愛してしまったのは死神に焦がれる男

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表題作独裁者は愛に迷う

傭兵・イリヤ・ファデーエフ
蔡家次期当主・明霞

同時収録作品独裁者は愛に迷う

皇飛鶲 皇一族総帥
小陵(片山陵) 18歳

その他の収録作品

  • 傭兵は愛を食らう
  • あとがき

あらすじ

蔡(ツアイ)家次期当主の明霞(ミンシア)は、傭兵のイリヤに特別な想いを抱きつつ、彼と身体だけの関係を続けてきた。しかし、イリヤは死を求めて戦場に向かう傭兵で、自分の気持ちが彼に届かないことは分かっていた。明霞は切ない想いを押し殺したまま、戦場に向かうイリヤを送り出し、戻ってくれば性欲処理を口実に無事を確認する……。それだけでいい、このままの関係さえ続けばいいと思っていた。しかし、組織上層部である皇(ファン)家の命令により、二人の関係が大きく揺るがされることになり――!?
出版社より

作品情報

作品名
独裁者は愛に迷う
著者
松幸かほ 
イラスト
しおべり由生 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773099539
4

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

どこがどうがいいのか、訊かれてもうまく説明できないけどすごく好き。

こちらは『支配者は罪を抱く』のスピンオフになります。前作の脇キャラクター(まあ掻き回し役)だった明霞(ミンシア・受)がメインです。

松幸さんはもともと好き作家さんなんですが(作品によって結構好みは分かれますが)、その中でもこれはかなりのお気に入りです。

とにかく、キャラクターが好きになれるかどうかが作品の評価の分かれ道になることが非常に多い私ですが、これは別にキャラクターが好きなわけじゃないんですよね。

特に、イリヤ(攻)は個人的好みからは程遠いです。かすりもしない感じ。だからって、キライじゃないんですよね。それも不思議。

明霞は・・・好みのタイプかと訊かれたら違います。でも結構好きなんですよ。立場上、冷徹でなければならないと自覚し、そうあろうと努力はしてるんですが、なんとも甘い・温いんですよね。主に『ラブ』に絡んで。

枝葉を取り払って、ごくシンプルに見てみれば、明霞ってすごい『恋愛体質』じゃないのか?まるで『恋する乙女』だよ。
家や一族も何もかも、イリヤ(愛する男)のために蔑ろにできるというのか。まあ、どちらも完全に捨てられないで悩む(迷う)あたりが温いんですが。

いやもう、突っ込みどころ満載です。それしかないと言ってもいいんじゃないかというくらい。一応、設定だけは裏社会ものというかハード風味(あくまでも風味)なんですが『なんちゃって』にもほどがあるだろう、という感じです。そこはもう否定する気もありません。

でも、それでもやっぱり好きなんですよ。ホント、なんでだろう。

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