ボタンを押すと即立ち読みできます!
小説
星名あんじ先生の表紙イラストが大変麗しい&
主従もの、いいなあ!と思って手に取りました。
主従×三角関係、魔術のある世界のファンタジー。
攻めは人間ではなくダークエルフです。
で、もう、レビュータイトルそのまんまなんですが、
当て馬・ジスランの存在感大きさよ!!!
インパクトありすぎて、主役(攻め)を喰ってる感が…
オリヴィエ(攻め)よりもキャラが立ってしまっていて、
良くも悪くも強く印象に残りました。
ジスランに囚われ拘束され、メリバへの道まっしぐら…
という展開でも驚かなかった(むしろ見てみたかった)、かも。
というぐらい、読み終えて振り返ってみれば
ジスランのことが頭の中の9割を占めていました。
タイトルに「従者の執愛」とありますが、
攻めがワンコな従者ということもありちょっと自分の中の
「執着」イメージとは違ったかなあ…とも。
あらすじにある「共依存」感も、それほどなかった...ような気がします;
以下、あらすじ含めた感想です。
(ジスランのことを考えすぎてメインカプ二人の印象が薄めなので、
あまり多くは語れない感じですが、、)
幼馴染の第二王子・ジスランに密かに恋心を寄せていたリシャール(受け)。
しかし無実の罪で彼に断罪されお家断絶、
現在は名を隠し、とある地域を統括する首領として
従者・オリヴィエ(攻め)と共に復讐の機会を窺っていた。
そんなある日のこと、復讐を決意させた張本人である
ジスランがふいにリシャールの前に姿を現し
「共に生きよう」と言いながら愛を囁いてきてー
と続きます。
全135Pと小説としては全く長いお話ではないのですが、
リシャールがなぜ断罪されるに至ったのか?
王族を憎んでいるのはなぜなのか?
ジスランとの関係は?
ということがしっかり説明されているのが
中盤(より少し前?)のため、
最初のうちは訳がわからず「???」となりました
やっと断罪に至るまでの経緯が出てきて
なるほど、と腑に落ちてから、一気に読みやすくなります
が、先述したように
いかんせんヤンデレ幼馴染・ジスランの存在感がありすぎるため
(ジスラン視点の一章もあります)、
攻め受け二人の恋心が育っていった過程、想い合う二人…というところに
エピソードが足りないような、共感しづらいような。。
大好きだったジスランに裏切られ、失意のどん底ー
というBL的に美味しい展開があるので、
そこからオリヴィエを支えにして、いかにして立ち直ったか、
オリヴィエに心を寄せるようになったか。
そういった部分をより深く見てみたかったな…と思いました
終盤のジスランとの対決…というのかな、
決着の付け方もちょっと一気に力技でそこに持っていった感があるのも
うーん...と思うポイントだったかもしれないです
「である」が多用される文体についても、
ひょっとしたら好みの分かれるところかもしれません。
(「〜である。…(一文挟んで)ーである。」が続く)
…と、「萌」なのに首を傾げたところにばかり
言及してすみません;
主従関係の二人よりも、頭のネジの外れたジスランの執着と
その行き着くところにグッと惹かれた一冊でした。
「従者の執愛」というタイトルに惹かれて買いましたが、いつになったら執愛になるのかなと思ってるうちに終わってしまいました。
出だしは状況がわかりづらくて入り込めず、中盤あたりからなんとかストーリーが見えてきて、ここで出てきた当て馬とのやり取りは駆け引きめいた感じでおもしろかったです。
でも受けのリシャールの初恋の相手が出てきたのに、攻めのオリヴィエはあまり動揺してるように感じず執着愛っぽさがなくて、普通に励ます普通の従者か、それをちょっと甘くしただけで物足りなかったです。
思いを伝えたあとに姿を隠すのも、えーここからが執愛じゃないの?と思ったし、、
むしろ当て馬の方が記憶をなくしても大切で愛しいと思い続けて生涯を終えるなんて、そっちの方が強い思いを持ってたように思えてしまいます、、
私の期待した執愛とは違いました。
話の続きが気になるから最後まで読んだけど、メインカップリングがいまいち満足に足りず、迷いましたが中立寄りの萌えです。ごめんなさい。