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3

番持ちのオメガは恋ができない

Tsugai mochi no omega wa koi ga dekinai

  • 電子単行本
  • 電子書籍【PR】

表題作番持ちのオメガは恋ができない

北沢 橙利
32歳、α、アパレル企業の社長
南 勇大
25歳、Ω、アパレルのショップスタッフ

その他の収録作品

  • 番外編1『運命の出会い』
  • 番外編2『一緒にいたいから』

あらすじ

恋をしてはいけないオメガのはずなのに――。


失業中のオメガ・南勇大は、酔った勢いで行きずりのアルファと一夜を共にし、顔も名前も知らないまま「番」になってしまう。

相手の顔も思い出せないと悩む矢先、憧れの有名アパレル企業に採用され新たな生活を始める。

さっそく面倒な客とトラブルを起こしてしまう勇大。
助けてくれたのはカリスマ社長の北沢だった。

北沢は勇大を気に入り、何度も食事に誘うようになり、次第に距離を縮めていく二人だが――勇大は「自分にはすでに番がいる」という秘密を抱えていた。

これは「番持ちのオメガ」が、それでも恋をしてしまう、じれじれオメガバースロマンス!

作品情報

作品名
番持ちのオメガは恋ができない
著者
雨宮里玖 
イラスト
ずんだ餅粉 
媒体
小説
出版社
aito
レーベル
ラヴィノベルズ
電子発売日

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3

3.7

(12)

(8)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
2
得点
41
評価数
12
平均
3.7 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数2

すれ違いの胸の痛みから解放される瞬間は極上の幸福感でした

雨宮里玖先生のオメガバースとジレモダラブのコンボは、鉄板中の鉄板ネタ。毎度毎度焦ったくて切ない気分にオトされるんですが、落ち込んだところからの満塁サヨナラ逆転ハッピーエンドがめちゃくちゃ気持ち良いのもまた雨宮先生流です。
オメガバースが孕むΩの劣等性とΩに執着するαの溺愛性の相性度は抜群にいい。運命のドラマを感じさせるスタートダッシュで既に物語の虜になりました。
つがいになってから始まっていく恋愛模様のすれ違いはとても苦しいですが、詰まりに詰まった胸のつっかえが解けていくエンディングは最高オブ最高!
読み心地の良さに、身体がスッキリと整うこと間違いなしでしょう^ ^

両片想いのすれ違いストーリーは、耐えどころの多い展開から避けられないのが厄介ですが、でもその苦味はのちの旨味の下味にもなります。
ああ……ラストで明かされる幸せな景色のために、あの苦しいシーンは必要だったんだと。胸の奥でジクジクと穿っていた鈍い痛みから解放される瞬間の嬉しさときたら、サンシャ◯ン池崎ばりのイェーーーイ!!の雄叫びでした(頭の中でですけど 笑)
すれ違いの裏に隠されている真実との答え合わせは、やっとかー…( ´∀`)という気持ちにしかならないですが、2人の気持ちが通い合うシーンは展開が分かっていても最ッッッッ高に楽しいです♪

物語の入りが事故つがいというのが難儀な恋模様でしたが、事故をホンモノに変えていく2人の想い合う心は堅実的で、"つがい"と呼べるだけの親密な関係性を構築していく姿にグッときました。
通常なら"つがい"はゴール。でもこの作品ではスタート地点にあり、うなじの噛み跡だけが証明ではない、心と心でちゃんと"つがい"になっていくところが最大の見どころだと思います。
αの北沢側は全てを知っていて、勇大だけが何も知らないチグハグな状況もまたやるせなさを生む原因の1つ。勇大の目線も切ないけど、全てを知っていて黙って見守るしかない北沢の立場はもっと切ないことにも注目しながら読んで欲しいです。

北沢が割と最初から溺愛ムーブで攻めているので、すれ違い展開があってもそこまで不安になることなく読めたのは良かったです。北沢のことをほじくればほじくるほど健気でナイスガイ過ぎて、社長としても1人の男としても魅力的なαの姿に惚れ惚れしました。
普段は強気な勇大も、恋心を前にすると途端に臆病になるところからは北沢への本気の想いが伝わってきて、狂犬がワンコになるギャップもGOOD!番外編では2人の甘々が突出してるので、より2人のつがい世界に浸ることができると思います^ ^

4

事故番から始まる現代オメガバファンタジー。設定は好き、でもちょっと色々気になるところが、、

初読み作家様です。

酔っ払ってゆきずりのアルファと寝て番になってしまい、
顔もはっきり見ぬまま逃げ出しそれきり、と思っていたら…

と始まる、スパダリ社長α×強気ツンデレΩのお話。

番ってしまった相手の顔も素性も知らぬまま、
その後知り合ったスパダリ社長に恋をしてしまい思い悩む切なさ。
また、「ところが実はね…」と読者側には分かる裏事情(?)が
いつどのように明かされるのかーという部分がドキドキ楽しく、
大きな見どころなのかなと思います。

ただ、自分の中で「萌え」はやや薄め。。
受けの態度や言葉を”強気””ツンデレ””男前”と好意的に捉えられるかどうか、
受け入れられるかどうかー

この点で好み・評価が分かれるかな?と思いました;

とはいえ、いわゆる王道”シンデレラストーリー”とはひと味違い
自身の努力により失業中の身から成り上がるところは文句なくカッコいいし、
番外編で描かれる”自分からプロポーズ作戦”にもワクワク。

が…

どうしても引っかかった点・腑に落ちないな…という点を、
最後まで引き摺ってしまいました。

まず1点が、勇大(受)のガサツさ・乱暴な言動。
もう1点が、北沢(攻)が勇大に惹かれ恋に落ち、ベタ惚れ状態になる理由です。

1点目の勇大の言動については、まず自分が就職した会社の
社長(北沢)に対し敬語も使えないところ。
(あえて使わなかったのだとしたら、もっとイヤかも...;)

さらに2回ほど出てくる「物に当たる描写」に、
完全に引いてしまった、、
北沢の家のキッチンで引き出しをガンッと蹴飛ばしたり
(人の家、上司の家で!?)、職場のレジカウンターも蹴っ飛ばすー

イライラすると周りの物に当たるところ、
怖いし「えっ…」と思うしで、
勇大というキャラに共感し心から応援するのが(自分には)難しかったです;
強気ツンデレというより、ただただ無礼な気が。。

で、そんな受けの性格への自分の思いとも関わってくる
もう一つの「?」な点が、北沢→勇大への強い想い。

北沢は一体、勇大のどこをそこまで好きになったんだろう?
(初めて会った時に初恋を思い出したーと語られたりする場面はあるのですが)

ワンナイト後に消えてしまった、番った相手を
なんとか探し出そうとする行動は理解できる。

ただその後、経営者と店舗スタッフという立場で再会してからの交流で、
そこまで勇大に惹かれる要素、あったかなあ...?

絵に描いたようなエリートボーイで(幼稚舎→K大だそう)
所作も美しいスーパーアルファを惹きつけるような魅力が
いまいち勇大には感じられず;
攻めの感情の昂りにいまいち乗り切れないまま、
いつの間にか二人のラブラブ度が高まっていて戸惑いました。


両親にお見合いまでセッティングされていたらしい北沢ですが、
勇大との交際・結婚は格差がありすぎて絶対大反対されるのでは、と
余計な心配もしてしまう;
「愛さえあれば」でそこは乗り切れるのだろうか…

事故番からの再会、格差愛、年上スパダリ攻めー
と好きな設定ではあったのですが、
物語の波には乗り切れずに終わってしまった感があり、
今回は「中立」とさせていただきました。

11

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