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太陽の楼閣シリーズ(4) 自堕落な紳士(ジェントルマン)

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表題作太陽の楼閣シリーズ(4) 自堕落な紳士(ジェントルマン)

平野の高校時代の先輩・久我原
藤井ビルディングのデザイナー・平野

その他の収録作品

  • 金髪(エゴイスト)と恋の約束
  • 夢見る小悪魔の恋愛事情 act.4

あらすじ

日本を代表する藤井グループの総帥・千真が経営する藤井ビルディング。この会社の建築デザイナーである平野はプロジェクトを成功させるために、憧れていた高校時代の先輩・久我原の所有する古いビルへと向かった。だが、かつての面影なく、退廃的で危うい色香を漂わせる久我原は、その話を頑なに拒否。問いただす平野に、本気で自分のことが知りたければと、無理やり身体を開かれ…!? 表題作他、アイザックと諒のその後を収録!
出版社より

作品情報

作品名
太陽の楼閣シリーズ(4) 自堕落な紳士(ジェントルマン)
著者
ふゆの仁子 
イラスト
楠木潤 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048674522
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

不動産ビジネスを舞台に、かつての高校時代の先輩のラブが交錯する

日本橋の開発を舞台とした職業物の作品です。
日本を代表とする藤井グループの総帥・千真の会社に誘われた建築デザイナー平野。
彼は、洗練されて居住性のみを追い求める現代の建築に疑問を持ち始めていた。
前の三和不動産をやめた理由もそれで、「日本橋再生フォーラム」の計画を担当することになったとき、古いビルのよさを残して、再生を図ろうと心に決める。
しかしビルのオーナーである久我原(彼は平野の高校時代の先輩で憧れの存在だった)は、あくまでも全部、取り壊して再生するという姿勢を崩さない。そこのビルには久我原の呉服屋がテナントで入っているのに…
いったいどうして? 
平野は、久我原の支店のある六本木に、自分の素性を隠して乗り込んでいく。そこで目にしたのは、高校時代憧れの存在であった久我原の変わり果てた姿だった。
何が、彼を変えてしまったのか? そしてなぜ自分の店を取り壊そうとするのか?
平野は、その理由を知りたいと思い、総帥・千真に直談判して、久我原をなんとか翻意させてみせると誓うのだった。
物語は中盤を過ぎるまで、Hなシーンがないのですが、この一癖ある千真と純粋な平野のやり取りはワクワクさせます。できれば、この2人で物語を進めたいと思うほどです。
部下想いの千真ですが、ビシビシと鋭いところをついて平野をへこませます。思わず、がんばれ平野!と応援したくなります。
中盤をすぎて、ついに平野は久我原に手篭めにされてしまうのですが、そのあとになってなぜ、久我原が、変わってしまったのか?そして自分の店を壊そうとするのか?の謎があきらかにされます。
タイトルの「自堕落な紳士」というのは、ちょっとイメージが違う気がするビジネスものです。(物語では「藤井不動産」と「三和不動産」となっていますが、字を入れ替えると実在の会社になるなど。かなりリアル路線です)
ビジネス&ミステリーの好きな人にはお勧めの一冊です。

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