ぱるりろん![]()
「ホラーBL」を共通テーマに3人の先生方が寄稿したアンソロジー。表紙も装丁もおどろおどろしい雰囲気で、よくみたら本文のフォントもレトロな明朝体で怖い感じです。でも内容は見た目と違って怖くないのでホラーが苦手な方にも安心です。
1作目「ルーム5」(木原音瀬先生)
舞台は病院の手術室で、霊がみえる先輩看護師と見えない後輩看護師のお話。後輩視点で話が進んでいきます。初めての準夜勤でこんな現象に見舞われたらトラウマになってしまいそう。しかも後輩氏のプライドが高くてプリプリしているだけにますます気まずそうです。ホラー味は薄かった。二人のこの先が気になります。
2作目「神秘探求家・久慈倫教 キョウカイノコ」(和泉桂先生)
タイトルの「キョウカイノコ」は本のタイトル鏡怪でした。鏡の中に映る自分の影と交代して鏡の世界に入る主人公。鏡の中で出会ったおじさんに開発されてしまい快楽にはまっていくというエロチックなお話。恋愛というよりも快楽にシフトしたBL。あとがきによれば主人公の久慈倫教は2作目とのこと。
3作目「王子様の恋人」(水壬楓子先生)
同じ著者のアンソロジー「アイドル伝説」収録の「多津木村伝説の謎を追え」の続編。またネバスクが出てきたのでびっくりしました(笑)。こちらは「多津木村~」と同じく礼衣と八雲がメインです。二人は同じアイドルグループ(ネバスク)のメンバーで恋人同士。ドラマ撮影中の礼衣のところに八雲が差入れを持って現れたのは、礼衣に粉をかけるプロデューサーの存在のため。ホラー味は薄かったけど鏡怪ではあったし(表紙イラストはこのお話か)八雲の執着がとても良かった。八雲の正体は礼衣にも秘密ですが本当は人外設定というのもとても好きです。
