの絵柄とストーリー展開は楽しめると思うのでオススメです。

1

18年ぶりの再読かな?懐かしい!自分の萌えって変わらないな〜って実感

新刊「Marble」のレビューにもちらっと書いたんですけど、初めて読んだBLですこれ。
ビブロス時代のコミックだし絶版になってるかなーと思ったらリブレさんが電子化してくれていたので思わず買っちゃった。
懐かしい!
法隆と正院!

前半2/3が表題作で、後半1/3が同時収録作です。

再読して思い出したけど、同時収録作好きでしたねぇ!
そんなわけで同時収録作の方からレビューします。

「うたかたの日々」「THE Little Death」
年下攻めの年の差カプ。
大学生の〔篠原〕と大学講師の〔桃瀬〕は恋人同士なのだけど、桃瀬の心臓に持病があってセックスができない。
桃瀬の心臓のタイムリミットはあと2年半。
桃瀬は死ぬかもしれない手術を受けるなら残りの2年半を篠原と過ごす方がいいと思っていたが───
生きたいと思うのを諦めて止まっていた桃瀬の心臓(こころ)が再び脈打ち始めるお話、とでも言えばいいのかな。夜明けの腐女子好きするお話です。
お話も好きなんですが、受けの胸元に大きな手術痕があって、私は傷フェチなところがあるのでフェティシズムをくすぐられる作品だったんだろうなと読み返してみて思いました。
篠原と桃瀬の主治医の先生とのやりとりに和みます( ´艸`)ネガトーンなお話をポジ転させてくれているナイスキャラな先生です◎

続いて表題作。
「形而上なぼくら」「Sleeping Beauty」「Honey Honey Suger」「LOVE JACK」
こちらは大学生同士。
受けはわがままお姫様で、攻めは忍耐強い。この時代の主流といえばこういうカップリングだったかも。
受けの〔正院〕は、本人には直接言えないくせに、寝ている相手になら好きって囁いたりキスしたりしちゃう典型的なクーデレさんです。
なもんですから、付き合ってからがうじうじぐるぐるめんどくさい系カプ。
めんどくさいんだけど、攻めと一緒に振り回されてるうちに悔しいけどだんだん可愛く見えてくるんだなー。
包容力ある攻めがいてこその、この許される感じ?まさに姫ですね。
私のわがままお姫様好き(今だと左京さんのユージンとかね、大好き♡)はもしかして、ここから来てるのかしらん?
人の好みって変わらないもんだな〜って思いました。

表題作は2巻に続きます。

【電子】ひかりTVブック:修正白抜き(ほとんどのコマは見えない構図です)、カバー下なし、裏表紙なし

1

好きですね、こういう設定

攻めはサーファーでカッコよくて、数え切れないほどの恋をしてきた男。
そんな男が、友達だった受けから泣きながら告げられた愛の告白に一途な恋に目覚めるお話。
それからは攻めに「好きや~」としょっちゅう告げられるのですが、いつも友人や女友達に囲まれている攻めの言葉を真に受けるのを恐れる受け。
こういう受けのヘタレさや女々しいところは余り好みじゃないんですが、気持ちを抑えようとしているところは、やっぱり切なかったかな。
関西弁がふんだんに使われていて、親近感持てたのもこの作品を気に入った要素の一つかも。
攻めの法隆、男前で気に入りました。

0

んー

遊び人の攻めそのものは好きなんですが、ウジウジしてるのが好かんかったです。
「本気で好きになったからウジウジしてしまう」ってことなんだろうとは思うんだけど、そのために周囲の女性を傷つけまくってまったく平気なのがなんともかんとも。女の子の扱い方に、BL作家さん特有の冷たさを感じました。
なにより、受けの気持ちはすでに分かってるんだよね。勘違いした受けが、狸寝入りしてる攻めに告白してキスしてるわけで。
片想いだと思っててウジウジするなら分かるんですが、両思いだと知ってるのにウジウジしてるのはどういうこと?と思ってしまいました。
告白のとき、ドヤ顔で寒くて陳腐なセリフを言ってるのがかゆかったしなァ。
気持ちを確認しあったあとは、「今までモテモテで、抱いた女は数知れず。なのにこの受けにはなかなか手を出せない」っていう展開。それはよく分かるし、事象そのものは萌える部分ではあるんですが、それを「攻め自身がモノローグですべて説明する」のがいただけない。そういうのは言葉ではなくて、エピソードそのもので見せて欲しいなと。
全体的にストーリーや感情を文字で説明しすぎてる感じがしましたね。
受けもウジウジしてるし。
「どれだけ苦しいか」をえんえんモノローグで説明されるのがキツかった。
海で悩んで場所も告げずに電話で「会いたい」とだけ言って泣いてるとか、登場人物が恋愛脳すぎ酔いすぎ。
恋人と書いて「ひめ」とフリガナ打つとか、受けの役目が完全に「女」なところとか、受けが攻めにぶどうの皮をむいてと攻甘えてがまま言っといて上目遣いで「あきれた?怒ってる?」とか何だそのあざとさは…細かくあげたらキリがないほどぜんぶがイヤだったなァ…

川唯東子さんの最近の漫画は大好きな作品ばかりなもんで、当時と比べて上手くなったんだな~と思いました。

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