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あんたなんて嫌いだ─孤独な獣人Ωは傲慢王子αに執愛される─

anta nante kirai da-kodokuna juujin omega ha gouman ouji arufa ni shuuai sareru-

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表題作あんたなんて嫌いだ─孤独な獣人Ωは傲慢王子αに執愛される─

ヴァイス
虎の国で悪魔と忌み嫌われる“白虎”の第三王子、α
ソロ
獅子の国のスラム街出身、狐獣人、Ω

その他の収録作品

  • あとがき
  • 奥付

あらすじ

『第三回 fujossy小説大賞』大賞受賞作

獅子の国のスラム街で強く賢く生きてきた狐獣人オメガ・ソロは、いつものように靴磨きを始めた先でハイエナ獣人・トレイルに捕まり、臨時の給仕として王宮へ連れていかれる。
スラムとは別世界の王宮で、虎の国で悪魔と忌み嫌われる“白虎”の第三王子・ヴァイスーー『運命の番』と出会った瞬間、ソロは初めての発情期に呑まれ、体を暴かれてしまう。
ヴァイスは横暴で傲慢なアルファだが、ピンチを助けてくれもして……
歩み寄ろうとするソロだが、訪れた部屋で見たのは、ベッドの中トレイルと寄り添う姿で――

「運命や情に流されず、お前の意思で俺の側に来て欲しい」

愛し方を知らない孤独な王子と孤児。
『運命の番』という残酷な呪いが幸福に変わる、至高の獣人オメガバース!

作品情報

作品名
あんたなんて嫌いだ─孤独な獣人Ωは傲慢王子αに執愛される─
著者
 
イラスト
木村タケトキ 
媒体
小説
出版社
MUGENUP
レーベル
エクレアノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784434359446

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3.8

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(16)

萌々

(3)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
6
得点
118
評価数
32
平均
3.8 / 5
神率
50%

レビュー投稿数6

究極のケンカップル

まず最初からしてすごい。攻めのヴァイスと受けのソロは身分差甚しいのに、運命の番です。だからこそ、気持ちは通っていないのに身体の関係になってしまいます。
それが痛々しくて、可哀想で。
ソロを抱くくせに冷たい態度のヴァイス。運命から逃げようとするソロ。
でもヴァイスにはそうせざるを得ない理由があり、後半、反省したヴァイスは冷淡から溺愛モードに!
それが非常によかったです。
ソロの性格がホントに好きです。スラム街にいるオメガなんだけど、ツンツンしてて、気が強くて、ヴァイスとの男らしい言い合いがめちゃくちゃいい。
強気受けが好きな方、運命に翻弄されるオメガバースが好きな方、是非。

0

じれじれが大好きさん集まれ!

作者様の作品を初めて読みました。
結果、大好きでした!受けへの態度が鬼畜、かーらーの逆転!大、大好物でした!
しかもお互いが両思いだと分かってからの葛藤が深く描かれているので、私的に飽きない。この先、別の道を選んでもしょうがないな…と感じる揺れる心情…泣。。
タイトルどおり、好きな方はドハマりします。

1

これからは仲良くお幸せに

虎の国で悪魔と忌み嫌われる白虎獣人αで第三王子ヴァイスと、獅子の国のスラム街で孤児として強く賢く生きる事に精一杯の狐獣人Ωのソロ。
身分差ゆえに本来なら交わる事のない筈の二人なのですが…
臨時の給仕係りとして王宮に連れてこられたソロ。
今まで発情期が来ず、不良品のΩと思い込んでいたソロですが、そこで初めてヴァイスに出会った瞬間に発情してしまい…
想いを通わせてもいないのに、本能のままに身体だけが求めあい、ヴァイスに一方的に虐げられるソロ。
途中何度もヴァイスの横暴さにヒドいと、ソロと一緒に涙しましたが、そんなヴァイスも本当はソロに惹かれながらも遠ざけようとする理由があったのですね。
あまりの酷い仕打ちに、自宅に逃げ帰るソロですが、
これが『運命の番』だからなのか?
『運命なんて呪い』だと嘆くソロが切なすぎました。
本当にヴァイス…酷すぎますよ。
でも、どんなに拒んでも運命は二人を引き合わせようとするのですかね。
愛し愛された事のない不憫な二人が、不器用ながらもお互いに必死に歩み寄ろうとする姿が切なくて、頑れ!!って応援したくなりました。
あのお城でのパーティーもビックリの連続で、涙しましたが、お互いの気持ちにしっかりと気付かれましたかね。
周りの人達の協力もあり、少しずつ距離を縮めていかれるお二人も可愛らしくて、尊かったです。
最後はこんなにも素敵なハッピーエンドを迎えることが出来るなんて…
あのヴァイスのソロへの溺愛っぷりが見物ですね。
本当によかったです。
電子書籍版と紙書籍版の書き下ろし番外編も、ソロのヴァイスを大切に想う気持ちが溢れていて素敵でした。
ソロの恩人のジイさんには驚きでしたね。
双子ちゃんも可愛くて癒しでしたね。
(でも、私はヴァイスのお兄様が大好きです(笑))

