バンド活動をする高校生×難聴の会社員 心揺さぶる年の差ラブストーリー

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表題作静寂とラブソング

室井 三里(むろい みさと)
バンド活動をする高校3年生、17歳
安芸野 領平(あきの りょうへい)
会社員(研究所勤務)、26歳、聴覚障害者

その他の収録作品

  • 描き下ろし後日談
  • キャラクタープロフィール
  • あとがき

あらすじ

先天性難聴の会社員・安芸野は、
公園でライブをしていた高校生・室井と出会う。
後日、再会した彼に落とし物を届けてもらった
お礼として家庭教師をすることに。
筆談、読唇での交流を重ね、親密になっていく二人。
自分の笑顔ひとつで大げさに喜ぶ室井は
安芸野にとって新鮮で、心地のよさを感じた。
一方、室井は音のない世界に生きる安芸野に
自分の曲を届けたい気持ちを抱いていて…。

作品情報

作品名
静寂とラブソング
著者
白河和華 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784832293076
4.3

(9)

(6)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
39
評価数
9
平均
4.3 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数1

優しく紡がれる、年の差×聴覚障害の絡むストーリー。ストーリーにはやや力技を感じるところも

白河和華先生、初読みでした。こちら初の連載作品だったとのこと。
おめでとうございます☺︎✨

17歳×26歳、バンド活動をする高校生×聴覚障害を持つリーマン(研究者)
という年の差カプ。

優しい絵柄と、攻めの朗らかさ・健気さに癒される
ピュアラブ(キスもなし)ストーリーです。


先天性難聴(全く聞こえない)の会社員・安芸野(あきの・受け)。

公園でライブをしていた高校生・三里(みさと・攻め)と偶然目が合い、
その後一緒になったバスの中で話しかけられるのですが、
気まずくて会話も交わさずそそくさとバスを降ります。

しかしそのバスに社員証と大切なデータを忘れてしまい、
届けてくれた三里と再会。
そのお礼にと受験生の彼の家庭教師をすることとなり、
筆談と読唇によって交流を深めてゆきー

と続きます。


とっても優しく、癒しの物語ではあるのですが、
気になる点というか、ストーリー展開上やや強引・力技では...と
思う点がポツポツあったかな..?;
そのせいでなかなか深く感情移入できず、さらりと読み終えてしまった感が。。

まず、受験生が一軒家に一人暮らし(家族は海外滞在中)というのが
現実みが薄いような。

さらに安芸野が三里の家庭教師をすることになる
そのプロセスも、やや不可解でした。

筆談と読唇術のみで教える、って結構互いに
負担が大きそうな気がするんですが;
(特に、特別攻めに好意を持っているわけではない安芸野にとって)

実は三里は家庭教師なんて必要ないほど
勉強ができる設定だったので、そのへんも気にせずスルーして
読めれば良かったのかな、、?

そして、一番引っかかったのが、バンド活動をする三里が
なんとか自分の音楽を安芸野に伝えようとする、その姿勢。。
(ここが物語の肝のはずなのですが...!)

聴こえる者が、聴こえない相手に一方的に...(健気ではあるんだけれども;)


救急車のサイレンの音も聞こえず、ヘッドホンを通しても
彼の音楽を「ただの振動」としか聞こえない、と正直に伝えた安芸野。

そんな彼に対し、尚諦めず伝えようとする三里の姿は
いじらしいし健気ではあるのだけれど、、
「分からせよう」とする独りよがりな姿勢にも思えて(あくまでも、自分は;)
違和感を抱いてしまったかも。。

思いを伝える手段は、必ずしも「音楽」ではなくても
良かったのではないかな?

と、物語の主軸となるであろうところに
共感しきれず。

また、同僚たちとの間に「壁」を作っていると指摘された
安芸野が、三里との恋愛を通してどう変わっていったのか。

二人きりの時の表情豊かな様子は十分に伝わってきたものの、
この恋愛によって彼の職場での姿勢がどう変わったのか、
同僚・宿毛が企てた(?)ような変化が仕事面でも見られたのか、
そのへんの深掘りもぜひ見たかったな...なんて思いました。

…と、「萌」なのになんだか辛口コメントばかりになってしまったのですが...

攻めのアプローチの仕方には「うーん...」と思いつつも、
そのワンコみ溢れる朗らかさ・健気さはとても可愛らしい(U・ᴥ・)

また交流が深まるにつれ、クールな表情が一変、
思いきり笑ったり微笑んだり、いろんな色を見せてくれる
安芸野の変化に、ほんのり優しい気持ちになった一冊でした。

★修正:なし(不要、キスもなし)

1

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