小説

  • 剛毅な人の王は見初めた片翼の鳥を手放さない
ちるちる評価ランキング
81

剛毅な人の王は見初めた片翼の鳥を手放さない

goukina hito no ou ha misometa katayoku no tori o tebanasanai

  • 電子単行本
  • 電子書籍【PR】

あらすじ

「――そろそろ覚悟を決めてくれないか。私に愛される覚悟を」

南海国には、支配層の貴種、一般性の平種、産むことに特化した薫種という三つの性があった。希少な黒翼を持つ有翼人の平種・飛蘭(フェイラン)は、美しい歌声で季節の移り変わりを知らせる『渡り』を終えてすぐ、『翼狩り』に襲われ片翼を失い、さらにその衝撃で不完全ながら薫種へと変異してしまう。動揺する飛蘭を支えたのは、『翼狩り』の襲撃から救ってくれた剛毅と謳われる南海国の王・豹雅(ひょうが)だった。
豹雅に心も救われた飛蘭だが、国にとって貴重な薫種は『薫貴楼』――貴種のための遊楼であり、花嫁選びの場への入楼しなければならず……。
そうして入楼したその日、飛蘭を指名したのはもう会うことはないはずの豹雅。彼は飛蘭を『運命』だと言って……!?
運命を愛し抜く貴種×使命を失った薫種の、中華風溺愛オメガバース!
豹雅からの愛の深さを感じられる番外編「秘する想いに鳥は啼く」も収録。

作品情報

作品名
剛毅な人の王は見初めた片翼の鳥を手放さない
著者
結城星乃 
イラスト
そのみ 
媒体
小説
出版社
MUGENUP
レーベル
エクレアノベルス
電子発売日

ちるちる評価ランキング

81

5

(2)

(2)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

一国の王の極上の愛し方を心ゆくまでぜひ

攻めの溺愛度100点満点!
でも、受けのヘタレ度は、0点……(苦笑)
2人の好きの押し引きが何とも切ないストーリーでしたが、シリアスな事件展開も相まって面白さてんこ盛りの作品でした。

オメガバース、異種間同士、身分差、中華風ファンタジー、色んな設定ブッコミの読み応えです。
中でも溺愛色が濃い攻めの好き好き攻撃は、これぞ攻めのポテンシャルだと言わんばかりのプレなさ、一途さ、諦めの悪さの三点攻め。これでもかと飛蘭に想いを伝える南海国の王・豹雅に萌えゴコロ大爆発でした。

攻めは溺愛であって欲しいという願いを存分に叶えてくれるので、溺愛攻めが好きな方には堪んない作品だと思います^ ^
中華世界の国王と聞くだけで、スパダリ・男前・溺愛をどうしてもイメージしてしまうわけですが、中華の豪奢なイメージも、攻めの屈強なイメージも、受けへの溺愛のイメージも、全部そうあって欲しいところを詰め込んだ攻め像にはどこか安心感すらありました。
国のトップに一途に愛されることに加え、オメガバース特有の「運命の番」の特別感も入ってくるので、このワクワク感は天井知らずでした。

ただ。
受けの飛蘭のヘタレで意地っ張りなところは、めちゃくちゃ嫌でした(笑)
豹雅の好意を拒否しまくる飛蘭の苦しい事情は分かるけど、拒否ったら拒否ったで嫉妬しまくるし、好きと言ってくる豹雅に他の有翼人と番えだの子どもを作れだの言っちゃうし、豹雅の幸せのために身を引くなんてもっともらしいことを言っているけど、好きな人に他の誰かと番えと言われてしまうことのどこが幸せと言えるのか意味が分からん…。
豹雅は一緒に発情期の課題を乗り越えよう言ってるのに、身を引くことが美徳だと思ってるのか、見当違いの身の引き方にはモヤモヤMAXでした。

"豹雅のため"の方向性がズレてる飛蘭の行動にはやきもきもしたけど、でも、飛蘭のそうした態度があってこそ、へこたれない溺愛マインドをぶつけてくる豹雅のスパダリ像が生きてくるのも事実。飛蘭のヘタレを加味してもトータル的は大満足な物語です!
羽をもぎとった敵へのリベンジシーンも圧巻でした。シリアスシーンや兄弟の確執の裏事情の見応えも良かったです。
発情を迎えてからの飛蘭はちゃんと豹雅に甘えてくれるようになり、ヘタレだった飛蘭を上書きしてくれる作者さんのフォローアップはナイス!豹雅の溺愛にもちゃんと愛情深く応える2人のラブラブシーンは最高の甘い景色でした。

中華風溺愛ファンタジーの文言のごとく、溺愛の色濃さをたっぷりと楽しませてもらった作品です。
一国の王の極上の愛し方を心ゆくまで味わってみて下さいね^ ^

0

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP