ざくざくちゃん![]()
サブロー先生の作品は他作でも拝読済です。こちらの作品も可愛らしいお話で、かつ、えちえち要素も多くて362Pと短いながらも満足度の高い作品でした。
虎の獣人オズと人間世界から突然やってくる事になった大学生のタクマのお話。
どうしてタクマが突然この世界に来てしまったのか、首を噛んだ事で番契約を知らずと交わしてしまった2人ですが、なぜ人間のタクマがオメガバースのオメガのような存在になれたのか…細かく気にしてしまうと分からない事が多いですが、こういうモン…と割り切って読めば楽しめるかと思います。(だってBLってファンタジーだもん!)
面白いな〜と思ったのは獣人界では獣の姿は全裸で歩くよりもさらに上を行く変態行為だという設定!笑
職場のストレスが大きいあまりに自分の家の森で獣姿でいたオズ…人間の姿で置き換えてみるとちょっと笑ってしまうシーン!
ただ、動物好きなタクマにとっては獣姿のオズは【あにまるせらぴぃ】になるみたいで、唸り声しか出せないオズを可愛がる姿は素敵でした。
また、ラストにオズの友人達にその姿を見られてしまったシーン!こちらブツン!とストーリーが切られていてどうなったの!?とハラハラしましたが、ちゃんと番外編で回収してくれていてクスっと笑えました。
発情中のタクマが身体が変化しているせい?もあってか、初心者なのに襲い受け、誘い受けのように積極的でえちえちでした〜!
堅物…なオズもタクマの色香にまんまとやられて襲ってしまう姿もドキドキしました♡
素敵な表紙に惹かれて読んでみた。“愛の意味を見つけるまで”、“世界が愛を忘れたその先で”とアオリまくるあらすじから期待をすると、肩透かしを食う。獣人世界+オメガバースの、さくっと読める軽~いお話。
堅物トラ獣人のオズと、なぜか異世界から来たニンゲンのタクマ。二人のあれこれは、読者がオメガバースの設定を知っている前提の描写。キャラたちは何も知らず、説明もなく、読みながらこういうことだろうと推測する構造。
番契約とか発情の誘因とか、そもそもこれはオメガバの特徴なのかとか、オメガバ作品を通って来ていない読者には分からないのでは。まあ架空の二次性設定に正解があるかは知らんが。
キャラはメイン二人とも好感度高し。友人キャラも個性的で面白い。ストーリーはとても平和。一瞬冤罪事件なんかもあったが、私情バリバリで釈放、一応現行犯逮捕なのに良いのかそれで。もうちょい頑張って書いて欲しい、売り物にするなら。
種明かしのない読者頼みの仕様で、分かる人には分かる内輪で楽しむ作品。Webの無料公開作品ならこれで良いと思う。これを商業化したレーベルに★1を。
全体的にほっこり可愛いお話でした。
オメガバースではあるもののオメガバースという概念や知識がない世界での話なので、シリアスな展開を予想していましたが、そんなこともなく。
周りと関わることで生まれるトラブルより、ほとんど二人の間の心情の変化が描かれた作品です。
オメガバースという概念と知識がない世界だからなのか、攻・オズがαっぽくありません。
超美形で真面目で優しい、まではαっぽいですが、優柔不断でコミュ障みたいな部分もあり。
オメガバースの概念がある世界だったら、オズってどんな立ち位置のαなんだろう……それともそういう概念があったらちゃんと自分はαだと自覚してもう少し強気なんだろうか。
イラストがとても綺麗で可愛かったので、もう少し挿絵が多かったら嬉しかったなと思いました。
かつて共存していた、3つの性…α、β、Ω…が、それぞれに生きる世界を分け、つがい関係が実質結べなくなってしまった世界観のお話。そこに、異世界トリップと獣人設定も加わって、これまで慣れ親しんだオメガバースとは毛色の違うオリジナリティをたっぷりと味わうことができる物語でした^ ^
設定的にはオメガバースですが、何せとうの昔に3つの性の概念が失われてしまったという世界なので、主人公2人には明確に示されたαとΩの性差がありません。ただ、本能的のままに番ってしまったことから、2人が確かにαとΩであることは間違いのない事実です。
なので、タクマに発情期が訪れるのも何でって感じだし、お互いの匂いに惹かれ合う理由も分からない。厄介なのは、その症状を誰にも相談できないってことでしょうか。オズとタクミの身に起きていることは、皆が知り得ない未知の状況だからです。
そもそも、タクミが異世界からいきなりやってきた"ニンゲン"ってところも、この世界でのイレギュラー案件なわけです。
バース性の知識がない。種族も違う。自由が制限された2人だけの狭い世界。無知な2人が本能に抗えずに突き進むしかないのは一目瞭然です。
でも、全てが分からないというのはそんな悪いことでもなくてですね、発情期にはリミッターが外れやすく、2人の関係が急速に縮まっていきやすい展開は、恋愛の進み的には優位に働きます。特に攻めのオズはヘタレの慎重派さんなので、本能が手助けしないと一歩も前に進めなさそうなんですよね(笑)
告白もうまく締まらないし、モタモタしてる感じはちょっと頼りないけど、αだからスパダリでなきゃならないことでもないし、オズの気弱な陰キャ性格はよくあるα像っぽくなくて逆に楽しめました^ ^
オズの親友たちをも巻き込んでの2人の恋愛劇は、誤解やトラブルもありましたが、タクミのコミュニティが広がっていく和やかな雰囲気作りにもなっていて、いい読後感に繋がりました。
そんな2人にはいつか家族が増えるかも知れませんね^ ^
そんな先の未来を妄想するのも楽しく、読み終わっても続く余韻にホッコリと浸りました。