本当は優しくて思い遣りがあるのに、お口の悪いお二人ですが、これからはしっかり者のソロの尻に敷かれて、いつまでも仲良く幸せに暮らしてくださいね。
途中、辛く切ないシーンもありましたが、そこに隠されたヴァイスの本当の気持ちと、運命に流されずソロ自身がヴァイスと共に生きる事を選び、なんと言ってもあの溺愛で許してあげましょうか?
でも、あのソロくんの匂い・音を感じる力に助けられた所は大きかったですかね、口下手ヴァイス様♡
これからは今まで分もしっかりとお幸せになってくださいね。
とっても楽しませていただきました。

2

何もかもが正反対な運命の番との出会い

今回は虎の国の第三王子と獅子の国の孤児のお話です。

王族の攻様の運命の番でありながら
手ひどく扱われた受様が攻様の番となる本編と
番外編を収録。

この世界は生まれた環境とともに
性別によってかなり生き方に違いがでます。

アルファはイージーモード、
ベータならノーマルモード、
オメガに生まれたらハードモードです。

スラム街出身のオメガは体は弱いし
筋肉はつきにくいし頭もあまり良くなく
今年成人に迎えますが発情期もありません。

ある日
王宮で行われるパーティが行われる日
スラム街で給仕係が募集されます。

条件は16歳以上で読み書きでき大人しい者で
受様には何か裏がある様にしか思えて興味もなく
いつものように靴磨きの仕事に出ますが

王宮で働いているという貴族然としたハイエナ獣人が
客として現れ、良い人材がいないからと
「一緒に来てくれる?」と誘い掛けられます。

うさん臭さに受様が理を口をしようとすると
ハイエナ獣人は受様の口を片手で覆って
「ボクのお願いを断るわけないよね」と目を細め
受様は首を縦に振るしかできませんでした。

受様は城に連れられていくと風呂に入れられ
体中を磨き上げられて香水をかけられて
身なりを整えさせられてしまい
給仕係をするしかありませんでした。

バイト自体は本当にヒトが足りないだけらしく
厨房は怒声が飛び交う状況でしたが

メイド達は隣国で悪魔や死神と呼ばれる人物が
来ているために怖がって休んだり辞める者が出たと
噂話をしていました。

そこに地を這うような甘い低音と威圧感を備えた
虎獣人が現れ、お喋り好きなメイド達を
小馬鹿にしたように叱責します。

この虎獣人こそが悪魔や死神と恐れられる
虎の国の第三王子で今回の攻様なのです♪

受様は嗅いだことのない甘い匂いに捕らわれ
本能がこの匂いを欲しいと悲鳴をあげるも
この状態は異常だという理性の声に導かれて
その場を逃げようとしますが

攻様に見つかりそのまま捕らわれて
攻様に強引に犯されてしまいます。

はたして受様は無事に城から出られるのか!?

