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表題作王と秘薬 ~傾城小咄~

紫苑・王
萌葱・男娼

同時収録作品蒼天の音

緋星 (名門朱家の若様)
蒼以 (色町の楽師)

同時収録作品雪訪い

猫柳
珊瑚

同時収録作品略奪者ー黒の章ー

蘇芳 (元 奉公人)
松葉 (男娼)

同時収録作品風鈴

(名前なし) 客
(名前なし) 男娼

その他の収録作品

  • 山吹の鬱金香
  • 略奪者ー赤の章ー
  • 王と媚薬

あらすじ

皇帝・紫苑は初めて訪れた色街で、籠の中に吊るされ水揚げを待つ男娼・萌葱に心奪われる。萌葱を助けるため、紫苑は萌葱を買うのだが、そこには紫苑を陥れようとする卑劣な罠が隠されていて…。
出版社より

作品情報

作品名
王と秘薬 ~傾城小咄~
著者
ヒマワリソウヤ(日輪早夜) 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
シリーズ
籠の中で 傾城秘話
発売日
ISBN
9784813051435
4

(11)

(4)

萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
44
評価数
11
平均
4 / 5
神率
36.4%

レビュー投稿数5

傾城シリーズの新作です

王様は、色町でせりにかけられている少年をみた。
彼を助けたい。その一新で、配下の言うままに、少年を買う。
しかし、王を落としいれようとするものによって、炊かれた香にまどわされ、思いがけず少年と体の関係を持ってしまう。
しかし、少年を助けたいという気持ちにはかわりがなく、自分の下におくことにするのだが・・・・

基本的には、娼婦~というカテゴリわけはしましたが、王にすぐに買われてしまうので、娼婦~な流れはございません。
王を落としいれようとする配下とのいざこざも、ありきたりに組み込まれておりますが、とくになにか特別もりあがりがあるわけではなく。
それでも、二人は惹かれあい・・・な、日輪先生らしい作品でした。いつも同じ雰囲気なのにこんなに惹かれてしまうのは何でだろう。陛下もかわいい( 艸`*)ププッ


個人的には、「略奪者」が好きです。
大きいお兄さんが、娼館に売られ、(しかも、過去自分の店で下働きをしていたおとこ)売られた相手に毎夜だかれ。
陵辱するのに、それでも惹かれているお互いがあって。
というね。エロも全開ですばらしい。

他、これまでの作品たちがくりなす短編集も織り込まれておりまして、非常に懐かしく、ほほえましい気持ちにもさせられました。
ありがとうございます。

2

読めば読むほど味が出てくる短編集です。

傾城秘話シリーズと同じように、中国や中華風の作品を探していた時に知りました。

表題作と、傾城秘話シリーズ番外編などが収録された短編集で、
このシリーズで最初に買ったのがこの作品でした。
全て買い揃えてから、最後に読むつもりでしたが、
待ちきれなくて、シリーズには出てこないカップルの
お話だけ先に読もうと思ったら、結局は最後まで
読んでしまいました(汗)。
傾城秘話シリーズを読んでいなくても読める一冊ですが、
傾城秘話シリーズを先に読んだほうがもっと楽しめます。


『蒼天の音』
傾城秘話シリーズ3と4で活躍した緋星と、
奏を嗜む元楽団の色子の蒼以のお話です。
ようやく緋星も新しい相手を見つけて結ばれると思ったら…。
ほんと、もどかしすぎて たまりません。
蒼以も叶わぬ恋で終わってしまうのか?
蒼以には絶対に幸せになってほしいです。
夕霧とは あれだけ やりまくっていたのに、
蒼以とは一度も していないので、
きっと清らかで良い関係が築けるよう、
2人が結ばれるよう願っています。

『雪訪い』
猫柳と珊瑚の番外編です。
昔の2人を懐かしむ珊瑚が描かれています。

『山吹の鬱金香』
珊瑚に恋をしている色子の山吹くんのお話です。
珊瑚には既に猫柳くんがいるので、山吹くんの今の恋は実らないけど、
全てを前向きに捉えてしまう山吹くんが とても可愛いです。
がんばれ!山吹くん!
って思わず応援したくなりました。
8ページと、かなり短いお話でしたが、これからの山吹くんを
見てみたい気持ちでいっぱいです。
傾城秘話シリーズ4で初めて登場して、しかも1回きりの登場だった朔くんが、
竜胆先生の助手をしっかり務めていました。
毒舌っぷりが健在です。

