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本作は実在の人物に関する逸話や歌舞伎の演目などを元に、作者さんの脚色が加えられたものです。
全2巻で以下のサブタイトルが付けられているため、BLなのは1巻だけです。
・1巻 "男と男"
・2巻 "男と女"(収録作:「天正鬼童剣」「明治うらしま細見記」「酔いざめの柿」)
本レビューでは1巻のみに言及しており、収録作品は全部で7つ、以下の順番で収録されています:
①全体の3分の1、「女敵~めがたき~」(試し読み部分):
【平凡な見た目の駕籠(かご)屋x謎の美人侍】
本作だけは攻めの見た目が好みではなく、なおかつラストがえげつない悲恋なので評価に困りました。
②「虜~とりこ~」:
【殿様に片思いする小姓x殿様の息子】
えぇ無理やり…?と思ったんですが、なんとそういうことかー!イイ!これ二番目に好き!
③「乱刃」:
【遮那王(牛若丸)x弁慶】
受けの髪型に仰天しましたw こういうアイデア好き!
おそらく多くの方は「そっちかよ!」ってなると思います(かくいう私も)w
まぁでもこれはこれで!イイ!
著作ではなんと私が覚えている限り、3バージョンの弁慶が楽しめます。
他の2バージョンは「源平紅雪綺譚」でご覧いただけますのでご興味ある方はぜひ。
④「戦国とりかえばや異聞」:
【受けの姉に片思いするヘタレイケメン家臣x女装イケメン】
これが一番好き!オチも設定も、なにもかもが良い~!
⑤表題作:
【亀阿弥一族からの刺客、実は…x鬼夜叉(世阿弥 元清の幼名)】
これも好き!ちょっと無理やり含むけど「あれ?なんかイイ…」ってなってるので許す!(←何様?
スパダリ溺愛攻めお好きな方へ。
⑥「血の小姓」:
歌舞伎の演目が元になった【兄x弟】ですが、ググると演目では二人はもともと他人であり、義兄弟の契りを交わしただけなのでガチ兄弟ではないようです。
大竹さんはそれを実の兄弟としてストーリーも少し変え、オマージュされたようですね。
元の有名な方のストーリーもぜひググってみてください。
⑦「あんこ之助がゆく!」:
和菓子擬人化?ということでいいんでしょうかこれはw
ブラックジョークちょいキツいけど、ここで存分に癒されてください。
その昔、男性同性愛において年長者と年少者をそれぞれ「念者・念弟」と呼んだそうです。
相変わらずBLって勉強なるわぁ…
以上、全体的にダークな要素を含むのでこの評価としましたが、こうして美麗な絵を堪能できただけでも読む価値が十分にあると言えます。
本当に本当に大満足です。
<注意点>
・①⑥微グロ&タヒネタあり
・⑥NTRあり
・ゴマブックス版(330円x2)とナンバーナイン版(440円x2)があり、どちらも(1巻)142+(2巻)101ページなので内容は同じと考えていいでしょう
・合冊版(660円、237ページ)もありますが、↑よりも6ページ少ないようです
Unlimited
大竹直子さんの作品は、小物や髪型まで当時の風俗を描写しているので好き。
歴史上実存する人物の名を使ったものもあって、
あり得ない突飛なBLアレンジで、ギャグコメ風の仕上がりになっているものもあった。
帯には、山田ユギ先生「なれるものなら、大竹さんみたいな絵になりたい」と記されています。
恋仲だった殿様に請われて死んでいく若侍、殿に捨てられた稚児が腹いせに若様を手籠めに、遮那王・弁慶のパロディ、恋した姫の身代わりに双子の若様を抱いちゃう武士、人気役者が刺客に犯され艶のある演技に開眼、兄弟の切腹話など、BLというより江戸時代以前の衆道話を集めた一冊です。
他に、吉原の足抜け、侍の士官など、BL要素のない短編も収録されてます。
最近のBLとは一味違うので、BLらしさを求めて読むと「これは違う」と思ってしまうかもしれませんが、山田ユギ先生のご紹介通り、時代物の背景まで手を抜かずに書かれた絵は美しく、他の作品も読んでみたいと思わせます。
絶版となり入手が難しい、こうゆう本こそ電子化してくれたらと思います。
大竹直子先生の作品は初めてでした。
残酷な描写、NLもあります。
血の小姓 本当にあったお話のようで、火事の中、殿の小姓である数馬は自分は腹を切り殿の掛け軸を守ろうと切り口から腹に入れます。
兄と弟、許されぬ思いを互いに抱き 兄の腹、弟の腹に掛け軸を納め火事の中死んで行くのですが、一緒に逃げる道もあったと思いますが…それは武士の心が許さなかったのでしょうか。
なんとも、悲しいお話です。細川の血達磨…詳しい真実はわかりませんが歌舞伎にもなっている有名なお話だそうです。
時代物。現代ものばかり読み漁っているとかなり新鮮な印象を受けました。
とはいえ、新解釈の~なお話大目なのですね。
BLというよりも・・・な印象の大きい作品でした。
絵柄も苦手かな~な入りからでしたが、見慣れれば美しく。
これぞ耽美!を感じさせていただきましたウマw
□女敵
何者かに追われる美青年。人切りは好まぬという彼が人を切る理由とは・・・!?
酒によって犯してしまう男な気持ちはわかりますが、けっきょく流されてしまう美青年もどうよと。
想い続けた相手に刺客を向けられ、最終的には死刑にされてしまう。
ハッピーエンドを期待していただけにちょっとショッキングな末路でしたが、対外のお話っていうのは本来そんなもんですよね。現実orz
□虜
殿様の小姓。まだ幼い自分を手篭めにし、体を慣らし。
夢中になったら今度は飽きて別の小姓へ・・・無念を晴らすべく殿様の息子を今度は同じ目に合わせてやると奮起するお話。
結構このお話好きですww
なんにしても、恋にちょっと狂っちゃった子にキュンとくる。
なんだかんだでいつか攻守逆転されてしまえばいいw←ん?
□乱刀
弁慶と・・・
まさかそっちが受っ!!!
思わずときめいてしまったw
かわいいほうが受・・かわいいほうが受(●´U`●)
□血の小姓
兄が好き。好きだからこそ殿の小姓として・・・・
そして兄もまた・・・というお話。
結局のところ、素直に二人でくっついちゃえばよかった。。なんて安易に考えるのが私のわるいとこではあります。
兄のために、想いもしない殿に抱かれていたのかと思うとちょっぴり切なくなってしまう。
ラストのハラキリがちょっとグロイので苦手なかたはご注意。
この後~は男女なお話ですね。
なんだかんだで、最後の4コマに癒されました。
たまにはこういう作風も悪くない。
でもこんどはベタあまいラブラブカップルが無性に読みたくなったり
