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表題作愛でなく

左京和行,後輩,大学生
志木貴弘,美大生

あらすじ

俺、志木貴弘は美大に通うごく普通の男だった。しかし、ある日後輩の左京和行に誘われて、和行の家の画廊に行った時から、俺の人生の歯車は狂っていった…。「サバト」と名付けられた作者不詳の怪しげな一枚の絵画に目を留める俺に、「快楽と残虐のかぎりをつくした貴族がモデルになっている」と話す和行。その晩から、俺の悪夢のような快楽が始まったのだ…。

作品情報

作品名
愛でなく
著者
九条菜浬 
作画
九条菜浬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832280380
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

裏を読んでしまう

複雑で奇妙な気分になったお話でした。
暖かく幸せなラブシーンや、とにかくラブラブ、といった表現はほぼなく、陵辱系です。当然のように愛し合っているカップルがみたいならオススメできないと思います。

主役は大学の先輩後輩で、とても複雑な関係です。
先輩が好きな後輩は薬を使って先輩を嬲り、身体だけを陥落させます。
後輩に怒りを感じながら快感から後輩と身体だけの関係を続ける先輩。
ちょっとは結ばれるのかな?という雰囲気もあるのに、あくまで先輩は愛はない、身体だけ、というスタンスを続けます。

その後、学校に関係がばれたりアパートの管理人に出ていってくれと言われたり、男同士の関係から理不尽なめに遭い続け、よりいっそう後輩を憎みつづける主人公。
ここまできても離れられないのは身体が切れないからというのも、なんか納得いかないのですが、ともかく、最初に卑怯な手を使った後輩が間違っているんですよね。

結局お互いを傷つけて傷つけあってボロボロになっていく二人…。
あまりに暗い展開の連続に、読んでいて鬱々した気分になります。
それでも最後のシーンは好きです。
先輩が最後に決断したこと、これがあって完成している作品だと思います。
いろいろ深読みできてしまう、裏のあるお話だと思いました。

1

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