『略奪者 -黒の章-』、『略奪者 -赤の章-』
元奉公人で客の蘇芳と、店の息子で男娼にさせられた松葉のお話です。
最終的には心が通じ合う2人ですが、それまではお互いに
それぞれ自分の中で色んな葛藤をしていました。
蘇芳には辛い過去があって、松葉の父親に復讐することと、
松葉を守るはずが、男娼させてしまったことで、ずっと葛藤しています。
蘇芳に全てを奪われた松葉も、昔は良いお兄さんだった蘇芳を思うと、
許せないのに完全に憎み切れない思いで葛藤しています。
それぞれが葛藤しているのがとても伝わってきました。
描写が素晴らしいです。

『風鈴』
風鈴にまつわる怪談のお話です。
シリーズ初登場の客と男娼が出てきますが、2人とも名前は書かれていません。
8ページという短さですが、読み応え十分の内容でした。

『王と秘薬』、『王と媚薬』
王の紫苑と、男娼の萌葱のお話です。
色街を知らない王の紫苑が、水揚げされるところの萌葱を
買い受けるところから物語が始まります。
色々あって無事にハッピーエンドを迎えます。
あとがきで「何度も『王と媚薬』と言いまちがえました」
と書いてありましたが、私も何度も「秘薬」を「媚薬」と
読み間違えてしまいました(笑)。


今まで傾城秘話シリーズを読んできて、どれも良いお話ばかりでした。
中国や中華風の物語であれば、王族や貴族のお話が一番 萌えます。
なので、今回も読んだ後は『王と秘薬』が一番 萌えて、
一番 好きなお話だと思っていました。
しかし、こうしてレビューを書くにあたって何度か読み返していると、
全てみんな一番に思えてきてしまいました(汗)。

今回も、初めは「萌×2」と「萌」で迷っていました。
しかし、何度か読んでいるうちに、
今回のレビューも、これでも随分と割愛したので、
このことから「萌×2」ではなく「神」であるべきだという考えに至って、
最終的に評価を「神」にしました。

1

中華風も面白い!

傾城秘話シリーズが大好きで、番外編ということでワクワクして読みました。本編を知らなくても、これだけでも楽しめる内容になっています。

全部面白かったけど、一番好きだったのは「王と秘薬」「王と媚薬」でした。
真面目な陛下が水揚げされたばかりの萌葱を可哀想に思って、買い受けるお話です。萌葱に対して、最初は同情のような気持ちだったのに、だんだん大切な存在になっていく様子にキュンとなりました。エッチもしてるのに、キスで赤くなっている二人が可愛かったです。

日輪早夜さんの描く男の子は、可愛いのに男の子らしくて好きです。短編だけど、どれも読み応えがあって満足な1冊でした。

1

続編?も入った短編集

前に違う作品を読んだ時にも思ったけど
やっぱり絵がキレイ。
ただただキレイなだけじゃなくて、
ちょっと武骨な男性もちゃんと出てきてイイ。

傾城秘話の3・4ですご~く良い人だったのに
フラレてしまった緋星が
幸せになれる話しが一番最初に入っていて
とっても嬉しかった。

他のお話も、最初はちょっと悲しい部分が
あったりするんだけど、
どれもちゃんと最後には微笑む事ができる
そんなお話ばかりです。

「傾城小咄」というタイトルだけあって
珊瑚と猫柳のお話もちゃーんと入っていて
満足できる1冊です^^。

0

表紙とはいささか印象の違った短編集でした

「中華もの」は、ものすごく好物というほどでもないのですが
見かけるとつい手にとる程度には好き

これ、傾城シリーズというシリーズものなんですね、全然知らなかった。
知らなくても別に困りませんが、でも知っていた方が面白いのかな?

色街を舞台にした、短編が7つ。
最初の「蒼天の音」は、優しい感じのお話でエロは全くなかったので気を許して読んでいたら
話によってエロ度にはかなりのばらつきがありました(笑)

どれも、ちょっと可愛くてちょっと切なくて、という短編でした。

面白かったのは、「略奪者-赤の章-」の中で、文字が重なっているページがあったこと。
これは入っている短編の中で、一番切ない系で、エロも一番充実?していた話。
一瞬印刷ミスかな?と思ったのですが、効果を狙ってのことなんだろうなー、へえ。

定価では買わないけれど、BOで見かけたらシリーズを読んでみたい作品。

0

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