飢えた僕らの魂は

400年前の核戦争以降、世界は大きく変わった。
それに対抗すべく創られた防空壕型の巨大都市「箱舟」。
そこで暮らすアンヘルムは異母兄弟との権力争いに苦悩し、兄の異常なまでの執着心に対する不満をあちこちで発散させていた。
そんなある日、彼はとある人質事件に巻き込まれてしまう。
犯人は、突如現れた冷たい目を持つ美しい男。
彼は箱舟の外の汚染された人間「アウター」だった。
アンヘルムは彼が少なくとも兄が送ってきた暗殺者ではないことを確信し、むしろ自分を拉致してほしいとそのアウターを説得するのだが…

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