ついに邂逅する二人――。

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表題作咎狗の血(2)

あらすじ

日本刀で瞬殺――命知らずのイグラ参加者たちに恐怖に与える存在・シキがアキラの前に現れる! 絶体絶命の危機を救うのは……?
魂と魂のぶつかりあいが今始まる――!!
出版社より

作品情報

作品名
咎狗の血(2)
作画
茶屋町勝呂 
原作
Nitro+ CHiRAL 
媒体
漫画(コミック)
出版社
エンターブレイン
レーベル
B's-LOG COMICS【非BL】
シリーズ
咎狗の血
発売日
ISBN
9784757734333
2.2

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
7
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

二巻

アキラとシキの邂逅からスタート。

マルチエンディングのストーリーをひとつにまとめているので、より見やすくわかりやすくするためなのか、ゲームでは後半にならないと出てこないエピソードがすでに語られていたりします。

コミカライズオリジナルのエピソードも無理がなくてうまく世界観に溶け込んでいておもしろいです。

実のところケイスケはあまり好きではないキャラなのですが、茶屋町さんの描くケイスケはなんだかかわいいです。ゲームほど嫌ではないかな。

ラストのオマケもおもしろいです。キャラの特徴をよくつかんでいるなと思いました(当たり前ですが)。

0

そして各々が危険に踏み込む

3度目の世界規模の対戦により、東西に分断された日本。
かつての首都は「トシマ」と呼ばれ、退廃した街では
麻薬組織による殺人可のバトルゲーム「イグラ」が
繰り広げられています。
無実の罪で拘束された主人公アキラは、釈放を条件に
軍の密命で「イグラ」に参加する事になります。

イグラの参加者たちを日本刀で瞬殺する、
恐怖の存在シキに出くわしたアキラは
辛くもその刃から逃れます。
ここでアキラに手を貸したのは、時折登場する
カーディガンのぼんやりした風情の男。
意図が読めぬ人物ですが、幼い頃既にアキラと
出会っていたようです。

また、麻薬組織ヴィスキオの知らぬ所でより高濃度の
麻薬が出回るという事件が起き、
対外関係では戦争の火種が燻り始めどこもピリピリとした
雰囲気になってきました。

アキラを追いかけてトシマに来た、ちょっと頼りない
ケイスケが正式にイグラに参加する事になります。
アキラを守るためという意志が固まった結果なのですが、
当のアキラは何を言っているのだと取り合いません。
源泉の「守る守られるはお互いの理解が必要だ」という台詞は、
アキラとケイスケの関係を的確に言い表しています。
思い込んだら一直線の気があるケイスケが、
少しでもこのささやかな忠告を気にかけていたなら
後の歪みも違った形になったでしょうか。

唯一の常識人と思われる源泉は、何やら裏で情報の
やり取りをしている様子。また、可愛い容姿の少年リンは
過去に起こったグループのいざこざで未だ因縁があり、
イグラ参加の目的も訳ありです。

密度の濃いコマは相変わらずですが、小さなコマに
ちょっとユーモアのある台詞や表情があるので見逃せません。
黒使いにおいてインパクトのある茶屋町先生が描く
黒ずくめのシキは、冷笑が素晴らしくよくお似合いで見栄えします。
芝居がかった台詞は慄くよりふひっと笑いが漏れてしまうんですけど、
どうやら彼、世間ではギャク要員らしい。納得。
攻略キャラが全て出揃っている中で駒を進める高度な
プロット作りは素晴らしいと思いました。

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