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狼オメガが永遠を誓った運命の相手は――
最近ではあまり見かけない、“恋が始まるまで”をじっくりと描いた物語で、とても引き込まれました。
舞台は異世界ですが、描かれる恋愛模様はとてもリアルで等身大。
読んでいるうちに、忘れかけていた「恋する気持ち」を思い出せるような、優しくてあたたかい作品です。
物語には、王弟が3人登場し、主人公はその次男から
「息子の護衛に続けたいなら、6年後までに誰かと番になれ!」
という厳しい命を受けます。そこから、「好き」という気持ちにどう向き合うのか、ゆっくりと丁寧に進んでいく恋の物語が始まります。
ただの恋愛だけにとどまらず、人身売買の事件や幼少期の出来事など、重厚なドラマも絡み合っていて、読み応えも抜群。
静かな感動が心に残る、素敵な一冊です。
じっくり読める恋愛ものを探している方に、ぜひおすすめしたい作品です!
今回の第三王弟と第一王弟子息の護衛のお話です。
護衛対象の父に番を作れと命じられた受様が
王宮内のアルファと関わり大切な唯一を得るまで。
この世界では男女の性別の他にバース性が存在し
10才でバース検査を行います。
秀でた知力体力恵まれたアルファ
凡庸で一番数の多いベータ
オメガは発情期があり、男でも出産が可能です。
聖獣の王が統治するアンゼル王国は
獣人と人間の2種の種族が共存しています。
差別はありませんが狼獣人の受様は
幼い頃に親に捨てられ孤児院で育ちます。
王の叔父が支援する孤児院には王族が視察に訪れ
受様は王族の護衛をする近衛騎士に剣技を教えられ
騎士団入隊を夢見ます。
バース検査のオメガ判明で夢は消えますが
鍛錬を続けた受様は諦めきれずに20才の時に
騎士団試験を受けますが一次で落ちてしまします。
その縁で北の領主の護衛として推薦状を貰い受け
向かった地で第一王弟の子を秘かに出産した
男オメガと知り合いました。
第一王弟は男オメガを探し続けていて4年半後に
王宮に迎えた彼らの愛息の護衛として王都に戻ります。
第一王弟は妃以外に興味がない聖獣人でしたが
受様は「6年後番がいなければ護衛役をやめてもらう」
と告げられるのです!!
果たして受様を解雇するという第一王弟の真意とは!?
WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改題、改稿、加筆しての書籍化で
不完全な聖獣人である攻様と護衛として勤務する受様の
もふもふオメガバースです♪
第一王弟は愛息がアルファであると確信し
バースセスが確定した時に近くに発情するオメガがいる事は
危険で間違いがあっては困ると言います。
第一王弟の言は間違いではないけれど
30才になる今まで深く愛し合う相手のいなかった受様には
かなりな難問です。
そんな受様の相手となるのが4人のアルファです。
王弟妃の教育係を務める宰相補佐官(人間)
王の従兄弟で近衛騎士団団長で(獣人)
社交的で誰にでも親し気な第二王弟(人間)
政治に関わらない芸術肌の第三王弟(聖獣人)
宰相補佐官とは難あり婚約者との問題で関わり
騎士団長の父は受様の孤児院の支援者であり
受様の初恋の獣人だったり
隣国の王子と婚約話の上がった第二王弟は
受様を偽恋人に仕立てたり
第三王弟には絵のモデルにしたいと望んだり
とそれぞれが受様の相手を狙う展開に
獣人の拉致事件が絡んできてワクワク&ドキドキ
魅力的なアルファと対する受様が誰を選ぶのか
楽しく読ませて頂きました (^-^)/
受様が護衛役となる第一王弟の愛息も
本当は受様争奪戦に入りたかったのかなと思われますが
小さすぎて可愛い担当で終わってかわいそうだったかな。