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表題作不協和音も秘密のスパイス

悩める不満な20歳・香椎春親
見た目小動物系21歳・加古川淳弘

あらすじ

春親は失恋がショックで自棄になり、理想と真逆の子供っぽくてかわいらしいバイト仲間・淳弘に告白、付き合いはじめ!?
出版社より

作品情報

作品名
不協和音も秘密のスパイス
著者
坂井朱生 
イラスト
亀井高秀 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344815858
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

「玉翠荘シリーズ」三作目。

攻の春親は、「カラフルに秘密をつめて」の、大変感情の起伏幅の狭い受・広哉の弟です。
幼い頃は病弱だった兄に代わって両親の過大な期待の重圧を一身に受け続けた末に爆発して家を飛び出し、兄に八つ当たりをしようと画策した結果、兄と恋人を結びつけるきっかけを作った人(笑)
アルバイト三昧の生活を送り、空いた時間は年上の落ち着いた恋人に癒されて、また飛び出していく。しかし恋人を省みないその甘えに愛想を尽かされ、恋人から突然三行半を突きつけられてしまう。

そんな春親に、偶然4度の出会いをして、惹かれてしまうのが淳弘。
小柄で小動物系の自分と違い綺麗でかっこいい春親に会いたくて、春親のアルバイト先に通い詰め、期間限定で臨時バイトに収まってしまいます。
しかし、別にアタックしようと言うわけではなく、ただ傍にいたい、親しく話をしたいと純粋な憧憬を素直にぶつけるだけですが。

しかし春親は淳弘が思っているような「綺麗でかっこいい」スマートな人ではなく、内面は迷いだらけの、不満ではちきれそうなイライラの人なので、淳弘の素直な愛情にはかえってムカムカして嗜虐心が込み上げてしまい、淳弘の想いを逆手にとり、体だけの関係を結んでしまう。

しかし根が善人なので淳弘につらく当たっては自分の態度にすぐ後悔します。
自分が自分で嫌になり、またイライラして八つ当たってしまうダメな人(笑)

冒頭は淳弘の春親への憧れから始まりますが、ストーリーは悩める春親が心の紆余曲折の末に、可愛い年上に落ちる話といえます。

それぞれ玉翠荘に関連する人たちの恋愛事情をパターンを変えて…というやつで、それぞれで「これは好き」とか「好みじゃない」とか、そんな感じで楽しめばいいかなと思いますね。
あとがきのあとで、意外に尽くすタイプ(?)な春親が見られます(笑)
春親ってツンデレさんだよね。

1

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