不吉とされる白虎獣人の攻様とスラム育ちの狐獣人の受様の
王宮もふもふオメガバースになります♪

第三回fujossy小説大賞・大賞受賞との事で
あらすじともふもふに惹かれて手にしました。

攻様と受様は運命の番で受様は攻様に煽られて発情し
結果的に攻様を誘ってしまったのですが
攻様は招かれたパーティで底辺オルガをあてがわれた
と誤解し受様を罵倒しながら抱くのです。

受様を城に連れ込んだハイエナ獣人は攻様の付き人で
仕掛けられた事ではないと誤解は解けたはずなのですが
受様は虎の国に連れていかれてしまいます。

なんだかんだあっても
誤解が解けたらラブラブかなと思っていたら
虎の国で攻様が悪く噂されるのは攻様をよく思わない
王妃、兄王子の策略という背景があって

攻様は彼らの悪意が受様に向かわないよう
あえて受様につらく当たるという事情が
受様や読者には説明しきれておらず

受様を貶めた言葉の数々は攻様が本心では!?
という疑惑が払拭されません。

受様が頑なに攻様を拒むのは当然で
攻様が受様に愛を乞うターンになっても
攻様の言葉がどこまで本心なのかと疑われるのは
当然としか思えませんでした。

人に見える面だけがその人の本心ではなかったとしても
心にない言葉は口から出ないと思うし
他人はその言葉や行動でその人を判断します。

これが受視点オンリーなら見えない部分として
ソレもありかと思いますが

攻視点もぽろぽろと入っているので
それを利用してもう少し攻様の心情の移り変わりを
描いていたら良かったなと思います。

6

攻視点があったら化けたんだけど

前半でヴァイスがソロにしたことがあまりにもひどいので、いくら追いかけてきて許しを請われてもヴァイスを許せるか否かがこのお話を楽しめるかどうかのポイントかと思います。
そもそも許してくれとか話を聞いてくれとか身体的にも肉体的にもあれだけ傷つけてきた側の言うセリフじゃないんですよね。でもこの作品の良いところは、ソロが簡単に絆されないところ。
トラウマが発症してるのでソロはヴァイスを目にすると恐怖で震えてうまく息ができなくなってしまうんですよね。最早潜在的に拒絶されてしまう様になったヴァイスに対してザマァの気持ち、出ちゃうよね(笑)。まあソロに拒絶される度に傷ついてしょんぼりするのでそれも苛つくのですが……お前が始めた物語だろ!

個人的にはもっとヴァイスわからせというか、自分がソロにどれだけのことをしたかを理解して反省する描写はあった方がよかったかなぁ。てか攻視点が0.5%くらいしかないので本当にヴァイスに感情移入できずに終わります。
運命の番に出会って、翻弄されて、嫌われる様に仕向けたのにいざ自分の元から逃げ出されたら追わずにはいられない、そういうヴァイスのぐちゃぐちゃな感情を商業化するにあたって加筆してくれたらよかったんだけどな〜。
それで結局運命の番以外の理由でヴァイスがソロを好きになるエピソードがなさすぎたのが、わざわざソロを探して追いかけてくるヴァイスの行動に説得力がなかったのも惜しかったなぁ。

逃げ出してからのソロの周りがあたたかいヒトばかりなので、あまり辛くならずに読めるところはよかったです。

ちなみになんですが、私はこのお話には三角関係要素はなく(ソロは別にアルヴァロに対して恋愛感情を持っていたわけではないので矢印が繋がらない=三角の形にはならないため)、NTRでもないと感じました。
ただただ手元に置かれて(表面的には)ヴァイスを煽るためにかわいがられていた感じかと私は思っていましたが、そう感じる人もいるのか〜とびっくりしました。確かに読者のために敢えて描写していない可能性もあるのか〜…と。
でもソロはアルヴァロにキスはされていますが肉体関係を持ったという描写は全くなく、また元のweb小説の方にもNTRのタグや注意書きはありません。
そもそもあの時点で二人が肉体関係を持ったならヴァイスの怒りや苛立ちがあれだけで済んでいるわけはなく(恐らくにおいで分かるので)、気づいた瞬間にアルヴァロをころしそうな気がします。自分がしでかした事態のくせにね…(笑)
またアルヴァロのヴァイスへの煽りも肉体関係をにおわせることは全く言っていないのです(個人的にはそりゃ関係持ってないんだから言うこともないだろという感じだったんですが)。ソロも多分ヴァイス以外を肉体的に受け入れたら心が本当に壊れていたんじゃないかと思うし。なのでソロとアルヴァロには肉体関係はなかったんじゃないかなぁと。
ほんとのところを作者さんがどういう意図で書いていたかは分かりませんが、NTR要素ありの表記で読むのを躊躇っている方は一応そうじゃないと思ってる層もいるよ〜って知っておいて欲しいです。

5

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